【MYOG】山と道のバックパックを分解してみた!《後編》 #33
はじめに
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3話くらいで観なくなっていた葬送のフリーレンというアニメを改めて観てみたら、今の自分に刺さりまくる内容ばかりで感動しているパタンナー島村です。
なんと来年早々に2期があるそうなので、タイミングを合わせて思わず観たくなってしまうような記事をnoteで公開します!🔥
…と余談はさておき、今回の記事はバックパックを分解してみた!パート2であります。前回の記事を見てないよ!という方はコチラからご覧頂ければ幸いです。
前回のおさらいも踏まえて、重複した内容になるところもありますが、出来るだけ思考の流れや意図が伝わるように綴っていきます。
《注意》バックパックを分解するにあたって
前提として、製品を解体してそれらを模倣するという趣旨の元では行なっておりません。本記事はバックパックの構造理解と敬意を払いながら作り手の想いを巡り、学ばせてもらうことを目的にしています。
バックパック製作は、MYOGのボス級とも言えるアイテムなので、失敗を重ねれば重ねるほどどうしてもお金がかかってしまう。
実はサコッシュや財布作りも色んな材料を買って失敗を繰り返しているので、理想系が出来るまでに各アイテム10万以上どちらもかかっています…笑(笑えない)
そして、バックパックも失敗することを新しい刺激として楽しむ所存ではありますが、どうにか15万以下くらいには抑えたいところ。
そこで、バックパックの構造理解やガレージブランドの思想や歴史を事前にリサーチした上で製作に取り掛かろうと思います!まずは、山と道の代表的なアイテム【THREE】を分解してULバックパックの構造を紐解いていく!という内容の記事になります。
このバックパックを分解して構造理解を深めた後に、各ガレージメーカーの歴史や作り手について調べていきます!MYOGを起源に生まれたブランドというのは、市場に無いから自分の作りたい物を作るという明確な意図が存在します。この意図を雑誌媒体やネットの情報で出来るだけ汲み取りどのようにして現在のブランドを築き上げたのかを理解していきます。
それらを理解すればするほど、バックパックについてある程度の知識の土台は固まるかなと思います。今は全然知りません!!!

因みにマスプロダクトのアウトドアメーカーは65個調べてInstagramで公開したりしました。(インスタは画像での情報摂取が主な設計なので比較的多い文字数での投稿は響かずダメダメでした笑 なのでnoteでも公開しましたが、noteは体験談を通じて得られる新しい視点などの情報摂取が人気なので閲覧数は微妙でした😇)
何かを新しく始めたり学んだりするときに周囲の状況やざっくりとした歴史的な変遷を理解することは、巡り巡って絶対に自分に為になる情報です。アウトドアを楽しみたい(知りたい、学びたい)人はこの記事読んでください。
さて、自分ごととして置き換えて話します。
MYOGと一緒になって語られるウルトラライトという文化は、目的が明確化しており、人が自由で身軽に活動する為のミニマリズムの背景を持つ事から、今後より一層コモディティ化が顕著に進んでいくのではないかと考えています。MOYGの文化が生まれる背景には、自由に作りたいものを決めて自作するというものでしたが、合目的的に方法論が確立されるとデザインが収斂されるというジレンマを抱えています。
だからこそパタンナー島村は、1度体系や枠組みが作られるとそれに倣って通時的な生産活動が行われることに対する、ある種の逃げ口として自身のものづくりの体系化を確立させることが必要命題であると捉えています。そしてそれが自分のものづくりをする理由を考える上でも重要なキーワードとなってきます。
自身が描きたいものづくりの全体像を敷衍し、noteの作り手の視点というマガジンにてそれらを掲載しています。
まだまだ発展途上ではありますが、少しずつ思考の粒度が細かくなってきている実感があります。
第1章では哲学者カントの目的なき合目的性という概念を元に美しいという主観的な感覚に普遍妥当性を持たせることは可能なのかを考察しました。
第2章では、ロランバルトの種の断定という言葉を用いて元ネタのないものづくり(新しい言葉の生成過程と言葉の恣意性に着目し脱構築的な0→1のものづくりの在り方)を考察しました。
次に執筆する第3章は、さらに深層にある根源的なもの。人間は言葉を使って周囲を知覚する時、その言葉には音と意味の結びつきには恣意性があるということを第2章で見ていきました。それは、生存の為に作ってきた数々の約束事を多くの人々の間で信じて共有することで繁栄をしてきたとも言えます。
それらは偶像のような対象を作り上げ、価値体系を作る虚像から実像への移行。ある種信仰のようなカルト的熱狂をひとつの船に乗せて物語を紡ぐ方法。その物語を個別具体的に落とし込んで各人の記憶に残るような体験(ものづくり)へ昇華することが出来ないのか?
今はそんなことをぼんやりと考えています。哲学者ヘーゲルやジャンボードリヤールなどの書いた本などを元に作り上げていきます。
長くなりましたが、この3本柱をものづくりの体系化の土台とし、MYOGや自分が作りたい世界を書き記していきます。つまるところ自分は、物事を深く考え多層なモノづくりをして表現することや記憶に残る名作を作って未来に残すということに非常に価値を見出してます。(自身の原体験などはまた別のnoteで綴っていこうと思います)
これはエゴ以外のなにものでもない純粋な想いであって社会に向けて届けられる価値にはなり得ないかもしれません。だから自分は社会と接続する装置として物を作ります。他者に熱量を感じさせる価値ある物を生み出します。そしてプリミティブな生産活動の源泉が相対的に見えにくくなっているこの時代で自分を見失わない為に。
研ぎ澄ます eyes
聞き飽きたフレーズや
誰かのコピーじゃ満たされないんだよ
Spark 消えてくれ
また虎の威を借りて 吹いてくんだろ
だいぶ話が逸れてしまいましたが、自分の模倣に対する嫌悪が溢れてしまいました。模倣というのは、思想がないものづくりと同義です。しかし学ぶための構造理解には非常に有効なものになり得ます。
まずは、自分に実力や知識がないことを自覚して虎の威を借りていきましょう!誰かのコピーじゃ満たされなくなるまで刺激を取り込みましょう!世界を鮮明に覗けるように!
それでは行ってみましょう!🔥
THREEを5つに分解
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前回の記事ではバックパックを大まかに5つに分解しました。それらの名称を
①本体上部
②本体正面
③本体側面
④本体底
⑤本体背面
と呼ぶことにします。
5つをさらに細かく分解して、どのように作られて何が使われているかを見ていき、各部位ごとでポイント(バックパック製作のヒントになりそうな所)となる箇所も見ていきます。


5つに大別したカテゴリーにある各ディテールは山と道のHPの名称を参照にしています。ただし型紙(パターン)のパーツ名は記載がない為、勝手に命名してひとつひとつ見ていこうと思います。


まずは、パーツひとつひとつに分解していくとこうなります。合計32パターンでした。(ファスナー端布を除くと24パターン)UL系はシンプルでパターンが少ないからこそ自分でも作れそう!というMYOGという文化が生まれたのだと想像できますね。

附属は割とたくさんありますね
パタンナーというのは、服やギアの構造がどのようにして作られて理想のシルエットを生み出しているのか、又どのような仕様で縫製されているのかが気になって仕方がない生き物です。服屋へ行っても服の全体を見つつも裏側の処理(例えばシャツの剣ボロの処理など)やパターンの形状をこっそり見て変人と思われるのはデフォルトです笑
また、デザイナーは直感で捉えたイメージや感情を絵で表現(視覚思考)したりしますが、その表現を形にする為に、理論立てた設計に翻訳し、工場へ伝える仕様書(言語思考)を作成するのがパタンナーです。(パターン認識や空間認識は視覚思考でもある)
つまるところ、パタンナーは服やギアから細部の構造まで捉えて情報に変換する能力があるとも言えます。その能力を使って実際にTHREEの情報を見てみましょう。 Let's GO!
《縫製仕様》
□仕様・・・1枚仕立て(縫い代パイピング)
□基本ステッチ・・・コバst
□運針・・・6〜7針/3㎝
□縫製糸・・・30番手(地縫い•ステッチ)
□基本縫い代・・・8㎜
□パーツ数(パターン)・・・32パーツ
①本体上部
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●パーツ情報(本体上部)
□本体上部布・・・表地(●㎝)×2枚
□ファスナー端布・・・表地(●㎝)×4枚
□ファスナー・・・止水ファスナー(36㎝)×1本
□スライダー・・・#5スライダー×2個
□ファスナー引手・・・ジッパータブ×2個
□テープ・・・12㎜杉綾テープ(12㎝)×2本
※□パーツ名・・・資材名(用尺㎝)×枚数の表記に従って一つ一つ記載していきます。
※用尺はマーキングと呼ばれる型紙を生地に当て込む作業をしないと分からないので●㎝と記載しています。(テープなどの分かる長さは記載)
※副資材は正確には合っているかは分からないですが、似ている資材を参考に貼っていきます。あくまでもバックパック製作に必要な情報として載せます。自分のアトリエに在庫する資材のカテゴリーを選定する為に行います。模倣はしません!
※表地
※ファスナー
※ファスナー引手
※テープ(素材はナイロンかポリプロピレンな気がします)


何故ここにノッチがあるかというと、テープを中地縫いする時に、テープ端を合わせやすくする為です。中央を一々確認する手間が省け均一な製品が出来上がります。


ファスナー端を留めるステッチがありました
そしてファスナー付近の加水分解が1番進んでいます
本体上部は、荷物を出し入れする時に1番触る所です。その為、手に汗が付いたまま触っている状態は避けられません。(洗濯は毎回します)
結果として加水分解が他の箇所と比較しても圧倒的に進み、X-Pacのラミネートがボロボロになる現象が起きています。
後に見ていく本体背面などの関係にも影響して本体上部の形状は決まっていると思うのですが、この本体上部はパターンにすると同じ大きさの長方形が2枚とファスナーがついた簡単な作りです。裏側のパイピングと中地縫いを解けば、修理することが可能になっています。
加水分解をした所だけ修理したい時(お客さんでそのように考える人はいなさそうだけども)に修理が出来る仕様になっていました。
自分はこういった仕様を可逆的可縫性(修理して元に戻せる縫製仕様)と勝手に呼んでいます。アウトドアではこの可逆的可縫性が高い物が良いというひとつの指標としています。
因みに山と道のサイトの制作ノートを見てみるとこのように綴られていました。
本体の開閉方法もいろいろ考えたけれど、結局はとてもシンプルに止ジッパーで開閉する方式に落ち着いた。ジッパーは壊れる可能性もあるけれど、小型のバックパックでジッパーで開閉する方式のものはいくらでもあるし、それよりも使いやすさを重視した。巾着式よりも素早く荷物にアクセスできるし、容量いっぱいまで本体生地の無駄なく荷物を入れられる点も気に入っている。
この仕様は、使いやすさを重視した仕様で作ったとあります。ファスナーが壊れる懸念もあったとあるので、その為の可逆的可縫性なのかも知れません。そして容量が多く入るというのも最大のメリットです。
非常にシンプルな仕様ですが、メリットが沢山ありました。
②本体正面
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●パーツ情報(本体正面)
□フロントポケット(上部)・・・表地(●㎝)×1枚
□フロントポケット(中央)・・・表地(●㎝)×1枚
□フロントポケット(向布)・・・表地(●㎝)×1枚
□ファスナー端布・・・表地(●㎝)×4枚
□ファスナー・・・止水ファスナー(36㎝)×1本
□スライダー・・・#5スライダー×2個
□ファスナー引手・・・ジッパータブ×2個
□トップストラップ・・・15㎜ウェビングテープ(12㎝)×1本
□バックル(メス)・・・ITW Nexus製(15㎜テープ用)×3個
□バックル(オス)・・・ITW Nexus製(15㎜テープ用)×2個
□クリップフック・・・×1個
□バンジーコード(ゴムコード)・・・2.5㎜ゴム(175㎝)×1本
□コードアジャスターA・・・Nifco製×3個
□コードエンド・・・Nifco製×1個
□キーフック・・・Nifco製×1個
□ナイロンテープ・・・6㎜テープ(6㎝)×1本
□ハトメ・・・内径6㎜ハトメ×1個
□バックル用ループ・・・15㎜ウェビングテープ(5㎝)×4本
□ギアループ(ゴムコード)・・・2.5㎜ゴム(18㎝)×2本
※ウェビングテープ
※バックル

※クリップフック
※コード(似寄り)
※コードアジャスターA
※コードエンド
※ナイロンテープ
※キーフック
※ハトメ
本体正面の材料が多くなってしまいましたね💦THREEのフロントポケット(本体正面)は3種類あるのですが、自分のTHREEはその内のZIPモデルというものになります。
ZIPモデルの特徴
止水ジッパーで開閉でき、他のポケットよりも若干容量は少ないですが多少の雨なら中の荷物を濡らしません(完全防水ではありません)。雪山やバックカントリーでの使用を考えている方にもお勧めです。
フロントポケットの用途
テントやグラウンドシート、レインウェアなどを余裕を持って収納する為のポケットです。ただ、荷物を入れすぎるとどうしても荷重バランスは崩れますので、荷物を入れた際も荷重が腰骨に乗るよう、フロントポケットは本体中段に配置しています。
フロントポケット(上部)はタックを使って形状を生み出しています。雨が降った時を想定して水の流れを意識した形状になっています。

フロントポケット(中央)は5㎝のタックが4本あり、2本どうしの山側タックが向かい合う折り方をしています。(タック倒し方向は意匠)
このディテールによって1枚のパターンで大容量の収納が可能になります。そして、ハトメが1つ打たれています。これは水抜き穴用にあります。防水素材にはこのような水抜き仕様が無いと中に入ってしまった水(濡れたレインウェアを収納した時に付着した水分など)が縫い目から違う箇所に浸水する可能性を防ぐ為の仕様として機能しています。
※個人的にはここが機能するのかは疑問が残ります。バックパックの知識がないので本当に必要かどうかは検証をする必要があります。それか違う役割があるのだろうか。

フロントポケット(向布)は、フロントポケット(中央)の展開前のシンプルな長方形(若干テーパードしたような台形)

フロントポケット前面のバンジーコードはクリップフックで簡単に解放できる仕様
コンプレッションテープに付くバックルは側面にオスメスが配列されるようについていました。このバックルは調べても出て来なかったのですが、プラパーツの中抜きが丸になっているのでカラビナなどを付けられて便利です🙆♂️

③本体側面
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●パーツ情報(本体側面)
□本体側面布・・・表地(●㎝)×2枚
□サイドポケット・・・メッシュA(●㎝)×2枚
□平ゴム・・・20㎜ゴム(25㎝)×2本
□本体側面底布・・・別布A(●㎝)×2枚
□コンプレッションストラップ・・・15㎜ウェビングテープ(52㎝)×2本
□バックル(メス)・・・ITW Nexus製(15㎜テープ用)×1個
□バックル(オス)・・・ITW Nexus製(15㎜テープ用)×1個
□ショルダーストラップアジャスター・・・15㎜ウェビングテープ(52㎝)×2本
□三角布・・・別布B(●㎝)×2枚
□ハトメ・・・内径6㎜ハトメ×2個
※メッシュA(似寄り)
山と道HPではUltra Stretch UHPE Black 190g/㎡と書いてありました。超高分子量ポリエチレンのメッシュをオリジナルで作っているのかな?
同じ系統だとこれが似てるけど見た目は違う
※平ゴム
※別布A
※別布B(似寄り)
本体側面布は、腰に接する面のパターン形状が瓢箪のような形になっているのが見て取れます。これは、バックパックが腰骨に乗りながら身体に沿うようにする為の形状だと推察しています。自分もバックパックを作り始める時にはフィッティングを意識してパターン制作してみようと思います。

サイドポケットは、バックパックを背負った状態で荷物が取れるような位置、形状になっています。実際に登山で飲み物をここに入れた時の取り出しやすさは所有しているバックパックの中でも1番使い勝手が良かったです。
また、この形状のメリットとして裁断効率が良いことが挙げられます。斜めにカッティングされた2つのパターンを向かい合うように置けば長方形になります。(底は若干カーブになっている)口には20㎜のゴムがありましたが、パターン実寸に対して約-2㎝のゴム寸法でした。(多分使用している内に伸びてる気がするが)

本体側面底布は、具が詰まった餃子のようなパターンでした。サイドポケットの底になるパーツでここにも水抜き穴がありました。ここにはハトメ欲しいですよね。
サイドポケットと本体側面底布の切り替えは裁ち切りだったので、「あっ、意外と裁ち切りでも良いのか!」となりました。生地によるか

15㎜のウェビングテープで作られているコンプレッションアジャスターとショルダーストラップアジャスターは全て同じ52㎝で作られていました!ここがなるほど〜と思った所の1つでして
量産の効率を高める事を前提にした作りとこの52㎝という長くない?とも思えるテープはメーカーの下記の意図がありました。👇

ショルダーストラップアジャスター
制作ノートの本体側面に関する内容を抜粋します。
サイドポケット生地は極めて強度の高いウルトラストレッチを使用。500mmのペットボトルが2本入ります。取り出しにくい際はショルダーストラップを緩めてからサイドポケットにアクセスしてください。
スノーシューなどを外付けできるよう、サイドのコンプレッションストラップはフロントでもとめられるよう長めに設計しています。
サイドのコンプレッションと本体ごとをコンプレッションする2重の役割を兼ねていました。まさにUL思考が詰まった素晴らしいバックパックです。1つのバックルに対応するのは1つだけという思い込みからの解放という感じでバックルとテープの自由な使い方ですよね!!!

④本体底面
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●パーツ情報(本体底面)
□本体底布・・・別布A(●㎝)×1枚
□ボトムアタッチメントループ(ゴムコード)・・・2.5㎜コード(52㎝)×2本
□コードアジャスターA・・・Nifco製×2個
□コードアジャスターB・・・×2個
□ハトメ・・・内径4㎜ハトメ×1個
□ブランドネーム・・・1枚
※コードアジャスターB(似寄り)

他のハトメサイズよりも小さい
▶︎水抜き穴ではなくゴムコード通し穴の為


ネットでなかったけどよく見るタイプ
またまた、制作ノートの本体底面に関する内容を抜粋します。
ボトムのアタッチメントループやフロントのバンジーコードには軽量なスリーピングパッドなどを装着できます。木々が生い茂る狭いトレイルでは縦方向への取り付けがおすすめです。
ギアループとボトムアタッチメントループを使い、フロントやサイドのポケットに干渉せずにトレッキングポールを装着できます。
アイスアックスはボトムアタッチメントループに差し込み、折り返してギアループに装着してください。
スリーピングパッド用のゴムだけだと思っていたのですが、トレッキングポールやアイスアックスも付けることが出来ることは知らずに使っていました💦ここもやはりUL思考なディテールです。
「コードアジャスターB要らなくね?」と思ってた自分が無知でした!笑




⑤本体背面
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《バックパネル部分》

《ショルダー部分》
●パーツ情報(本体背面)
《バックパネル部分》
□バックパネル表A・・・別布B(●㎝)×1枚
□バックパネル表B・・・別布B(●㎝)×2枚
□バックパネル表C・・・別布B(●㎝)×1枚
□バックパネル表D・・・メッシュB(●㎝)×1枚
□バックパネル裏A・・・別布C(●㎝)×1枚
□バックパネル裏B・・・別布C(●㎝)×1枚
□クイックロン(フック面)・・・12㎜ベルクロ(28㎝)×1本
□クイックロン(ループ面)・・・12㎜ベルクロ(28㎝)×1本
□トップストラップ・・・15㎜ウェビングテープ(72㎝)×1本
□バックル(オス)・・・ITW Nexus製(15㎜テープ用)×1個
□トップハンドル・・・15㎜ウェビングテープ(22㎝)×1本
□コンプレッションストラップ・・・15㎜ウェビングテープ(52㎝)×2
□バックル(メス)・・・ITW Nexus製(15㎜テープ用)×1個
□バックル(オス)・・・ITW Nexus製(15㎜テープ用)×1個
《ショルダー部分》
□ショルダーストラップ
•別布B・・・(●㎝)×2枚
•メッシュC・・・(●㎝)×2枚
•ウレタンフォーム・・・8㎜厚(●㎝)×2枚
•フラシ芯・・・(●㎝)×2枚
□ロードリフター
•15㎜ウェビングテープ(40㎝)×2本
•テープアジャスター・・・nifco製×2個
□ショルダーストラップアジャスター
•ラダーロック・・・ITW Nexus製×2個
•テープ・・・15㎜ウェビングテープ(11㎝)×2本
□スターナムストラップ
•20㎜ウェビングテープ(22㎝)×2本
•20㎜ウェビングテープ(46㎝)×1本
•20㎜平ゴム(20㎝)×1本
•ホイッスルバックル×1セット(コキカン1個含む)
本体背面はかなり附属が多いので、写真を2枚に分けて分類しています。バックパネル部分とショルダー部分になります。そしてショルダー部分はロードリフター•ショルダーストラップ•ショルダーストラップアジャスター•スターナムストラップの4つが合わさって出来ています。
※追記:バックパネル部分•ショルダー部分の他にウエスト部分(ウエストハーネス箇所)もあったので情報付け加えました。また、縫い代処理する為のパイピングも追加しました。
※ロードリフターは15㎜ウェビングテープとテープアジャスターで構成されています。
※ショルダーストラップは別布B•メッシュC•ウレタン6㎜•フラシ芯で構成されています。
※ショルダーストラップアジャスターはコキカンB•テープで構成されています。
※スターナムストラップはウェビングテープと平ゴムとホイッスルバックルで構成されています。
《ウエスト部分》
□ウエストテープ・・・38㎜ウェビングテープ(126㎝)
□テープクリップ・・・nifco製×2個
□バックル(38㎜用)・・・1個
□パイピング24-25㎜ 494㎝
※メッシュB(似寄り)
※別布C(似寄り)
※クイックロン
※テープアジャスター
※メッシュC(似寄り)
※ウレタンフォーム(似寄り)
※ラダーロック(似寄り)
※ホイッスルバックル
※ウエストテープ
※テープクリップ
※バックル(似寄り)
※パイピング(似寄り)
ようやく最後になりましたが、制作ノートの本体背面に関する内容を抜粋します。
当初はヒップベルトにパッドを付けていたけれど、それだと腰の動きが妨げられる。北アルプス縦断ハイクでのテストなどを通じてバックパックの構造さえしっかりデザインできていれば、テープでもある程度腰に荷重できるという結論に達し、パッドは取り外すことにした。ただ、テープが細いと腰に食い込むので、当初テストしていた25mmのテープから現在の38mmのテープに変更した。
結果、THREEはフレームレスではあるけれど上半身からヒップ上部にかけて荷重することである程度の荷物を快適に背負うことができるようになった。ヒップベルトでがっちりと腰を固めてしまう構造だと、腰荷重はしっかりとできるけど、どうしても腰まわりの動きが阻害されてしまう。ヒップベルトをテープにすることで、腰まわりの動きを阻害することなく、気持ちよく体を動かせることができる。
背面フレームとしてUL Pad 15+と同素材のパッドが入っており、取り外してスリーピングパッドの補助にも使えます(パッドはお好みに応じて自由に交換してください)。
ヒップベルト、サイドストラップなどのバックルは雪や氷が詰まりにくい形状になっています。
ヒップベルトは取り外し可能です。バックパック本体とベルトを連結するスリップクリックのアーチ部分を押し込みながら解除すると軽く外れます。
バックパネル表A•B•C•Dは汗をかきやすく換気が必要な所、摩擦が加わり強度が必要な所を見極めてパターン設計している気がします。バックパネル裏のナイロンリップストップはポリウレタンコーティングしているとHPに記載がありました。水滴や汗から守る為ですが、ベタベタするのはバックパックあるあるですね。
サイズ展開は2サイズで体重、身長、背面長を基準にして選ぶ仕様です。バックパックはショルダーストラップと背面長が最適なフィッティングを可能にする上で重要な要素なのですね!修理しやすい形状だし色々と理に適っています。


バックパネル部分はパターン数も少なく長方形で出来ているので縫製がシンプル。そして多分縫製が1番めんどくさいのは次のショルダーストラップ。ショルダー布を中地縫いをしてウレタンフォームをギチギチに入れ込むの大変そう。
途中でスターナムストラップを付けたりする工程もあり、他のガレージメーカーも様々な創意工夫がなされている箇所です。

フラシ芯が貼ってありました。

ウレタン6㎜•フラシ芯で構成されています。


(スターナムストラップ仕様のバックル)


これは胸の締め付けをきつくしすぎない工夫だと思います。活動している時の身体にフィットするディテール。

クリップで取り外し可能でシンプルに作られています。
登山をしていて特に不満に思うことはないです!

ネットで検索しましたが無かったです

おわりに
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さてここまで読んでいる人はいないと思いますが、見てくれた方ありがとうございます。バックパックの解体の記事はすぐ終わるだろうと思っていたのですが、全然でした笑
前編と後編2つに分けて合計15000文字以上の情報になってしまいました💦
バックパックまだ作っていませんが、ある程度は知識がついた気がします。パタンナーの仕事をしている時に見るプラパーツが全部同じように見えていた今までの景色が、僅かな差異でプラパーツの目的を理解出来るようになれた気がします。(まだまだですが)
バックパック制作などMYOGをしていけばしていくほど、自分が欲しいと思えるアイテムの理想系やディテールの目的に沿ったプラパーツの形状を生み出せるようになれば最高ですよね。
12月末までにバックパックの試作品1号作ります。師走大丈夫か?
おわり。
【MYOG進捗状況】
2025年11月⇒進捗率43%(4/10)
【note進捗状況】
2025年11月⇒進捗率33%(33/100)
これらの進捗は2027年4月までに達成する目標です🔥エイエイオー!
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ここまで読んで下さりありがとうございます。
noteの他にInstagramもやっています。こちらではアウトドアについて体系的に学ぶことができ、アウトドアの遊びがより楽しくなれるような発信をしていくので興味がある方は是非覗いてみてください😊
P.S. このnoteは基本的に自分が哲学本を読んだり、ものづくりをしていく中で面白いと思った内容を4000文字〜10000文字くらいの文章量にまとめています!
そして全て無料で公開しています!
ものづくりをしている方にとって何か学びになれば幸いです。シェアハピ!!!
