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高齢女性の転倒予防〜筋トレ単発では不安です〜

参考文献

Evangelista RAGT, Evangelista AL, Ernandes RC, Brech GC, Silva RND, Lino MHDS, Bocalini DS, Graaf M, Mochizuki L, Soares-Junior JM, Baracat EC, Greve JMD, Garcez-Leme LE, Alonso AC. Importance of muscle strength to maintain mobility, but not to maintain postural balance in older women: Cross-sectional study. Clinics (Sao Paulo). 2024 Sep 24;79:100504. doi:10.1016/j.clinsp.2024.100504.

高齢女性における筋力は運動機能維持には重要だが、姿勢バランス維持には重要ではない:横断研究


とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)

この研究は、60〜85歳の比較的活動的ではない高齢女性110名を対象に、膝関節の筋力と姿勢バランス、機能的移動能力の関係を調査した横断研究です。

以下がアウトカムです。

  • 膝伸展・屈曲筋力:等速性筋力測定(60°/秒)

  • バランス:半静的バランステスト

  • 移動能力:Timed Up & Go(TUG)テスト

結果、以下のことが明らかになりました。

  • 膝筋力が強いほど、TUGの成績は良好

  • 膝筋力と半静的バランスとの関係は非常に弱い or 無関係

高齢女性では移動能力と筋力には明確な関係がある一方で、バランス能力の維持には筋力はそれほど重要ではない可能性があります。


ポイントと感想

筋トレ=万能ではない

高齢者のリハビリでは、

筋力強化=転倒予防

と捉えがちです。
しかし、この研究では特に姿勢バランスに関しては、筋力だけではカバーできない側面があることを改めて示しています。

転倒が多因子の影響を受けることが理由でしょうか。

膝周囲の筋力トレーニングは有効だが

今回のトレーニング対象は、大腿四頭筋とハムストリングスのみでした。
TUGなどでは、起立動作なども含まれているため、この2つの筋群が重要な役割を果たします。
しかし、バランス能力については側方へのふらつきへの対応力も求められますね。

筋力を上げればすべて解決すると考えるのではなく、どの機能にどの要素が関与しているのか?という視点を持ち、リハビリ介入を設計することが、臨床での成果につながりそうです。

ではでは。

#理学療法士 #整形外科

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