腰痛と股関節の柔軟性の関係性〜内旋に着目せよ〜
参考文献
Avman MA, Osmotherly PG, Snodgrass S, Rivett DA. Is there an association between hip range of motion and nonspecific low back pain? A systematic review. Musculoskelet Sci Pract. 2019 Jul;42:38-51. doi: 10.1016/j.msksp.2019.03.002. Epub 2019 Mar 30. PMID: 31030110.
とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)
この研究は、股関節の可動域(ROM)と非特異的腰痛(NSLBP)の関連性についてのシステマティックレビューです。2,908件の文献から最終的に24件を抽出し、股関節のさまざまな動きとNSLBPとの関係を分析しました。その結果、股関節内旋可動域に関しては、健常者と比較してNSLBP患者で有意に低いことが多くの研究で示されました。ただし、研究の質は全体的に低く、結果の解釈には注意が必要とされています。
今回はabstractのみ閲覧可能でしたので、そこから自分の考えを記載します。
結果の自分なりの解釈
内旋の可動域低下に関しては、あまり考えたことがありませんでしたが、今回のシステマティックレビューでは内旋可動域制限に注目されています。
内旋可動域制限でパッと思いつくのは以下の2つです。
・後方へ振り返る動作で、股関節回旋不全→体幹の必要以上の回旋→腰椎へのストレス増加。
・歩行時のTst(立脚後期)では骨盤が後方に回旋→相対的に股関節の内旋が必要→内旋制限による骨盤前傾での代償
したがって、下記の記事にも記載した股関節伸展ストレッチに加え、股関節内旋の柔軟性向上を目的としたアプローチが、慢性腰痛のケアにおいて今後さらに重要になるかもしれません。
ではでは。
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