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ストレッチしてるのに猫背が治らない理由を解説します


デスクワークやスマホ時間が長くなり、気づくと肩が前に巻き込んで、背中が丸まっている。
鏡を見て「あ、猫背だ」と思って、ストレッチを頑張ってみる。
胸を開くストレッチ、肩を回す体操、ネットで見つけた猫背改善ストレッチも一通り試した。
それでも、数日経つとまた元通り。
ストレッチしているのに、なぜ変わらないのでしょうか。

実は、これはやり方が間違っているのではなく、そもそもストレッチだけでは改善しない部分に原因がある可能性が高いです。

猫背は「ただ姿勢が悪い」わけじゃない

猫背の体の中で起きている変化を解説します。

研究によると、座り仕事をしている人の肩・姿勢には、ある共通したパターンがあります。

  • 硬くなって縮んでしまう筋肉
    胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)、肩をすくめる筋肉(肩甲挙筋)、首の横の筋肉(斜角筋)など

  • 弱くなって働かなくなる筋肉
    背中の筋肉(僧帽筋の中部・下部、菱形筋)、肩甲骨を支える筋肉(前鋸筋)、首の前側を支える筋肉(深頸屈筋)など

つまり猫背は、

前側の筋肉が縮んで引っ張り、後ろ側の筋肉が弱くて踏ん張れない

という、筋肉の引っ張り合いのバランスが崩れた状態です。
これを専門的には「上部交差症候群」と呼びます。

ここで、「ストレッチを頑張ってるのに、猫背が治らない」という疑問の答えが見えてきます。
ストレッチは、縮んだ筋肉を伸ばすことはできますが、伸ばされた状態を保つための「支える力」が別に必要になります。
支える側の筋肉(僧帽筋下部や前鋸筋など)が弱いままだと、ストレッチで一時的に良くなった姿勢も、すぐに元の縮んだ状態に引き戻されてしまいます。
これが、ストレッチしているのに、すぐ元に戻ると感じる正体です。

縮んでいる筋肉は伸ばし、弱っている筋肉は鍛える

様々な研究をまとめたメタアナリシス(対象:969人)では、ストレッチだけを行っても姿勢そのものへの改善効果ははっきりと確認できなかった一方、弱くなっている筋肉を鍛える筋トレは、背中や首の姿勢改善に効果があった、という結果が出ています。

つまり、主役は筋トレです。

エクササイズ①〜背中の筋肉(僧帽筋下部)〜

やり方

  1. うつ伏せになり、両腕を斜め上(Yの字のような形)に伸ばす

  2. 肩甲骨を下げて寄せるように意識しながら、腕を床から持ち上げる

  3. 一番高い位置で数秒キープし、ゆっくり下ろす


ポイントは「肩をすくめる」のではなく「肩甲骨を下に下げながら寄せる」という意識です。
最初はうまく感じが掴めなくても、続けるうちに分かるようになってきます。

エクササイズ②〜肩甲骨を支える筋肉(前鋸筋)〜

肩甲骨を胸郭にしっかり沿わせる役割を持つ「前鋸筋」も重要です。

やり方(壁を使ったプッシュアップ)

  1. 壁に向かって立ち、両手を肩幅で壁につく

  2. 肘を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せるように体を壁に近づける

  3. 今度は肩甲骨を開くように、壁を押して体を戻す(肘は曲げない)


この動きは、肩甲骨の安定させ、前に滑らせて固定する力が鍛えられます。

【note限定】ストレッチの使い方と、続けるための工夫

ここまで、筋トレを中心としたエクササイズの内容をお伝えしてきました。
ここからは、「ストレッチはどう使うべきか」という部分と、実際にこれを「続けられる人」と「続けられない人」を分ける部分についてお話しします。

エクササイズ③〜胸の筋肉(小胸筋)を伸ばす〜

やり方

  1. ドア枠や壁の角に、肘を90度に曲げた状態で前腕を当てる

  2. 体をゆっくり前方・反対方向にひねるように倒し、胸の前面が伸びる感覚を感じる

  3. 痛みが出ない範囲で、その姿勢を保つ


なぜストレッチだけじゃダメなのか

前半で「ストレッチだけでは姿勢改善効果が薄い」というデータをお伝えしましたが、これにはもう少し背景があります。

肩甲骨の位置を調べた研究では、「自分の力で肩甲骨を後ろに引いた時」と「人の手で後ろに動かしてもらった時」で、胸の筋肉の伸び方に差があることが分かりました。

これは、

  • 胸の筋肉(小胸筋)が硬いから動かないのか

  • それとも、肩甲骨を後ろに引く力(背中の筋肉)が弱いから、いつも縮んだ状態になっているのか

という、ニワトリと卵のような関係を示しています。
だからこそ、ストレッチで柔軟性を確保しつつ、背中の筋肉を鍛えて「後ろに引く力」自体を強くすることが必要です。

重要なのは、

ストレッチ単体で「姿勢を治す」ことは難しいが筋トレの土台として、ある程度の柔軟性を保つことには意味がある

ということです。

「ストレッチをやっているのに変わらない」と感じている人は、ストレッチをやめるのではなく、筋トレを追加することが重要です。

まとめ

  • 猫背は、筋肉の引っ張り合いのバランスが崩れた状態

  • ストレッチで一時的に伸ばしても、支える力がないと、すぐ元の状態に引き戻される

  • ストレッチだけでなく、弱くなっている筋肉(背中・肩甲骨周り)を鍛えることが重要

最後に:あなたのお悩みを聞かせてください

みなさんが体についてどのようなお悩みをお持ちかの調査を、アンケートでお聞きしています。
何か気になることがありましたら、ぜひこちらの記事内にある投稿フォームからお気軽にお声を聞かせてください!

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今後、どんなサービスがあったら嬉しい、こんな悩みはどうすればいいかなどのご意見もぜひコメントで教えてください。

ではでは。
#整形外科 #理学療法士 #リハビリテーション

ご覧いただきありがとうございました。

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