長時間の猫背はやはり良くないのか?
とりあえず内容を知りたい方はここ(研究の要約)
長時間の猫背姿勢が腰痛に与える影響を調査した研究によると、慢性腰痛(LBP)患者は健康な人と比較して、前かがみの姿勢で座り続けた後に有意に高い不快感を訴えました。ただし、筋活動の変化には明確な差が見られませんでした。つまり、猫背姿勢そのものが腰の不快感を引き起こす要因となる可能性があることが示唆されています。
既知の事実を知る〜文献内参考文献より〜
1. 腰痛と筋持久力の関係
これまでの研究では、腰痛の予測因子として筋持久力の低下が指摘されており(Lis et al., 2007)、特に背筋の持久力が低いと腰痛のリスクが高まるとされています(Hamberg-van Reenen et al., 2006)。また、腰痛患者は健康な人に比べて筋の疲労しやすさや運動変動性の低下がみられることも報告されています(Abboud et al., 2014)。
2. 長時間の座位と腰痛の関係はよくわかっていない?
慢性腰痛患者は、長時間座っていると健康な人よりも痛みを感じやすいことRingheim et al., 2019)、悪い姿勢での長時間座位は腰痛と関連する可能性が示されています(Waongenngarm et al., 2018)。
しかし、疫学研究では、座位時間と腰痛の発症との関連について明確なコンセンサスが得られていません(Lis et al., 2007)。
3. 猫背姿勢と筋活動の影響
前かがみの姿勢では、腹部のインナーマッスル(内腹斜筋・腹横筋)の活動が低下することが報告されています(Wong et al., 2019)。これにより、腰部の安定性が損なわれ、腰痛のリスクが高まる可能性があります。また、慢性腰痛患者は筋活動の変動が減少し、休憩を取っても筋肉の回復が遅れやすいとされています(Falla et al., 2008)。
結果の自分なりの解釈
今回の研究では、筋活動の違いよりも、不快感の違いが顕著に現れました。これは、猫背の姿勢が筋肉の疲労とは別に、アライメント自体の影響から腰への負担を増やす可能性を示唆しています。
過去の文献では腰痛患者では防御的な筋収縮が起こることが知られていますが(Dankaerts et al., 2006)、本研究では明確な差が見られなかった点は興味深いですね。
また、猫背の姿勢が腰に悪影響を与えることは多くの研究で指摘されていますが、全ての研究が一致した結論を出しているわけではありません。そのため、今後はより広範なサンプルを対象とした研究や、いわゆるアウターマッスルの影響を検討する必要がありそうですね。
腰痛患者への介入方法がさらに悩んでしまいます、、、
オフィスワーカーなど長時間座ることが多い人は、定期的に姿勢を変えることや、適度な運動を取り入れることで腰痛リスクを減らすことが重要です。特に、骨盤を立てて座る姿勢や、適切なサポートを活用することで、腰への負担を軽減できる可能性がありそうですね。
姿勢と腰痛に関しては以下も参考にしてください。
自分はどんどん迷わされている感じですが笑
ではでは。
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