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呼吸×運動で自律神経が整う?メタボへの新アプローチ


参考文献

Kalmykova, Yu., & Kalmykov, S. (2023). The effectiveness of the physical therapy program for patients with metabolic syndrome based on the study of the dynamics of the functional state of the autonomic nervous system and hemodynamic parameters. Physical Rehabilitation and Recreational Health Technologies, 8(2), 117–127. https://doi.org/10.15391/prrht.2023-8(2).05

メタボリックシンドローム患者に対する理学療法プログラムの有効性に関する自律神経系の機能状態と血行動態パラメータの研究

とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)

メタボリックシンドローム(MS)を対象としたリハビリテーション研究において、独自の理学療法プログラムが心拍数、血圧、自律神経バランス(Kerdo指数)にどのような効果をもたらすかが検証されました。

対象は、平均31歳の若年女性28名。著者が開発したプログラムを受けた主群(14名)と、従来のMS向け運動療法を受けた対照群(14名)に分け、介入前後の変化を比較。

結果、主群では心拍数が約20%、収縮期血圧が9.1%、拡張期血圧が11%低下し、自律神経バランスも有意に改善。対照群でも改善傾向はみられたものの、統計的な有意差は確認されませんでした。

特に呼吸法と運動を組み合わせたアプローチが、自律神経系の交感神経と副交感神経のバランスに良い影響を与えていることが示唆されました。

ポイントと感想

自律神経へのアプローチ

近年、メタボリックシンドロームに対する介入として、体重や血糖コントロールに加え、自律神経の調整が注目されているそうです。
本研究では、Kerdo指数という指標を用いて、自律神経の機能状態を客観的に評価しています。主群では、交感神経優位な状態から副交感神経とのバランスが取れた状態へと移行しており、注目すべき点ですね。

呼吸法+運動という組み合わせの可能性

著者のプログラムでは、ピラティス風のエクササイズやエアロビクス、有酸素運動に加えて、呼吸法を患者の自律神経の状態に応じて調整して取り入れている点が特徴です。

リハビリ現場では、つい運動負荷や姿勢、関節可動域といった"フィジカル"面にフォーカスしがちですが、こうした"バイオ・サイコ・ソーシャル"の視点を取り入れた介入が、今後はより重要になるかもしれません。
リハビリ職種としては、若年層に対しても「体重管理」だけでなく、「自律神経の安定=日常生活の質向上」につながる視点をもって支援していくことが求められそうです。

ではでは。

#理学療法士 #整形外科 #最近の学び #メタボ #メタボリックシンドローム #自律神経

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