【5分で分かる中学社会】気候と雨温図 中1地理 世界のくらし①
前回は時差について学びました。
さて、今回から「世界のくらし」についてです。まずは気候と雨温図(うおんず)について学びます。
苦手な人も多いグラフ読みをするので、丁寧に解説したいと思います。
1:気候について
まずは天気と気候の違いについて考えましょう。
天気というのは晴れとか雨とか、その日の空の状態のことを言いますね。これに似た単語に気候があります。気候とはある地域で長い期間見られる天気の状態のことです。
例えば、日本の気候について考えると、日本は春夏秋冬の4つの季節がありますね。これが気候です。今度はハワイを考えてみましょう。ハワイはずっと暑い日々が続きます。いわゆる常夏(とこなつ)ですね。
このように、ある地域で長い期間見られる天気の状態を気候と呼びます。
そして、気候には大きく5つの種類があります。(「5つの気候帯」と呼びます。)
それは「寒帯(かんたい)・冷帯(れいたい)・温帯(おんたい)・熱帯(ねったい)・乾燥帯(かんそうたい)」の5つです。
(※冷帯を亜寒帯と呼ぶ場合もあります。)
まずはこれを覚えましょう。覚え方はひたすら呪文のように早口で言うのが良いと思います。「寒帯・冷帯・温帯・熱帯・乾燥帯」と早口で何度も言うと自然と覚えられると思います。
2:5つの気候帯の特徴
それぞれの気候帯の特徴を確認しましょう。漢字の意味をもとに考えると分かりやすいと思います。
まずは寒帯です。漢字の通りとても寒い地域で、一年中気温がマイナスの地域もあります。南極や北極の周辺は寒帯に属しています。寒すぎるため、基本的に人が住むことができない地域です。
次に冷帯(亜寒帯)です。この地域も基本的には寒いのですが、冷帯は1年の寒暖差が大きい地域です。冬の気温はマイナスになりますが、夏は比較的暖かく20度近くになる地域もあります。
有名なのはロシア連邦やカナダですね。北緯50度~北緯70度くらいの高緯度の地域に広がっています。
また、冷帯は基本的に北半球にしかありません。南半球の高緯度の地域には陸地がないのですね。
次は温帯です。温帯はあたたかく過ごしやすい気候です。日本の大部分も温帯に属しています。雨も降るため農業にも適しているので、温帯には人口が集中しています。
次に熱帯です。熱帯はその名の通り暑い地域です。熱帯雨林(ジャングル)が広がる地域だと考えると良いですね。熱帯は暑くて雨が多い地域です。熱帯は赤道の近くに広がっています。
最後に乾燥帯です。漢字の通り、乾燥している地域で雨がほとんど降りません。また、暑い地域が多いです。砂漠が広がる地域を乾燥帯と考えておくと良いですね。乾燥帯は熱帯の周辺に広がっています。
国でいうとサウジアラビアやアラブ首長国連邦などの中東の地域やエジプトなどの北アフリカの地域の多くは乾燥帯に属しています。
3:雨温図について
さて、気候を考えるうえで欠かせないグラフがあります。それが雨温図(うおんず)です。
雨温図とは、ある場所の気温と降水量を1年分まとめて表したグラフのことです。ちなみに降水量には雨だけではなく雪も含まれるので注意しましょう。
雨温図を見れば、その地域がどのような気候なのか分かります。気候と雨温図はセットなので雨温図の読み方は確実に押さえておきましょう。
では、さっそく雨温図を読んでみましょう。これは東京の雨温図です。

まず、グラフの読み方ですが、グラフには折れ線グラフと棒グラフの2種類のグラフがあります。折れ線グラフはその月の平均気温、棒グラフはその月の降水量を示しています。
また、グラフの左側の15、20などの数字は気温、右側の175、200などの数字は降水量を示しています。
これをもとに東京の雨温図を読み取ってみましょう。
まず、年平均気温は16.3度です。温帯なので過ごしやすい気温ですね。(熱帯になると年平均気温が28度ぐらいになります。)
また、年降水量は1529mmです。これは世界的には多い方です。世界の平均の年降水量はおよそ1000mm前後だと言われています。
(アマゾン川の熱帯雨林では年降水量が3000mm以上になる地域もあります。また、サハラ砂漠などの砂漠では年降水量が250mm未満ということもあります。)
次に月ごとの気温や降水量も読み取ってみましょう。

例えば、8月の平均気温は25度を超えています(8月の折れ線グラフを見ましょう。)やはり8月は暑いですね。一方、1月の平均気温は5度程度です。(1月の折れ線グラフを見ましょう。)とても寒いですね。
また、1月の降水量は50mm程度で少ないです。冬は乾燥していますね。(1月の棒グラフを見てください。)9月の降水量は200mmを超えています。(9月の棒グラフを見てみましょう。)9月は雨が多く降りますね。
4:雨温図を読みとろう
雨温図からその地域がどのような気候なのか想像することもできます。
例えば、次の雨温図の地域はどんな気候でしょうか?(上の数字は年平均気温と年降水量を示しています。)

これを見ると、年平均気温は26.6度で暑いですね。しかし、年降水量は139mmです。ほとんど雨が降っていません。棒グラフを見ても全く雨が降っていない月もありますね。
この地域は気温が高く、雨が降らないので乾燥帯に属していることになります。これは砂漠の雨温図です。
ではこの雨温図はどうでしょうか。

これを見ると、年平均気温は27.6度で暑いですね。また、年降水量は2199mmでかなり雨が多いです。暑くて雨が多いので熱帯の地域だということが分かります。これは熱帯雨林(ジャングル)の雨温図です。
では、最後にこの雨温図を見てみましょう。

年平均気温はー10.5度です。とても寒い地域ですね。そして、なんと年降水量は測定不能です。
1年の気温の変化を見ても0度を超える月はありません。1年中とても寒い地域だということが分かります。ですからこれは寒帯の雨温図です。これは南極の雨温図でした。
ちなみに、なぜ測定不能かというと、実は南極はかなり乾燥した地域で雪はほぼ降りません。寒すぎて空気の中に水蒸気を含むことができず、雲ができないのです。
また、雪が降るとしてもものすごい強風(ブリザード)として降るので、測定する機械でうまく測ることができないのです。
5:まとめ
今回の内容をまとめましょう。
・気候=ある地域で長い期間見られる天気の状態のこと
・5つの気候帯
→寒帯・冷帯・温帯・熱帯・乾燥帯
・雨温図=ある場所の気温と降水量を1年分まとめて表したグラフ
→折れ線グラフは気温、棒グラフは降水量を示している。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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