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これが、現物です。100年前につくられたマクラメの栞(しおり)

 皆さまこんにちは。 owarimao の「たのくるしいマクラメ」の時間です。下の記事のようなプロジェクトにあいかわらず取り組んでおります。

 けさの時点でこんな感じです。それなりに進んではいますが、それとともに新しい大問題が浮上してきました。

問題①明らかに糸の長さがたりない
ちゃんと指示通りに切ったつもりですが……残り糸の長短にだいぶ差があります。短いものはあとちょっとしか結べない。

問題②部分的に汚れが目立ってきた
うまくできなくて結び直した部分。さんざんいじっているうちに、手の汚れがついてしまったらしい。スキマ時間にちょこちょこやっているので、つい手を洗うのがおろそかになった。

 うーん、これじゃ皇室献上はムリですね。自分の未熟さが露呈しまくりで恥ずかしいです。
 でも、ここまで来たからにはやめるわけにはいかない! 絶対完成させるぞ! また来週!

 ……とまとめてしまったら、ここで記事が終わってしまうので、面白いものをお目にかけましょう。
 実は最近、さらに4冊ほどマクラメの古い本を買ってしまいました。その中の1冊がこれ。もとは箱があったようですが失われています。

『マクラメ手芸と其の応用』小出春江著 昭和3(初版は昭和2)

 昭和3年には続編のような本も出ました。そこに載っていた、上の本の広告です。なんと「八十五版」とあります。

 ものすごい重版! こんなの見たことないです。これは「流行」なんてものじゃないですね。「異常なまでの加熱ぶり」と言っても過言ではないでしょう。

 マクラメブームは大正時代から始まっていましたが、どうやら昭和2,3年がピークだったようです(昭和5年の本も持っていますが、ちょっと勢いが落ちている感じがします)。
 ブームを先導したのは、河野富子・小出春江・樋口歌代子といった複数の人々でした。それぞれが本を出し、手芸研究団体の長を務め、自ら考案したマクラメ用具を売り出す……という具合で、競争が激しかったようです。
 今ここでご紹介している小出春江氏の著書は、とりわけ競争意識を色濃くにじませている点で注目されます。
 下の写真は著者のあとがきですが、最後のほうにご注目ください。

なほ本書は、外国雑誌の焼き直しや、複写ものでは御座いません、掲載してあります標本の全部は、私自身の創案になつたものを(……)

 これは、海外留学中にマクラメの参考書を入手したという、河野富子氏を意識した発言かもしれません(証拠なし)。

また一本毎に添附してあります栞も、会員諸姉のお手になつたもので、基本十三種が結ばれてあります。

 なんとすべての本に、マクラメの栞の現物がついていたんです。この付録のことはさっきの広告にも明記されていました。
 しかし、私が買った本に実際についているとは!

 よくぞのこっていてくれました。100年近く前に「会員諸姉」のどなたかが作ったマクラメの栞です。カラフルなリリヤーンを4色も使っています。

 下の写真のうち左に写っているのが、同じデザインの栞ですね。

 半透明の紙に包まれている栞を、開封してじかに見てみたいんですが……いざとなるとためらわれてしまって。
 なにしろ100年ちかく、この状態で保存されてきたものです。貴重な資料ですから、下手にいじらず、このままにしておくべきではないでしょうか。
 「いや、でも、直接見てみたい! リリヤーンの色合いをじかに確認したい! 写真にとって note で見せたい! 」
 葛藤が続いています。

マクラメブームを写した貴重な写真
女性は全員和装ですね

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