マクラメの激ムズ模様とメンデルスゾーンがなぜかつながる話
皆さまこんにちは。気ばかり焦る手芸愛好家の owarimao でございます。
もはや前に進むしかない「マクラメ100年プロジェクト」。前回の作品と同じ本から、今度は下のようなバッグを作ろうとしています。正式名称は
「手提袋 蓋附玉結び模様」

前回もそうでしたが、今回も出来上がりの写真が本に載っていません。だからこんな「畧図」だけが頼りです。

どんな作品も、糸を測って切るところから始めるしかないわけで。
これだけの糸↓が必要です。1尺=38cmとして換算してます。9尺5寸というのは、これまでで最長じゃないかな。3mを超えると、そうとう扱いにくいです。

同じ長さの糸を5本ごとに束ねておきます。

バッグの片面に当たる分を切り終えたところで気力が尽きたので、もう片面分(228cm32本)は後回しにして結び始めます。



上の状態↑までは、わりとすんなりできました。でもここからが問題です。
本に書いてある指示はあいかわらず不親切で、さっと読んだだけではほとんど意味不明です。どう考えても間違っていると思える記述も一つありました。
写真と結び図が本に載っていれば、それほど難しくないはずです。でも100年前の「手芸ブック草創期」のお手本はまだまだ発展途上で、それを頼りに上級編(?)の作品を立ち上げるのは激ムズです。
ごらんのように蓋の部分からスタートするんですが、それはつまり、いきなり一番目立つところから始めることを意味します。初めて作る模様だから、まだ手が慣れておらず要領がわかっていないのに。
しかもまっすぐじゃなく曲線なので、模様の始まり方が変則的になります。激ムズ度が高まるわけです。
一番上の2つの玉結びは、それぞれ3回くらいほどいて直しました。そんなふうに必死に手を動かしてみてやっと、本の記述の意味がわかるというありさまでした。


ところで、話が飛ぶようですが……
このあいだテレビをつけたら、『クラシック音楽館』という番組でメンデルスゾーンを取り上げていました。その中に「蘇演」という言葉が出てきました。
メンデルスゾーンは、100年も前に作曲されたバッハの『マタイ受難曲』を演奏することによって、それまで埋もれていたこの名曲を蘇らせ、世に知らしめました。そういうのを「蘇演」というそうです。
現代人が『マタイ受難曲』の存在を知っているのは、メンデルスゾーンのおかげというわけです。クラシックの世界では有名な話らしいですが、私は初耳でした。
私がやっていることも、この「蘇演」みたいになったらいいなと思います。
もともと、手芸の本に載っている作品を作ることは、音楽の演奏に似ていると思っていました。デザインして作り方を書いた人は作曲家、それを見て作る人は個々の演奏家というわけです。
100年も前の古めかしい本を買い集めて、その中から新たな現物を立ち上がらせようとするのは、「蘇演」を企てることに似ています。
私の一人プロジェクトが、そういう社会的な意味を持ってくれるといいのですが……。(願望)

そうじゃなくて
「メンデルス・ゾーン」が意味の切れ目だよ
