[Excel]パーセントの出し方、表示方法(全体比、対前比、増減比)
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2025/4/16 PDF版(有料)作成しました。
(見本)

【まとめ】
パーセント表示の方法
セルに以下の計算式を入れた後、次の操作を行う。
(→は順番押し。前のキーを離してから次のキーを押す。)
1 Alt → H(ホーム) → P(パーセント)→ 計算結果が%表示になる
2 Alt → H(ホーム) → 0(セロ)→ 小数点以下第1位まで表示される(繰り返すと小数点以下が増える。)
*小数点以下の桁数を減らす: Alt → H → 9
〇全体比(構成比)
=ROUND(部分/全体,3)
(パーセント表示で小数点第一位まで出す場合。以下同じ。)

全体の1000人で割っています
〇対前比(現年と前年の場合)
=ROUND(現年/前年,3) 現年がR5、前年がR4なら =ROUND(R5/R4,3)

〇増減比(同上)
=ROUND(現年/前年,3)-1 *一番楽に入力可能
または
=ROUND(現年/前年-1,3)
=ROUND((現年-前年)/前年,3) (3つとも算数的には同じ)
注意1 計算結果に100を掛けない。表示形式で%にする。
注意2 比率計算はROUND関数で四捨五入しておく。
【説明】
お役所で作る表には、実数の他にパーセント表示(パーセンテージ)が多用されています。
基本となる数値は当然「実数」ですが、実数だけを並べても変化の度合いや、他の項目との比較が簡単にはできません。
そのため、比率(パーセント)を用いて、変化や他項目と差異を比較しやすくします。
例えばこんな表↓↓↓

何かの人数だとして、R3からR4、そしてR5と増えています。
でも、この数値をもって「順調に増加」といえるでしょうか?
R4の増数よりR5の増数の方が多いから「順調」と思うかもしれません。
しかし、増減率を出してみると・・・

R5はR4から実数は増加しているものの、増減率はR4比べて減少していることが分かります。
これだと「人数増は鈍化」ということになります。
このように、実数だけ見ていても、本当の姿(変化)は見えない場合があります。
そのため、比率により変化や違いを「炙り出す」必要があります。
*上の表なら実数だけでも「増加は鈍化」と読み取れるかと思いますが、実際の行政資料はかなり複雑ですので、実数だけでは、よくわからない、という場合が多いと思います。
逆に、こういった「都合の悪い変化」を見せないために、あえて比率を出さない場合もあろうかと思います。しかし、「実態」をきちんと把握するためには適切ではないでしょう(実際は「あえて隠す」というより「比率を出したり載せたりするのが手間だから略している」という場合が多いかと思います。)。
というわけで、比率はとても重要なのですが、普通の整数の比率だと、1以下になってわかりづらいので、通常は百分率(パーセンテージ/パーセント表示)を使います。
パーセンテージについては、「お役所」勤めならずとも、数値を扱う仕事をしている人なら使い慣れているでしょう。
ただし「全体比(構成比)」はともかく「前年比」と「増減率」が混同される場合があるので、注意が必要です。
以下、くどいかもしれませんが、おさらいの意味でご覧ください。
全体比(構成比)とは・・・
「全体」に占める「部分」の割合です。
部分を全体で割って出します。
部分÷全体 つまり 部分/全体 です。

上の図なら、全体の人数に占める10代の割合です。
1000人中211人が10代であれば、
「全体の21.1%が10代」「10代の構成比は21.1%」です。
口頭なら「約2割」「2割強」となるかもしれません。
これは小学5年生で習う内容のようです。
前年比とは(前年度比、前回比等)
前年比は、現年(比べたい年)の数値とその前の年の数値のそれぞれ「全体」を比べるて出します。
年度の比較なら「前年度比」、前回調査との比較なら「前回比」となります。「前回比」は5年ごとの統計(センサス)などで使われるでしょう。
現年(の全体)÷前年(の全体)
つまり
現年 ÷ 前年 です。
*現在はR6ですが、R6の実績はまだ出ないので、最新データが把握できるR5を「現年」として例示しています。

「全体」を比べるのがポイントです。
この場合「R5(現年)はR4(前年)と比較して120%」と表現します。「120%の増加」は誤った表現ですので注意してください。
(「120%増」は「前年比220%」となります。)
現在(R5)が前年(R4)より少ないと・・・

現在(R5)が前年(R4)より少ないと、100%を下回ります。
「前年比」が100%を下回るということは「前年より減少」を意味します。
ただし、「前年比」が0(セロ)やマイナスになることはありません(0の場合は「皆減(かいげん)」といいます。詳細は別途)。
*企業(特に飲食・小売り・宿泊等のサービス業)では「昨対(サクタイ)」を使うかと思います。「昨年同時期比」「昨年同月比」などの意味です。サービス業は月の日数や祝日の有無によって、前月との比較が難しいため(1月と2月を比較してもあまり意味がない)、前年の同月(同時期)と比較することで、当月の好・不調を把握します。
一方、行政の場合は通常「昨対」はあまり使わないでしょう。「前年比(または前年度比)」が多いかと思います(月単位ではあまり比べないというのも一つの理由でしょ。)。
増減率(増減比)とは
増減率とは、元の数値から変化した部分と、元の数値全体との比率で出します。
R5とR4の増減率であれば、R5とR4の差をR4全体で割って出します。

R5とR4の変化は R5-R4 です。
これとR4全体との比較なので、
(R5-R4)÷R4 つまり
(R5-R4)/R4 です。
これは、
(R5/R4)ー(R4/R4)と同じなので、後ろを通分して
(R5/R4)-1 となります。
四捨五入のためにROUND関数を用いた場合でも、
ROUND(R5/R4ー1,3)と
ROUND(R5/R4,3)-1 は同じになります。
(R5-R4)/R4 という計算式を示しているサイトもありますが、上のように最後に1を引く計算式の方が入力が楽でしょう。
この場合、「R5(現年)は、R4(前年)より20%増加した」「R5(現年)は、R4(前年)から20%増」等と表現されます。
上の「前年比」でいう「R5(現年)はR4(前年)の120%」と同じ意味になります。
増減率 現年が前年より少ない場合は?
現年が前年より少ない場合、増減率はマイナス(負の数)になります。
「前年より〇%減少した」という表現になります。
計算式は同じです。

注意1 計算結果に100は掛けない。表示形式で%にする。
【まとめ】冒頭で示したとおり、Alt → H(ホーム) → P(パーセント)により、計算結果に100を掛けなくてもパーセント表示になります。
=ROUND(部分/全体,3)*100 としなくても構いません。
100を掛けるより、表示形式でパーセント表示にした方が計算式が簡単です。
むしろ、100を掛けると誤りを誘発するおそれがあります。
パーセント表示の結果を用いて計算した場合、
80%を示す0.8を掛けるべきところを、「整数の80を掛けてしまった」なんてことも起こりえます。
計算結果はあくまで小数のままにしておき、表示形式で%にしておけば、こんなミスは防げます。
注意2 比率計算はROUND関数で四捨五入しておく。
今回のような比率計算(全体比、前年比、増減率等)の場合、計算結果はROUND関数で四捨五入しておきます。
ROUND関数は、計算結果を四捨五入する関数です。
microsoftサポートによると、ROUND 関数は
「数値を四捨五入して指定された桁数にします」とあります。
「指定した桁数で四捨五入」するのではなく、「指定した桁数にする」ことに注意が必要です。
具体的には ROUND(数値, 桁数) となり、数値は計算式でも構いません。
「,」の後の桁数が表示する小数点以下の桁数となります。
=ROUND(計算式,3) なら小数点以下第3桁まで出す(小数点以下第4桁を四捨五入)。例 0.1235 → 0.124(第4桁の5が四捨五入されて、第3桁の3が4になる。)
この小数点以下●桁はパーセント表示にする前のものです。
パーセント表示にすると、小数点以下第1位までの表示となります。
0.1235 はパーセント表示で12.35% となり、
四捨五入で12.4%となります。
通常のパーセント表示は、小数点以下第1位までなので、
=ROUND(計算式,3)としておけば構いません。
*小数点以下第2位までのパーセント表示なら =ROUND(計算式,4)
ROUND関数で四捨五入をしておく理由は「意図しない四捨五入を避け」かつ「集計の齟齬をなくす」ためです。
「意図しない四捨五入を避け」とは・・・
ROUND関数で四捨五入しなくても、エクセル側で勝手に「四捨五入表示」する場合があります。
セルの書式設定で「(#.0%)」等とした場合です。
この場合、セルに表示されるのは小数点以下第1位までですが、実際の数値は張り切れるまでの数値が入っています。
「集計の齟齬をなくす」とは・・・
上のような状態で、パーセント表示の数値を計算に使うと、セルに見えている数値と実際の数値に違いがあるため、見えている数値での計算と実際の計算結果との間に違いが生じます。
印刷された表を見て電卓で検算すると結果が(微妙に)違い、でも、その理由が分からない、なんてことも発生します。
そのため、セルは四捨五入しておき、セルに表示される数値=セル内の数値としておくのです。
そうすれば、印刷された表での計算結果のとおりとなり、齟齬は生じません。
(四捨五入により、構成比の合計が100%にならない場合も生じますが、その対処法は別途お示しします。)
以上、参考になれば幸いです。
参考:記事作成 2日 計6h (長すぎ)
2025/4/16 PDF版、作成しました。
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