坂本龍一 音を視る時を聴く
2023年『ダムタイプ 2022:remap』、2023〜2024年『坂本龍一トリビュート』に続き
坂本龍一に関する展覧会を観るのは3度目。
混んでいる、ということは知っていたけど、
入るまでに時間がかかる理由がよくわかった。
インスタレーションひとつひとつに上演時間の長さがあるので
人がはけない。
かく言う私も5時間近く滞在…
それでも一部は観切るのを諦めた。
なかには音と映像の組合せが延々と変わり続けるインスタレーションもあるので
厳密には全てを観切ることはできないのだけど。

上から吊り下げられたモニター内に霧が出る。
今までの展覧会と今回の展覧会を通じて思ったのは「音ってなんだろう」「音が音楽になる境界はどこだろう」ということ。
音は目に見えない。
なのに聴覚と視覚は確実に相互作用を起こす。
また
単なる“音”でも
時と場合によって“音楽”に聴こえることもある。
坂本さんと他のアーティストとの協働によって音や音楽に映像が付くと、
日常的にすごく当たり前に享受しているこれらの感覚を
改めて意識することになる。
音が重要な展覧会なのに
隣の音が丸聞こえだったり、
ひどかったのは途中、入口でチケットを読み取る電子音が聞こえてきちゃう所とかがあったので
そこは残念だった。

展覧会ラストの『Music Plays Images×Images Play Music』は、
坂本さんの不在をまざまざとつきつけられる。
ピアノのタッチが柔らかく優しいし、
演奏中だけでなく演奏前後の細かなしぐさも映っているので
余計に胸に迫った。
坂本美雨さんじゃなくても泣く…




