カバー社のカスハラ対策方針制定を受けて 誹謗中傷と批判の境界線を考える
本日、VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバー社が、カスタマーハラスメント(カスハラ)に関する方針を制定したというニュースが流れました。
詳しくはリンク先の記事をご覧ください。
このニュースを見て私がまず感じたのは、「むしろ遅すぎる制定である」ということでした。ここに書かれている内容は、社会常識に照らせばごく当たり前のことばかりです。「え? これもカスハラに該当するの?」と驚くようなものは、まず見当たらないはずです。普通の感覚を持つ人であれば、わざわざ読まなくても問題ないレベルだと私は感じています。
しかし残念なことに、すでに時代は「普通」ではなくなってきています。「これぐらいは常識として分かるよね」という前提が通用する時代は終わりを告げ、まるで幼児教育のように「やっていいこと」と「やってはいけないこと」を一つひとつ丁寧に説明していかなければならない時代になってしまった、ということです。
もし「人の知能はそこまで劣化していない」と主張するのであれば、なぜこれほどまでに誹謗中傷が横行しているのでしょうか。さらに言えば、批判・意見と誹謗中傷・暴言の区別がつかない人も増えてきているように見えます。こういった発表が出るたびに、必ず「言論の自由の迫害だ」「ポジティブな意見しか認めず批判は受け付けないのは偏っている」といった声が上がります。しかし、方針のどこにもそのようなことは書かれていません。批判はすればいい。ただ、誹謗中傷はしてはいけない。これだけの話です。
そうした反論が出てくるということは、自分自身でその区別がついていないのではないでしょうか。「何が誹謗中傷なのか分からない」というレベルから出発しているのであれば、まず勉強すべきです。厳しいようですが、無自覚であったとしても、その言葉に深く傷つく人がいる以上、甘くはできません。
そして、そういった言い訳が通用しない時代に、すでに突入しています。企業はただ淡々とカスハラの社内規程に則り、法的措置を講じるだけです。会社の業務として事務的に処理されていく。これからは損害賠償請求の件数がさらに増えていくことになると、私は感じています。ルールを制定したということは、そういうことです。すでにそこに人の判断が介在しなくても、明確な判断基準ができたわけですから。
誹謗中傷、特にVTuberやその周辺に対して行われる暴言などは、若い人たちが多い印象があります。どうか今の行動を悔い改めてほしいと、私は思っています。
若者であるがゆえに、何かを激しく攻撃している様に格好良さを感じているのかもしれません。周りに賛同者がいるのかもしれません。しかし、よく考えてみてください。あなたが損害賠償請求を受け、VTuberに対して悪口を言っていたという事実が明らかになったとき、それは本当にカッコ良いことなのでしょうか。VTuberの演者さんは、基本的にあなたの悪口に言い返しません。言い返せないと分かっている相手を攻撃することは、カッコ良いことですか? VTuberが悪いことをしたから正義を執行していると思い込んでいるのかもしれませんが、あなたがやっていることはただのイジメです。言い返せないと承知の上でやっているのでしょう。ダサいですよ。
そんなダサさはさておき、そもそも犯罪行為です。そしてその罪が、きちんと問われる時代になってきています。どうか若者の皆さん、犯罪行為に手を染めないでください。
そしてこのアドバイスが聞き入れられない方へ。損害賠償請求を受けて、反省してください。馬鹿に対しては馬の耳に念仏ですから、痛い目に遭わないと分からないのでしょう。そこまで愚かではないことを、私は心から願っています。
以上が、このニュースを見て私が感じたことです。皆さんはどのような感想を抱かれたでしょうか。ぜひコメントでお聞かせください。
