【全肯定の奇跡】「死ねばいい」と言った父を介護した母。責めていた私が気づいた、一番大切な感謝の形
こんにちは。
子育てや介護、家族の人間関係の中で、「どうして私ばかりがこんなに苦しいんだろう」「なぜあの人は分かってくれないんだろう」と、心が擦り切れてしまいそうな夜はありませんか?
かつての私もそうでした。
今日は、私の人生を180度変え、「すべてを全肯定する」ということの本当の意味を教えてくれた、我が家の少し切なく、そして奇跡のような実体験をお話しさせてください。
今、家族のことで悩み、自分や誰かを責めてしまいそうな方に、どうしても届きますように。
1. 「死ねばいい」という言葉の呪縛と、母の涙
私の父は自営業で、お金を自由に使う人でした。
まだ両親が若かった頃、長年お金のやりくりに苦労していた母が「歳をとってお金がなくなったらどうするの?」と聞いたそうです。
その時、父が返した言葉は、「死ねばいいんだよ」でした。
母の心には、この言葉があまりに重く、深く呪縛のように残り続けました。
それ以来、私たち子どもの前では普通の夫婦を演じながらも、母は必死に我慢し、コツコツと自分で一歩ずつお金を貯めて生きていました。
年月が経ち、父が認知症になり、介護が始まった時のことです。
母は、腕に筋肉がつくほど毎日一生懸命、懸命に父の介護に向き合ってくれました。
けれど、時折、あの若き日の言葉が母の中で何度もよみがえっていたのです。
「あの時、死ねばいいって言ったんだから」そう言いながら、オムツを交換する母。
当時の私たち姉妹は、その背景にあった母の長年の傷を知らず、優しくできない母の表面だけを見て、お母さんを責めてしまいました。
「私だけが悪いんだ……」と、みるみる元気がなくなっていく母の姿。
その時、私は突然、ハッとさせられたのです。
「離れて暮らしていて、毎日の介護をしていない私たちが、実際にやってくれている母に感謝もせず、責めるなんて絶対に間違っている!」
2. 「全てを全肯定」した瞬間、おきた奇跡
そこから、私は猛省し、母への関わり方をすべて変えました。
毎日、毎日、母へ「ありがとう」という感謝の気持ちを言葉にして伝え続けました。
そして、母のすべてを「全肯定」したのです。
「あの時、死ねばいいんだって言われたお母さんは、本当に辛かったよね」
「今でも、あの時の言葉を思い出しちゃうよね」
「それでも、今こうして、お父さんのために一生懸命やってくれて、本当にありがとう」
過去の傷も、今抱えている黒い感情も、すべて「それでいいんだよ、当然だよ」と丸ごと全肯定して、ただただ感謝を伝える。
すると、信じられないことが起きました。
あんなに元気がなくなっていた母が、みるみるうちに、本来の元気を取り戻していったのです。
「当たり前」の日常なんて一つもありません。
もし夫婦の間で、長年の掛け違いから気持ちが平行線になってしまっていたとしても、今そこに存在し、向き合っていること自体が、尊く、ありがたいことだったのです。
すべてを全肯定する。
そのパワーの凄さを、私は母の姿から身をもって教えてもらいました。
3. 私の人生を豊かにしてくれた、すべての経験
振り返れば、私の人生はたくさんの「試練」に満ちていました。
息子の不登校に悩み、必死にアドラー心理学や傾聴、認知行動療法を学んだこと。
親の認知症をきっかけに、認知症予防支援相談員の資格をとり、回想法を学んだこと。
そして、この両親の深い葛藤を間近で看取ってきたこと。
当時は本当に苦しくて、先が見えない闇の中にいました。
でも、少し辛い時期が過ぎ去った今なら、心から言えます。
「あの経験がなければ、今の私は絶対にここに辿り着かなかった。本当にありがたい。私の人生を、信じられないほど豊かにしてくれた」
高齢化が進み、家庭内別居や、家庭の中に「自分の居場所がない」と感じて寂しい思いをしているシニアや現役世代の方々は、きっとたくさんいます。
だからこそ、私は今、強い熱意を持って「地域に、多世代が繋がれる温かい居場所を作りたい」と活動しています。
寂しい老後を、誰にも過ごさせたくない。
お父さん、お母さん、私はあなたたちが命をかけて見せてくれたその思いを、しっかりと引き継いでいくからね。
💡 今、渦中で苦しんでいるあなたへ
今、子育てで心が折れそうなお母さん。
介護の終わりが見えず、優しい気持ちになれないケアラーの方。
今はまだ、「経験に感謝する」なんて思えなくて当然です。
渦中のときは、綺麗事なんて言えません。
だから、感謝は未来の自分に任せて、まずは今踏ん張っている自分を「私、本当によくやってる!」と100%全肯定してあげてください。
現実は一つでも、見え方は100通りあります。
今流している涙は、いつか未来の誰かを救い、あなたの人生を豊かにする「一生モノの経験知」に必ず変わります。
一歩ずつ、一緒に歩んでいきましょう。
あなたの物語を、私は心の底から応援し、全肯定しています。
