年間配当金1,000万円を確実にした仕組み|#51(第3章)
第50話で、資産・知識・環境がすでに揃っていることに気づき、「あとは実行するだけ」という状態にいることを整理しました。
ここまで来ると、次に考えるべきことは一つです。
どう設計するか。
債券を購入する。
有価証券担保ローンを活用する。
そして、配当収入を得る。
この流れ自体はすでに見えていましたが、その前に一つ、決めておくべきことがありました。
それが、「配当をどう使うのか」ということです。
これまでの投資では、あまりこの点を意識していませんでした。利益が出たらどうするか、そのときに考えればいい。そんな感覚に近かったと思います。
ただ今回は違いました。
債券投資は、定期的に収入が発生する投資です。つまり、「収入をどう扱うか」によって、その後の資産の動きが大きく変わってきます。
だからこそ、先に決めておく必要があると感じました。
まず、自分の中で一つの目標を設定しました。
年間の配当金を、税引前で1,000万円にする。
理由はシンプルで、切りのいい数字だったからです。
ただ、それだけではありません。
この金額であれば、生活費の一部としても使えるし、再投資に回すこともできる。資産形成の中で、ひとつの「軸」になる金額だと感じていました。
では、そのためにはどれくらいの投資額が必要になるのか。
ここから、具体的な試算をしていきました。
まず、利回りです。
当時の環境を考えると、できれば年利で5%程度は欲しいと考えていました。もちろん、リスクとのバランスもありますが、この水準であれば、配当収入としても十分に意味のある金額になります。
この条件で考えると、自然と選択肢は絞られてきました。
円建てではなく、ドル建ての社債です。
2025年当時、アメリカの政策金利は高い水準にあり、それに伴ってドル建て債券の利回りも比較的高い状態でした。
そのため、現実的に5%前後の利回りを狙うのであれば、ドル建て社債が最も適していると感じました。
ここで、さらに具体的に計算してみました。
仮に利回り5%で運用できた場合、年間1,000万円の配当を得るためには、単純計算で2億円の投資が必要になります。
ただし、実際にはもう少し考慮すべき点があります。
それが、購入時のスプレッドです。
債券は、株式のようにそのままの価格で買えるわけではなく、証券会社の手数料的な要素が含まれています。その分、実質的な利回りには影響が出ます。
その点も踏まえて考えると、まずは現金でおよそ1億3,000万円程度を投資し、さらに有価証券担保ローンを活用して約8,000万円分を追加で購入する。
合計で約2億円強の債券を保有する。
この構成であれば、設定した年間1,000万円の配当収入に近い水準を実現できると考えました。
この時点で、自分の中ではかなりイメージが固まってきていました。
では、その配当をどう使うのか。
ここも事前に決めておく必要があります。
今回、自分が選んだのは「すぐには使わない」という選択でした。
当時の自分の状況を考えると、生活費はすでに他の収入で賄えていました。無理に配当を使う必要はなかったのです。
であれば、その配当をさらに資産として積み上げていく方が合理的だと考えました。
具体的には、MMFでの自動運用です。
MMFとは、短期の債券などで運用される投資信託の一種で、比較的価格変動が小さく、資金を一時的に置いておく先としてよく使われる金融商品です。特にドル建てのMMFは、外貨のまま資金を保有しつつ運用できるという特徴があります。
当時の環境では、このMMFでもおよそ年利4%前後の利回りがついていました。
つまり、債券から受け取った配当をそのまま寝かせておくのではなく、さらに運用しながら積み上げていくことができる状態だったのです。
この仕組みであれば、特に意識しなくても資産が自然と増えていく流れを作ることができます。
為替コストを抑えながら、ドルのまま再投資に近い状態を維持できるという点も、自分にとっては大きなメリットでした。
ここまで整理してみて、ようやく全体像が見えました。
どのくらい投資するのか。
どの通貨で持つのか。
どのくらいの利回りを狙うのか。
配当をどう扱うのか。
一つひとつがつながり、全体として一つの設計になりました。
そして思いました。これで、あとは商品を選ぶだけだ。
投資というよりも、「仕組みを作る」という感覚に近かったように思います。
ここまで来ると、迷いはほとんどありませんでした。
やるべきことは明確で、あとは実行に移すだけ。
そういう状態になっていました。
次回(第52話)は、債券の配当をMMFで自動運用する設定のために証券会社へ電話をしたことをきっかけに、1億円規模の投資が一気に現実のものとなっていった過程について書いていきます。
この連載は80~100話まで続く予定です。参考になったら「❤️スキ」や「👤フォロー」をして、続きを読んでいただけると励みになります。
📌今回の内容を踏まえて、皆さんはどちらの考えに近いですか?
A:投資する前に、配当や収入の使い道まで先に決めておきたい
B:まずは投資を始めて、後から使い道を考えていきたい
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