なぜ“債券の価格”を気にしなくていいのか|#55(第3章)
第54話で、オンラインでは買えない債券があること、そして自分が見ていた投資の世界は一部に過ぎなかったことを知りました。
実際に商品を購入する段階まで進み、投資としては一歩前に進んだ感覚はありましたが、この時点ではまだ、完全に腹落ちしていない部分がありました。
それが、「債券の価格」です。
これまでの投資経験の中で、私は個別株や投資信託にも取り組んできました。その中で常に付きまとっていたのが、価格の変動でした。
値上がりすれば嬉しい。
値下がりすれば不安になる。
そして、その不安は時に想像以上に大きくなります。
特に市場が大きく動いたときには、「このまま下がり続けるのではないか」と感じてしまうこともありました。
頭では長期投資だと分かっていても、日々の値動きに感情が揺さぶられる。この感覚は、多くの人が経験しているのではないかと思います。
そのため、今回のように1億円を超える規模で投資をするとなると、「価格が下がったらどうしよう」という不安は、どうしても頭をよぎります。
しかし、債券について調べていく中で、この前提そのものが違うということに気づきました。
債券も市場で取引されている以上、価格は日々変動します。金利の動きや市場環境によって、評価額は上がったり下がったりします。
ただし、ここが株式とは決定的に違うポイントです。
債券は、満期まで保有すれば、額面で償還されるという前提があります。
つまり、途中で価格が下がったとしても、そのまま保有し続ければ、最終的には元本が戻ってくる仕組みです。
さらに、その間は定期的に利息が支払われます。
今回購入した債券であれば、年5%前後の利回りで、配当金として継続的にキャッシュが入ってくる。このキャッシュフローこそが、本来の目的でした。
ここでようやく、自分の中で整理がつきました。
これまでの投資は、「価格」を見ていた。
これからの投資は、「収入」を見る。
この違いは、とても大きいものでした。
もちろん、債券にもリスクはあります。発行体の信用リスクや為替リスクなど、考えるべき要素はいくつもあります。
ただ、「価格が下がること」そのものを過度に恐れる必要はない。
この理解ができたことで、投資に対する見方が大きく変わりました。
特に、自分にとって大きかったのは、精神的な負担が軽くなったことです。
これまでは、相場の動きに一喜一憂することがありました。しかし、債券を中心とした投資に切り替えることで、「日々の値動きを気にしなくてもいい状態」に近づいていきます。
これは単に楽になるという話ではなく、長期的に投資を続けるうえで非常に重要な要素だと感じました。
そしてもう一つ、重要な気づきがありました。
それは、「なぜこの商品なのか」を理解することの大切さです。
利回りが高いから選ぶのではなく、その利回りがどのような前提で成り立っているのかを理解する。そのうえで、自分の目的と合っているかを判断する。
このプロセスがあることで、投資は単なる選択ではなく、納得して持てるものに変わっていきます。
ここまで考えたときに、改めて疑問が浮かびました。
なぜ円ではなく、ドル建てなのか。
なぜこの利回りが実現できているのか。
ここをきちんと理解しておかないと、この投資は本当の意味で完成したとは言えない。
そう感じるようになりました。
次回(第56話)は、なぜ私はドル建て債券を選んだのか。その理由を整理しながら、この投資の前提となる考え方を深掘りしていきます。
この連載は80~100話まで続く予定です。参考になったら「❤️スキ」や「👤フォロー」をして、続きを読んでいただけると励みになります。
📌今回の内容を踏まえて、皆さんはどちらの考えに近いですか?
A:安定した利回りを重視して投資先を選びたい
B:利回りだけでなく、他の要素も含めて慎重に判断したい
どちらに近いか、理由もあればぜひコメントで教えてください。(コメントには必ずご返信させていただきます)
今後の発信や資産形成の参考にさせていただきます。
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