FIREに踏み出せない不安の正体と、その解決方法|#70(第4章)
資産が増えれば、不安は消えると思っていました。
1億円を超えたあたりから、少しずつ安心感は出てきて、
3億円、4億円と増えていけば、もう完全に安心できるものだと、どこかで思っていました。
そして実際に、資産は5億円を超えました。
FIREも達成しました。
「これで大丈夫だろう」
そう思っていたのですが、いざその状態になってみると、少し違和感がありました。
あれ、なんか思っていたほど安心していない。
もちろん、不安で仕方ないというわけではありません。
ただ、「もう何も気にしなくていい」という状態でもない。
この感覚は、自分でも少し意外でした。
「なんでだろう」
そう思って、少し立ち止まって考えてみました。
一般的に言われている「不安の正体」について、自分なりに整理し、一歩踏み出すための解決方法を考えてみました。
おそらく多くの人が、FIREするために必要な資産が準備できても、不安を感じFIREに踏み出しにくい理由は、こういったものではないかと思います。
まず大きいのは、「資産を取り崩すことへの恐怖」です。
多くの人は個別株や投信信託を積み立てていって資産が膨らんだ状態、そのタイミングで自分が想定してた目標値に到達できたのでそろそろFIREを考える、そんな感じではないかと思います。
一般的なFIREの考え方では、その資産を保有しながら少しずつ取り崩して生活していく、という前提になります。
いわゆる4%ルールなどが代表的ですが、この「取り崩す」という行為が、想像以上に心理的なハードルになるのだと思います。
減っていく前提でお金を使う。
頭では計算が合っていると分かっていても、「本当に大丈夫なのか?」という感覚はどうしても残る。
特に、相場が下がっているときに取り崩すことを想像すると、その不安は一気に現実味を帯びてきます。
さらに、そこに重なるのが資産の値動き、いわゆるボラティリティです。
株式を中心に資産を持っていると、日々の値動きによって資産は大きく上下します。
昨日より100万円減っている。
次の日も100万円減っている。
さらに次の日も100万円減っている。
なんだか、ここ数日、連続で減ってる。。
短期的な資産の上下は気にしない思っていても、いかFIREをしようとして自分の資産をいつもより気にして見始めたタイミングで、そういった状況になると、長期的には問題ないと分かっていても、気持ちの面ではどうしても揺れます。
その中で取り崩しを行うとなると、「減っているときにさらに減らす」という構図になり、より強い不安につながります。
また、会社員を辞めることで、「毎月必ず入ってくる収入」がなくなるというのも大きなポイントです。
会社員であれば、どれだけ景気が悪くても、基本的には毎月給料が振り込まれます。
一方でFIRE後は、その“強制的な収入”がなくなります。
資産がどれだけあっても、「次も必ず入ってくる」という保証がない状態になる。
この感覚は、実際にその立場になってみると、思っていた以上に大きな違いでした。
さらに、将来が読めないことへの不安もあります。
インフレがどうなるのか、税制はどう変わるのか、金利はどう動くのか。
今の前提がそのまま続くとは限らない。
そう考えたときに、「本当にこのままで大丈夫なのか」という疑問は、どうしても完全には消えません。
そして、想定外の支出です。
病気やケガ、家族のイベント、突発的な出費。
どれだけ事前に計算していても、予定通りにいかないことは必ず起きます。
そのときにどう対応するのか。
この点も、不安の一つとして常に頭のどこかに残ります。
こうして並べてみると、不安の原因はすべて「資産の金額」ではないことが分かってきます。
むしろ、「どうやってお金が減っていくのか」「どうやってお金が入ってくるのか」
つまり、お金の“構造”の問題だったのだと思います。
では、なぜ私はFIREに踏み出すことができたのか。
この点については、自分の中でははっきりとした理由があります。
それは、この「構造」を変えたことです。
私の場合、生活の前提は資産の取り崩しではありません。
家賃収入と配当収入。
いわゆる“仕組み収入”です。
毎月一定の家賃が入り、定期的に配当が入る。
その収入の範囲内で生活を組み立てる。
こうすることで、「資産が減っていく前提」ではなく、「収入で回る前提」の状態を作ることができました。
この違いは、思っていた以上に大きいものです。
取り崩す前提では、「使う=減る」という感覚になります。
一方で、収入で回す前提では、「使う=流れていく」という感覚になります。
同じお金でも、その捉え方はまったく違います。
結果として、資産を取り崩すことへの恐怖も、ボラティリティに対するストレスも、収入がゼロになる不安も、大部分はかなり軽減されました。
もちろん、不安が完全になくなるわけではありません。
ただ少なくとも、「資産が足りないから不安」という状態ではなくなりました。
こうして振り返ると、ひとつの結論にたどり着きます。
不安は、資産額では消えない。
不安は、“構造”で決まる。
この視点は、これからFIREを目指す人にとっても、すでに達成した人にとっても、とても重要な考え方だと思います。
インカムの無い個別株や投資信託は、利益確定しなければそれは「幻想」の資産です。一時的に膨らんだ資産で、安易にFIREしてしまわないように、皆様の参考になればと思います。。
次回(第71話)は、実際に毎月100万円の仕組み収入で生活してみてどうだったのか、リアルな生活感についてお話しします。
※この連載は100話まで続く予定です。参考になったら「❤️スキ」や「👤フォロー」をして、続きを読んでいただけると励みになります。
📌今回の内容を踏まえて、皆さんはどちらに近いですか?
A:資産額が増えれば不安は消えると思う
B:お金の“構造”の方が重要だと感じる
どちらに近いか、理由もあればぜひコメントで教えてください。(コメントには必ずご返信させていただきます)
今後の発信や資産形成の参考にさせていただきます。
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