給料から引かれる仕組み、実はめちゃくちゃ楽だった|#69(第4章)
社員を辞めて最初に感じた変化のひとつが、「給料日がなくなったこと」でした。
そして、さっそく苦労することになります。
それは、給料自体が無くなったことではなく、給料から引かれる「仕組み」を自分で作らなければならないということでした。
会社員のときは、毎月決まった日に給料が振り込まれ、その中から税金や社会保険料が自動的に差し引かれていました。
でもFIRE生活に入ると、この「当たり前」が一気になくなります。
このあと書いていきますが、私の場合、自分の法人が絡んでくるので、これが思っていた以上に大変でした。
これは分かっていたことではあるのですが、実際になくなってみると、思っていた以上に感覚が違いました。
会社員時代、給料は毎月25日に振り込まれていました。
(支給日が土日祝日の場合は、その前営業日です)
金額については具体的には触れませんが、正直に言うと、そのありがたみをしっかり感じていたかというと、そうでもありませんでした。
給料からは、社会保険料や税金、さらには持株会への拠出などもあり、毎月20万円以上は差し引かれていました。
そのため手取りで見ると、「こんなものか」という感覚になりがちで、給料そのものに対して特別な感情を持つことは少なかったように思います。
また、当時はすでに家賃収入や配当収入があったため、生活費を給料に依存していたわけでもありませんでした。
その結果、どこかで給料を“あてにしていない”ような感覚もあり、今振り返る月々の給料も、夏・冬のボーナスも少し雑に扱っていた部分もあったと思います。
そして退職して、その給料がなくなりました。
なくなることは分かっていたのですが、実際に体験してみると、前回の話ともつながりますが、これまで引かれていた社会保険料の大きさ、そして「引かれる仕組み」そのもののありがたさに初めて気づきました。
会社員のときは、何も考えなくても社会保険料は自動で引かれ、残った金額が振り込まれていました。
でもこれからは違います。
まず、私の場合、前回第68話でも話した通り、自分の法人が健康保険(協会けんぽ)に加入し、私が被保険者になるという多少ややこしいことをしておりました。
最初に、法人として社会保険料を国に支払う必要があります。
そして、自分自身に対して役員報酬という形で給料を支払う必要があります。
さらに、その役員報酬もそのままの金額を振り込めばいいわけではなく、そこから社会保険料を差し引いた上で、最終的な手取り額を計算して振り込む必要があります。
同等のことを今まで会社にやってもらっていたことになりますが、この一連の流れを、初めて「自分ごと」として対応する必要がありました。
とはいえ、ここは一人でやっているわけではありません。
私個人に対する社会保険料の計算や、差し引いた給料の振込額の計算などは、顧問税理士の先生に確認を取りながら進めておりました。
それでも、「ああ、会社員のときはこれを全部会社がやってくれていたんだな」と、改めて実感することになりました。会社は偉大です。。
税金については、不動産投資の節税効果もあり、ほぼ負担を感じることはありませんでしたが、社会保険料については改めて見るとインパクトがありました。
会社員であれば、給料日を中心に家計を回していきます。
毎月決まった日にお金が入り、そこから生活費や支払いが自然と流れていく。
とても分かりやすく、そして安定した仕組みです。
一方で、FIRE生活に入るとその構造が変わります。
私の場合、家賃収入は毎月20日頃に入金されます。
配当収入は年に4回ほど、まとまった金額が入ってきます。
イメージとしては、ボーナスのような形でドンと入る感覚に近いです。
それらの収入を、必要な口座に振り分けて、各種引き落としに対応させていきます。
また、融資を受けている銀行との関係もあり、どうしても口座の数は増えていきます。
私の場合、全部で6つの銀行口座と、2つの証券口座を使って資金管理をしています。
「管理している」というよりは、「そうせざるを得ない」という状況に近いかもしれません。
ただし、このあたりはほとんど自動化しています。
定額自動振込の機能を使って、毎月の資金移動をあらかじめ設定しておき、あとは念のため残高を確認する程度です。
さらに、毎月の収支についてはエクセルで細かく管理しており、
「総収入 − 生活費 = プラス」
になるように、各月の収支はあらかじめ計算済みです。何なら来年分も今年の傾向をベースに作成済みです。我ながらここら辺はしっかりやっているな、と感じます。
更にはマネーフォワードアプリで、それらすべての口座を情報連携し、内容を手軽に確認できるようにしています。
(このあたりの管理については、第74話で詳しくお話しします)
こうした仕組みを作っていたこともあり、口座が複数あっても、どこかの残高が減り続けるということはありませんでした。
どの口座も、ありがたいことに少しずつ増えていく。
これは素直に嬉しい変化でした。
こうして振り返ると、給料がなくなって気づいたのは、「収入」ではなく「仕組み」がなくなったということでした。
会社員の給料は、振り込まれるだけでなく、税金も社会保険もすべて処理された状態で手元に届く、非常によくできた仕組みです。
それがなくなると、すべてを自分で回さなければいけない。
逆に言えば、自分で設計すれば、より自由な形にもできる。
今は、家賃収入や配当をベースに、自分なりの“給料日”を作っています。
あのとき当たり前だと思っていたものの価値は、なくなって初めて分かるものなんだと実感しました。
次回(第70話)は、資産が増えてもなぜ不安が消えなかったのか、その理由についてお話しします。
※この連載は100話まで続く予定です。参考になったら「❤️スキ」や「👤フォロー」をして、続きを読んでいただけると励みになります。
📌今回の内容を踏まえて、皆さんはどちらに近いですか?
A:給料はただの収入だと思っていた
B:給料は仕組みとして成り立っていると感じていた
どちらに近いか、理由もあればぜひコメントで教えてください。(コメントには必ずご返信させていただきます)
今後の発信や資産形成の参考にさせていただきます。
いいなと思ったら応援しよう!
この連載は、実体験を無料で共有することをコンセプトにしています。
もし少しでも参考になったり、面白いと感じていただけたら、「❤️スキ」や「👤フォロー」で応援していただけると励みになります。