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久しくし 思いの丈を 話すうち 現実味帯び 準備急ぎて┃特別養子縁組┃児童相談所からの打診②

「 大丈夫ですよ、そんな心配しなくても」 
「 多分〇〇さんの所だと思いますよ」 
 
そんな、糠喜びが現実になるのかと思うような一言を、児童福祉司の方からいただき最高潮になりながらも、本当はお気遣いなのか、それとも、とりあえずの場の空気で言われているのかと、一旦客観視してしまう自分もいた。それでもやはり本当にこんなに喜んでいいのだろうか?と思いながら、浮かれ気味になっている私だった。
 
児童福祉司の方と会って話すのは久しぶりで、ここに至るまでの乳児院実習の話をしたり、厳しかった面接の話をしたりと、色々な思いの丈を話していたが、やはり職業柄なのか、それともお人柄なのか、傾聴しながら相手が次を話しやすいように聞き出すのもお上手なので、私もついついその流れで話してしまう。 
 
私達に伝えるべき内容を、私が話すことと重ねながら話しの箇所箇所に入れて教えてくださるので、話しを聞けば聞くほど、生まれてきた赤ちゃんに早く会いたいという期待が、今まで以上に高まっていく感じだった。何せ、ついこの間生まれたばかりで、まだ1週間も経っていないという。
 
他の家族にも声をかけているかも知れないから、まだ決定ではない…と、あれほど主人に言われていて気持ちは抑えているはずなのに、その時の私はというと、話を聞きながら私の頭の中ではすっかり委託を受けた状態になっていた。
 
西松屋に行ってはカゴいっぱいに入れたカートを押したり、Amazonに楽天と色々なネットショップとで沢山買い物をしては、「 これいいねー!これかわいい!」とベビー用品を見てハイテンション。まだ現実ではなく、バーチャルショッピングのような想像の世界の話だが。

 
そんな想像が膨らんでくる前回の話です。
こちらも是非お読みください↓

 
 
前日の面接は、今までの人生の中で一番悲しい時間だったと言っても過言ではないくらい、どん底に落とされたような感じだった。なので、そのすぐ後にあの電話が、そしてその翌日に児童相談所へ話を伺うなんて思ってもいなかったし、このような喜びに包まれた特別な気持ちを、私たちが得ても良いのだろうか…と、また複雑な思いも色々あった。
 
児童福祉司の方から様々なことを聞かされながら、温かい家庭で過ごしてほしいという生母さんの思いを改めて聞かされた。臨月に病院に行く時まで大事にされ、出産後に少しでも早く落ち着いた場所で過ごしてほしいと思っての乳児院希望だったそうだ。 
 
生みのお母さんの気持ちを知れることは、何て祝福なんだろうと感じると同時に、ライフストーリーブックを作る上で、この様な内容を具体的に知ることができるのはすごいことだとつくづく感じた。 

(ライフストーリーブックについてはまた後ほど…)
 
それにしても、色々聞かされながら感じたのは、臨月まで気付かないわけがないから、きっとどこかで彼が戻ってきてくれるのでは、一緒に育ててくれるのでは…と、そんな一縷の願いがどこかにあったわけで、自分で育てられたらな…という思いが少しばかりあったのではないかと、またふと思った。 
 
児童相談所に話を聞きに行っては、聞きに行くだけでなく私が色々話していたのもあり、あっという間に時間が過ぎていき、帰る頃には薄暗くなってきていたが、外に出てから車に乗って帰る時でも、嬉しい気持ちはいつまでも続いていた。 
 
とりあえず、どうなることかは分からないけど、絶えず願い続けるしかなかった。生まれてきてくれた赤ちゃんは今頃どんな感じに過ごしているのかな…そんな思いも抱くようになった私達だった。 
 
そして翌日にまた、児童福祉司の方から1本の電話が入る。確実なことはかけ直さないと分からなかったが、着信を見ては緊張が止まることなくずっと続いていた。


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