人生を支えてくれたお守りコスメ!M·A·Cに、お礼を伝えてきた!
会社の最寄り駅の女子トイレは、白い蛍光灯がたくさん設置されているのになぜか薄暗い。
仕事終わりに立ち寄って手を洗い鏡を見た瞬間、ショックをうけた。目の前のわたしはとにかく疲れた顔をしていて、覇気がない。「あれ?こんな顔だったっけ?」と思うくらいに。
https://note.com/youan_0101/n/n10f0e5f603d3
「メイクって、こんなに楽しいものなんだ」
そう思えた日がある。
退勤後、くたびれた自分の顔にショックを受けて、勢いで入ったコスメカウンター。人生で初めて訪れたコスメカウンターで出会った一人のアーティストに、オレンジベージュのチークを頬にのせてもらった。鏡の中でツヤめく自分の顔を見て、思わず息をのんだ。
「なんか……いいですね」
「やっぱり似合う!」
その瞬間から、彼女にとって単なる「作業」であったメイクが「自己表現」に変わった。
「#これ誰にお礼言ったらいいですか」のテーマで開催したnoteコンテスト の作品『退勤後に出会ったお守りは、憂鬱な毎日を染めてくれた。』。
約5年前のエピソードでありながら、つい昨日のことかのような瑞々しさで書かれたnoteからは、たった1つのコスメが人生を変えてくれたのだという揺るぎない事実を感じる。
この体験を生み出してくれたM·A·Cの人たちに、お礼を伝えたい!!
その思いを胸に、#これ誰にお礼言ったらいいですか編集部は、お礼をお伝えする本人を探し始めた。
こうして誰がやったかはわからないがお礼を言いたい仕事を募り、本人を探し出し実際にお礼を伝える#これ誰にお礼言ったらいいですかプロジェクト過去の記事はこちらからご覧いただけます。
■これ誰にお礼言ったらいいですか
編集部は、さっそくM·A·Cのブランドページを調べてみた。

「もうクリスマスコフレの時期かぁ...どれどれ今年は...」
1年の中で最も煌びやかなアイテムが並ぶこのシーズン。心が奪われそうになる気持ちを抑えて、ブランドストーリーなるページを見る。
蛇足だが、筆者、M·A·Cのアイテムには渋谷ギャルに憧れたあの頃も、LAセレブに憧れたあの頃も、もちろん今も大変お世話になっている。とはいえ、ブランドストーリーを見るのは実は初めてだった。
M·A·C(メイクアップ アート コスメティックス)は、1984年にカナダのトロントで創業。メイクアップ アーティスト兼フォトグラファーのフランク・トスカンと、サロンオーナーのフランク・アンジェロの2人が、撮影時に納得して使えるクオリティのメイク製品を独自でつくろうと、自宅のキッチンでつくりはじめたのが始まり...ふむふむ。
世界130カ国での販売。コスメカウンターでも感じていたが、スキンケアからメイクアップアイテム、ツールまで、めちゃくちゃたくさんの品数がある...!

日本での運営はというと、エスティ ローダー カンパニーズの日本法人(ELCジャパン合同会社)が担っているとのこと。電話をかけると、程なくしてPR担当の方がご連絡をくださった。
どうしても! こんなにも素晴らしい体験をくださるM·A·Cというブランドそのものにお礼が言いたい!!
暑苦しいご依頼になんと快くご快諾いただき、編集部は早速オフィスへと向かった。

オフィスの最寄りは、東京駅。
メイク好きなら心がときめく、高級感のあるロゴが迎えてくれました。

入った瞬間に、デパートでよく見かけるコスメカウンターが! そしてこのフロアいい香り…。突然の幸せ空間に、編集部、そして取材に同席してくださったお礼主・noteクリエイターゆうあんさんもテンション爆上がり!

「こんにちは」と出迎えてくださったのは、今日取材を受けてくださる、M·A·C エデュケーション部の吉川さん。お話を伺ってみたいと思います!

「どんなお客様も受け入れる」M·A·Cの哲学
ー早速ですが、今回のnoteでのお礼について、率直にどう感じられましたか?
吉川さん:すごく嬉しかったです!実はこのnote、公開時に社内でも話題になっていたんですよ!「こんなふうにお客様からお礼をいただけるなんて」と、接客の好事例の1つとしてみんなに共有していました。日頃、お客様相談室などを通してお客様からの感謝の言葉をいただくことはあるのですが、noteで公開されるのは初めて。本当に驚きました。

ーこの度は、M·A·Cを代表してお礼を受けてくださり、ありがとうございます! 先ほど、このような形での感謝の声は初めてとおっしゃっていましたが、個人が発信できる時代だからこそ、今日のような形でお礼を伝えられて嬉しいです。
吉川さん: こちらこそ。noteを読んでいて感じたのは、M·A·Cの製品がアイテムの役割を超えた存在になっているということ。それって、私たちにとってはすごくハッピーなことなんです。ただのチークではなく、お守りのように思い、使ってくださっているんですよね。
お客様が商品をご購入されたあとのストーリーって、実はなかなか知ることができません。今回エピソードを伺えたのは本当に新鮮で、幸せな気持ちになりました。

ーM·A·Cの接客は、noteにもあるように「お客様一人ひとりに寄り添う」という印象があります。どうしてそれが実現できるのでしょう?
吉川さん: それはやはり、ブランドのフィロソフィーの存在が大きいと思います。「すべての年齢・人種・ジェンダーのため」、英語だと “All Ages, All Races, All Genders.”。
どのようなお客様が来ても受け入れ、尊重し、お客様の自己表現を一緒に叶えて差し上げる。世界中のアーティストが共通して胸に刻んでいるこの姿勢は、ブランドに入って1日目から叩き込まれます。それが一人ひとりのお客様と向き合うことにつながっているのかもしれないですね。
ー「すべての年齢・人種・ジェンダーのため」素敵な言葉ですね。
吉川さん: 素敵ですよね。私も含め、この言葉に共感して入社するアーティストはとても多いんです。「ダイバーシティ」という言葉は今でこそすごくポピュラーになりましたが、M·A·Cには1984年のブランド誕生当初から根付いている言葉。私たちの中では、むしろダイバーシティは当たり前のことなんです。
ー時代がついてきたって感じですね!
吉川さん: そうですね。メンズメイクも同様です。ジェンダー関係なく、メイクをしたい人は楽しめばいいという考え方なので、メイクするメンズが増えることはすごく嬉しいです。私たちにとって、メイクは身だしなみではなく自己表現ですからね。
1000以上あるアイテムの中から、「たった一つ」を選ぶ

ー吉川さんのお仕事について聞いてもいいですか?
吉川さん:私は店舗でアーティストとして8年はたらいたのち、エデュケーション部に異動、主にアーティストの教育に携わるようになって5年になります。
ーどんなことを意識してアーティストを育成しているんですか?
吉川さん: ファーストステップとしては、まずはお客様のニーズをしっかり叶えること。そしてさらに「お客様のニーズを越えた感動」を目指していこう、と伝えています。「お客様ご自身がニーズだと思えていなかったところ」を、「もしかしたらこういう変化があるとさらに美しくなるのではないかな」という仮説を持って提案をする。ニーズを超えたニーズをお客様と一緒に叶えることによって、期待を超える体験をお届けしたいというビジョンを持っています。
ーまさに、今回のお礼でも体現されたところですね。でも、教えるのがすごく難しそう。
吉川さん: 感情論だけでは伝わらないので、会話のプロセスや傾聴の練習なども体系的に行っています。ただただメイクのことだけを聞いてもお客様のライフスタイルまでは引き出せないので、堅苦しい質問だけでなく、緊張をほぐすような会話も接客業の練習として行っているんです。
ー接客の練習まで。教えてもらえるのは美容の技術だけじゃないんですね。
吉川さん: デパートでM·A·Cのコスメカウンターを見たことがある方はご存知だと思うのですが、M·A·Cは製品数が本当に多いんです。リップだけでも200色以上ありますし、選択肢の多さがブランドの特徴でもあります。オールカテゴリで1000個近くあるアイテムの中で、「お客様が感動できるような製品」を提案するためには、しっかりとお客様と向き合うことは必須なんです。

ー1000個! ちなみに、吉川さんはその1000個をどうやって覚えたんですか?
吉川さん: すべてを自分で試しました。今も現役で、日本のトップアーティストである池田ハリス留美子というアーティストがいるんですけれども、私が彼女から教えてもらったのは、「製品をよく触りなさい」ということ。なので、店舗にいた頃はお客様がいらっしゃらない時、常に製品を自分の手で試していました。組み合わせ、つけ方はものすごく実験していた記憶がありますね。
ブランドとしておすすめする組み合わせはもちろんあるのですが、それを超えて、目の前にいるお客様のためだけの組み合わせは、自分の引き出しから生まれるものだと感じています。
ーお客さん側からすると、担当してもらうアーティストさんによって異なる提案が受けられたり、違う自分になれる可能性もあるっていうことですよね。すごく素敵!
吉川さん:お客様と「初めまして」からはじまって、いくら上手にヒアリングできたとしても、普段の様子をすべて知ることはできません。なので、お客様と一緒に考えながら「なりたい自分」を生み出していく、という提案は、よくしていましたね。結果的にご提案したメイクをものすごく喜んでくださったり、自分でもやってみたいとご購入いただいたりして、製品がお客様の日常に組み込まれる瞬間はすごく幸せだし、嬉しいなと感じていました。
ーそういったところに、M·A·Cではたらく楽しさがあるんですね。ちなみに接客に関するマニュアルのようなものは、本国の踏襲なのか、日本独自のものかというと、どちらでしょう?
吉川さん: グローバルブランドですので、教育のステップとして世界共通のマニュアルはあります!ただ、世界のエデュケーションチームとの会話の中でよく言われるのは、日本のお客様は感度が高いので、接客のレベルもおのずと世界トップクラスになるよね、ということ。
プレステージビューティーにおいて、ブランドはどんどん増えているので、ブランドとして差別化するためにも、メイクアイテムの良さや技術力の高さだけでは生き残れない時代になってきているなと感じます。
お客様の日常に、自分の提案が息づく瞬間を目指して

ーお話を聞いていて、吉川さんから並々ならぬM·A·C愛を感じるのですが、そもそもご自身がブランドを知ったきっかけはなんだったんですか?
吉川さん: 私は、高校卒業後にアメリカに留学していたときに、百貨店でM·A·Cと出合いました。当時身だしなみ程度のメイクしかしていなかった私に対して、ドラマティックな緑のアイシャドウや真っ赤なリップ、色鮮やかなチークを何の迷いもなく提案されて、サプライズだったけれど「こんな自分がいたのか」と自分の殻を破っていくような体験でした。緑のアイシャドウを買おうなんて思ってもみなかったけど、私のことを見て、「きっとこういうのも似合うよ」って色々なアイテムをぽんぽん提案してくれた。10代の私にはものすごく刺激的な体験でした。
ーその時のアイテムは買ったんですか?
吉川さん: はい、もちろん!だから、今回お礼をくださったゆうあんさんと同じかもしれないですね。緑のアイシャドウは今でも自宅にありますし、見るたびにあのときの気持ちを思い出します。「当時の私の望む以上のもの」を提供してくれたことが、私の夢のきっかけになりました。

ーそうか、吉川さん自身もM·A·Cの接客で人生が変わったんですね。店舗時代、印象的だったお客様とかいらっしゃるのでしょうか?
吉川さん: 思い浮かぶ方がたくさんいらっしゃいます。その中でも、スペシャルな日のためにカウンターにご来店くださった方は印象に残っていますね。ご自身の結婚式用のメイクを提案して欲しいとか。他にも、ウェイトリフティングの選手の方が大会用のメイクを相談してくださることもありました。ご自身の1年間の努力を表現するための大切なメイクを一緒に考える、そんな瞬間に立ち会えるのは、この仕事の醍醐味だと感じましたね。テーマをいただくと燃えちゃいます(笑)
―人生の節目に関われるのは特別ですね。現場を離れられても「この人にはこれが似合いそうだな〜」とかってわかるんですか?
吉川さん: そうですね。おふたり(編集部とゆうあんさん)におすすめのアイテムも思い浮かんでいます。新作のリキッドハイライトも似合うだろうな〜!もう、職業病ですね!(笑)。誰かのLIVEにいった時にも、歌やパフォーマンスと同じようにメイクを見ちゃうんですよね。「キラキラしてるのはこういうアイテムを使ってるのかな」「M·A·Cのアイテムだったらあれで表現できそうだな」とか。

ーそういった気づきを実践で活かしたり、エッセンスを取り入れたりして日々勉強されているんですね。本当にお好きなのが伝わってきます!。
吉川さん:そうみたいです(笑)。似合うメイクが思いついたときは嬉しいですね。きっと店頭のアーティストも皆そうです。ただ、日々はたらいていると、どうしてもそれが日常になって、当たり前のことになってしまうんですよね。お客様に提供したサービスが、お客様がお店を出てからも生き続けているんだ、お客様の人生を彩っているんだという日々の気づきは、現場のアーティストたちのモチベーションにもつながりますよね。今日ゆうあんさんからお聞きした話を伝えていきたいし、私も改めて学ばせていただいた気持ちです。
今の時代、SNSなどで情報は溢れていますし、流行っているものをオンラインで買うという選択肢ももちろん良いと思うのですが、先ほども申し上げた通り、M·A·Cにはリップだけでも200色以上あって、その中にお客様にこそ似合うものが絶対あるはずなんです。
それを叶える製品がM·A·Cには豊富にありますし、しっかりとスキルのトレーニングも行っています。だからお客様に感動いただける接客を提案できるアーティストがたくさんいるのだと信じています。
なのでぜひ、オフラインの醍醐味を感じに、コスメカウンターにも遊びにきてもらえたら嬉しいですね。
―改めて、このお仕事をしてくださって、ありがとうございます!

結論とまとめ
・M·A·Cは、「すべての年齢・人種・ジェンダーのため」のコスメブランドだった!
・M·A·Cの接客は「似合う」だけではなく「なりたい」を引き出す対話から始まる
・「あなたらしさ」を見つける体験こそが、M·A·Cが届けたい価値
・お客様の笑顔の裏に、教育担当者の想いと哲学が息づいている
▼M·A·C 吉川さんのお話を聞いて
取材を終えて感じたのは、M·A·Cがただの「化粧品ブランド」ではないということ。
一人のアーティストの言葉や仕草、その奥にある教育の哲学が、誰かの「人生を変える一筆」になっている。
あの日、ゆうあんさんの頬を明るく染めたのは、チークの色だけではなかったのだと思う。
「あなたらしくいていい」という、ブランドの想いがそのまま宿っていた。
文:「#これ誰にお礼言ったらいいですか」プロジェクト事務局メンバー
■「#これ誰にお礼言ったらいいですか」プロジェクト

パーソルは「はたらいて、笑おう。」というグループビジョンのもと、勤労感謝の日を中心にありがとう!を伝えたい知られざる名仕事に光をあて、お礼を届ける「#これ誰にお礼言ったらいいですか」というお礼代行プロジェクトを行っています。
特設サイト:https://www.persol-group.co.jp/sustainability/well-being/thanks/
