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『ドラえもん』はなぜ素晴らしいか【偏愛作品を語りたい!】

satoyu さんの『【初企画】ドラえもんアンチに魅力を語ってください』に参加させていただきます!

タイトル通り、『ドラえもん』はなぜ素晴らしいか、語っていきます。
では早速!

のび太の素晴らしさ


のび太がなぜ素晴らしいかは、夏目漱石のこの言葉をお借りします。

然し今の世の働きのあると云う人を拝見すると、嘘をついて人を釣る事と、先へ廻って馬の眼玉を抜く事と、虚勢を張って人をおどかす事と、鎌をかけて人を陥れる事よりほかに何も知らないようだ。中学などの少年輩までが見様見真似に、こうしなくては幅が利かないと心得違いをして、本来なら赤面してしかるべきのを得々と履行して未来の紳士だと思っている。これは働き手と云うのではない。ごろつき手と云うのである。
(中略)
こんなごろつき手に比べると主人などは遥かに上等な人間と云わなくてはならん。意気地のないところが上等なのである。無能なところが上等なのである。猪口才でないところが上等なのである。

『吾輩は猫である』著:夏目漱石

『吾輩は猫である』で、猫が自身の飼い主である苦沙弥先生を評するくだりですが、のび太も同じではないでしょうか?

基本的にのび太は、人をコントロールしようとしない、人を陥れようとしない、人から何かを奪おうとしない、マウントを取ろうとしない、自分は徳があるだとか僕は正しいなどと言わないのです。(ジャイアンに殴られたり、スネ夫に自慢されたりして、一時、感情的になることはありますが。道具を持つと変わってしまうこともありますが笑)

また、しずかちゃんのパパの有名なこの言葉も!

あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。

『ドラえもん』著:藤子・F・不二雄

のび太はAIプロンプターとして優秀


そして、のび太は何もしていないのではありません!

『ドラえもん』は、現代風にいうと、ドラえもん(AI)に、のび太(人間)がプロンプト(指示)を入力し、道具(AIが生成した成果物)を好奇心と共に使うことで起きるドタバタ喜劇(時に悲劇)です。

「こうだったらいいのに」
「こんなのがあればいいのに」
「これ、誰か代わりにやってくれればいいのに」

と思うことを、ドラえもんというAIに伝えているのです。

これからの時代、人間がするべき生き方はのび太の生き方なのかもしれません。
つまり、時代がのび太にやっと追いついた?


考えてみると、のび太的な発想によって人間界は発展しています。

「ボタンひとつで、お風呂が沸けばいいのに」と思った人は大勢いたはずです。
そしてテクノロジーでそれを解決し、今は誰も「自分で薪を割って風呂を沸かさぬ者、風呂に入るべからず」などとは言いません。

今はまだ人間がやらないといけない、テクノロジーで解決していないことも、近い将来同じことになるかもしれません。

ドラえもんは未来を見せてくれているのではないでしょうか?

ハプニング(相互作用と不確実性)が飽きない理由


エピソードにもよりますが、多くの場合、のび太に問題が発生し、のび太がドラえもんに助けを求め、ドラえもんが出した道具で解決、または余計事態が悪化する笑

これの繰り返しなのに見ていて飽きないのは、同じような悩みなのに、毎回ドラえもんが違う道具を出し、その道具を使うことで起きる相互作用の結果が毎回違ったものになるからです。

まず観るなら?


大人が『ドラえもん』のすばらしさを理解したり、考えさせられる系であれば、『鉄人兵団』『雲の王国』『のび太の結婚前夜』『帰ってきたドラえもん』がいいと思います。

上記の作品は少しシリアスなので、もう少し肩肘張らずに楽しめる、私の好きなエピソード(テレビアニメ版、または原作)は、『のび太と風船イカダ(のび太漂流記)』『つめあわせオバケ』『ナゾの予言書(大予言・地球の滅びる日)』『サンタメール』などです!

最後に


以上、『ドラえもん』はなぜ素晴らしいか、私の思うところです。

『ゴルゴンの首』『人間製造機』など、たまにヤバい道具を出して恐ろしいことになるケースもありますが笑(最近、『とっておきドラえもん ぞくぞくぶるるホラー編』を読んだばかりなので、この印象も強いです笑)、そう言ったエピソードは反面教師として(『どくさいスイッチ』のエピソードは、ドラえもんによる教育的指導?)、『ドラえもん』は本当に素晴らしい作品だと思います!

と、書かせていただきましたが、私も、大山のぶ代さんの頃のものしかほとんど観ていないので、これから、新しいドラえもんも観てみようかな、と思ってきました。


記事のヘッダーは「みんなのフォトギャラリー」からお借りしています。制作者様へ、素敵な画像ありがとうございます!


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