意外と難しい?get by, cut out, などなどフレーズ編【英検1級とその先へ:単語クイズ!】
【今日の1問】on the + wagon, dot, ball, mend?と一部重複する解説も含まれています。
◆ 次の空欄に入る最も適切な選択肢を選んでください。
Q1. He’s been _____ for a week. Actually, he hasn't had a drop since last Sunday, but I wonder how much longer this will last.
(1)on the wagon (2)on the dot (3)on the ball (4)on the mend
Q2. With rising prices and three children to raise, she can barely _____ on what she earns.
(1)get around to (2)get onto (3)get out of (4)get by
Q3. You should stop _____ us. We are here to help you, so, just get it off your chest.
(1)holding onto (2)holding up (3)holding in (4)holding out on
Q4. She complained about her neighbors _____ her garden as a shortcut to the bus stop.
(1)cutting down (2)cutting up (3)cutting out (4)cutting across
Q5. They _____ the problem from every angle they could think of.
(1)came down (2)came at (3)came on (4)came along
【ご利用にあたっての留意事項】
※ 英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
※ 本コンテンツについて
本コンテンツは一個人である著者独自の制作物であり、各種検定試験から公式に承認を受けたものではありません。特定の試験の合格を保証するものでもありませんが、学習の補助教材として本気で内容を磨き上げています。
※ 出題範囲について
特定の試験の頻出順ではありません。英検1級レベルと思われるものを中心としていますが、さらにニッチ・マニアックな単語、また、英語の小説を楽しむのに役立つ語彙などなど、幅広く選定しています。
※ 問題文について
問題文は、かつて私が作った英単語リストを眺めながら「この単語はこういう文で使えそうだな」と自分で思いつくままに書いた英文を、AI(ブラウザ版GoogleのAIモードGemini)にネイティブチェックしてもらい、吟味し微調整をしてから、最終的に記事に仕上げています。
※ 選択肢について
選択肢の中には、注意が必要な単語が含まれている場合もあります。ただ、文学作品等の理解のため、自分で間違って使ってしまわないためにも、そういった単語もしっかり知っておくことが大切だと考えているため、このシリーズでは敢えて要注意な単語も扱っています。
※ 内容と語義について
内容は、英語学習を目的としたものであり、特定の思想を広めたり、特定の個人・団体を批評したりする意図は一切ありません。解説に記載している意味は、問題文の文脈に合わせた代表的なものなどが中心ですが、文芸作品等の理解のため、現代では古風になっている語義や意訳に近いものをあえて載せている場合もあります。多義語や細かいニュアンスや語法については、辞書を参照してください。
※ 語源に関して
語源は、諸説ある場合や定説が覆る可能性もあります。辞書や専門家の間でも意見が分かれることがありますので、このシリーズではそういった厳密な語源学ではなく、あくまで「一つの説」として、直接の語源ではなく、そのコアイメージとなるようなものを、広義での「語源」として紹介させていただいている場合があります。これは、英単語を効率よく覚えるための「記憶の一助」にすることを目的としているためで、元を辿って行った時に一つの言葉に行き着く場合には「同語源です」という言葉で説明させていただいております。
※ 正確性について
全例文・全選択肢、AI(ブラウザ版GoogleのAIモードGemini)による校閲を経ていますが、AIの精度も完璧ではありません。AIの助言、Google検索、Wiktionary、そして私の学習・読書経験(2009年英検1級合格、英語の小説を中心に約20年で約300冊読了)を照らし合わせ、精査・修正していますが、内容の正確性を絶対的に保証するものではありませんので、本コンテンツの利用によって生じた、いかなる損害についても、著者は一切の責任を負いかねます。あくまで、学習の参考としてご活用ください。
【主な参照リファレンス】
Google検索(フレーズ一致確認)
Google Gemini(英文校閲・語源確認)
Wiktionary(https://en.wiktionary.org)
アルク『標準語彙水準SVL12000』Vol.3 / Vol.4(語彙レベルの指標として)
私自身の読書(英語約300冊)における語彙リスト(小説に出てきた、私が気になった単語たち)
◇ 単語の意味と解説
Q1. He’s been on the wagon for a week. Actually, he hasn't had a drop since last Sunday, but I wonder how much longer this will last.
(1)on the wagon [ɑn ðə wǽɡən]
【句】禁酒して(いる)、酒を断って(いる)
語源は、20世紀初頭のアメリカの禁酒運動で、お酒ではなく、「water wagon:水撒き車」の水を飲むと誓ったことに由来するそうです。
「go on the wagon:禁酒を始める」
対義語は「off the wagon:禁酒に失敗して再び飲み始める」
(2)on the dot [ɑn ðə dɑ́t]
【句】時間通りに、きっかりに
語源は、時計の文字盤にある「dot:点」という説があり、時計の針がその点をピッタリ指していることから、「定刻通り」という意味になった言われています。
「at 7 o'clock on the dot:7時きっかりに」
「arrive on the dot:時間通りに到着する」
ドイツ語の「auf den Punkt:点の上に」も、英語と同じ発想で「ぴったり」を意味することがあります。
(3)on the ball [ɑn ðə bɔ́ːl]
【句】有能な、状況を把握して機敏な、抜かりない
語源は、スポーツで常にボールの動きに集中している様子から「有能だ」という意味になったという説があります。
「be on the ball:抜かりがない」
「stay on the ball:油断なく機敏に動く」
(4)on the mend [ɑn ðə ménd]
【句】(病気や事態が)快方に向かって、回復して
語源は、動詞の(mend:修繕する、直す)
病気だけでなく、経済や人間関係の修復にも使われます。
「be on the mend:快方に向かっている」
◎ なぜ正解?
「hasn't had a drop」という文脈から、お酒を断っている状態を指す「on the wagon」が唯一の正解です。
¶ 編集記
最初は「He’s been on the wagon for a week. Actually, he hasn’t drunk since last Sunday, but I wonder how much longer this will last.」と書いていましたが、AIに添削してもらったところ、「drunk」は「酔っ払っている」という印象を与えるので、「hasn't had a drop:一滴も飲んでいない」を使うと、禁酒の決意と危うさがより際立つとのことで、そこを修正しました。
Q2. With rising prices and three children to raise, she can barely get by on what she earns.
(1)get around to [ɡét əráund tu]
【句】(後回しにしていたことに)ようやく着手する、~する余裕ができる
「障害物などを回り込んで(around)目的地(to)に辿り着く」イメージから。
「get around to doing the laundry:ようやく洗濯に着手する」
「never get around to reading the book:その本を結局読めずじまいになる」
(2)get onto [ɡét ɑ́ntu]
【句】(新しい話題)に移る、(真相など)に気づく
「~の上に(onto)乗る」から、話の土台を移動させる、あるいは事実に乗っかるイメージです。
「get onto the subject of:〜の話に移る」
「get onto their tricks:彼らの策に気づく」
(3)get out of [ɡét áut əv]
【句】(義務などを)回避する、~から逃れる、(習慣などを)やめる
「~の外へ(out of)出る」から、責任の枠組みから外に出るイメージです。
「get out of doing the dishes:皿洗いをサボる(回避する)」
「get out of a bad habit:悪い習慣を断ち切る」
(4)get by [ɡét bái]
【句】(困難な状況で)何とかやっていく、食べていく、通り抜ける
「障害物などのそば(by)を通って進む」ことで、最低限の生活や困難をギリやり過ごすイメージです。
「get by on a low income:低収入で何とか暮らしていく」
「get by with minimal English:最小限の英語で何とか切り抜ける」
フランス語の「s'en sortir:そこから出る」も「何とか切り抜ける」という同様のニュアンスを持ちます。
◎ なぜ正解?
「物価が上がって三人子供がいて」「稼いだもので」となると、「何とか生活する」という意味になる「get by」が適切です。
¶ 編集記
最初は「With the prices rising and three children to raise, she can barely get by on what she earns.」と書いていましたが、AIに添削してもらったところ、「物価の上昇」を一般的に指す場合は「rising prices」または「the rising cost of living」とする方がよりこなれています。とのことで、そこを修正しました。
Q3. You should stop holding out on us. We are here to help you, so, just get it off your chest.
(1)hold onto [hóuld ɑ̀ntu]
【句】~をしっかり掴む、~を離さない、~を保管する
対象の上(onto)に手を置いて、そのまま維持する(hold)イメージです。
「hold onto the handrail:手すりにしっかりつかまる」
「hold onto old receipts:古い領収書を保管しておく」
(2)hold up [hóuld ʌ́p]
【句】(手を)挙げる、~を遅らせる、(例として)~を挙げる、(強盗が)~を襲う
上に(up)持ち上げる(hold)イメージです。
進行を「止める(遅らせる)」、あるいは銃を突きつけて動きを「止める(襲う)」へと派生しました。
「be held up in traffic:渋滞で遅れる」
「hold up a bank:銀行を襲う」
フランス語の「hold-up:銀行強盗」はこの英語がそのまま名詞として借用されたものです。
(3)hold in [hóuld ín]
【句】(感情などを)抑える、こらえる
内側(in)に留めて(hold)外に出さないイメージです。
「hold one's anger in:怒りを抑える」
「hold it in:(感情や言いたいことを)内に溜め込む、我慢する」
(4)hold out on [hóuld áut ɑn]
【句】(人)に秘密にする、情報を教えない、支払いを渋る
相手に与えるべき情報や利益を、相手の手の届かない場所に(out)保持(hold)し、または、持ちこたえて(hold out)、相手に対して(on someone)出し惜しみをするイメージです。
「Don't hold out on me.:私に隠し事をしないで。」
「hold out on the police:警察に情報を話すのを拒む」
◎ なぜ正解?
「get it off your chest:悩みを打ち明ける」と促していることから、相手が「秘密にしている」状態を指す「holding out on」が最適です。
感情などが目的語であれば「hold in」も入りそうですが、この場合、「私たち」を体内にでも閉じ込めているかのような意味になってしまいます笑
¶ 編集記
最初は「Just get it off your chest! Don’t worry I will hold out on your father.」と書いていましたが、この「hold out on」は、「内緒にしておいてあげる」という意味より「Don’t hold out on me!:私に隠し事をしないで!」のように使うそうで、上記の英文に変えました。
しかしこういう基本単語の組み合わせが意外と難しいですね。
それはどうもAIも同じなのかもしれません。
今回はAIの出力にミスが多くて、何度もチェックしては修正したため、大変でした笑
ちなみに、「お父さんには隠しておいてあげる」であれば「I will keep it from your father.」がシンプルに一番自然のようです。
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