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肩肘張らず読める・観れる『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』が一番好き!トリックスターは誰?【偏愛作品を語りたい!】

『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』


ドラえもんの映画の中で、私はこの『ドラビアンナイト』が一番好きなのですが、先日、はじめて原作を読みました。

やっぱり最高でした!

ドラえもんの映画は、戦争や環境問題、イデオロギーや人種の対立が描かれることも少なくなく、文学のような重みがあって本当に素晴らしい作品群なのですが、やはり、少し複雑な気持ちになることもあります。

ですが、この『ドラビアンナイト』は、そうした重いテーマは含まれず、シンプルな勧善懲悪モノで、ひたすらワクワクする冒険が描かれ、肩肘張らずに楽しめる素晴らしい作品です!

『ドラえもん』の映画が観たい!
でも、今はシリアスなものはちょっと気分じゃない・・・

そんな時、この『ドラビアンナイト』は、うってつけではないでしょうか?

盗賊や奴隷商人が描かれはしますが、あくまで「悪役の設定」としての側面が強く、そうしたことがテーマになっているわけでも、重い歴史的背景が描かれるわけでもなく、主人公たち(ドラえもんやのび太たち)が、ヒロイン(しずかちゃん、原作ではしずちゃん呼び)を救う、シンプルかつ王道ストーリーです。

794年のバグダッド、

砂漠地帯にペルシャ湾、

空飛ぶ絨毯、
(171ページ、ドラえもんが出すのはちょっと違いますが笑)

ランプの魔神、

シンドバッド、

旅行ガイドのミクジン、

幻想的なアラビアを舞台に、魅力的なキャラクターたちと共に、ドラえもんたちの冒険が描かれます!

◇ 書籍情報

Title:てんとう虫コミックス 大長編ドラえもん のび太のドラビアンナイト
Author:藤子・F・不二雄
ISBN:9784091417510
(私の読んだ版は、2025年7月20日発行 第66刷です)


この話は、最初から最後まで大好きなので、本当は全ページ全コマ好きなのですが、以下、具体的に、私の偏愛シーンです。

29ページ、3コマ目

やめてくれるんかい!笑

30〜31ページ

少なくとも私が観たことのある映画版にはなかったシーンですが、パラレルワールドを採用していないからこその、面白いシーンです!

38ページ

このシーンを読んで思うこと、それは、

本作の場合、ドラえもんか、スネ夫とジャイアンか(22ページ)、のび太のママか(38ページ)、シンドバッドか(26〜27ページ)、物語論におけるいわゆる「トリックスター」は誰?ということです。

ニュアンスは少し違うかもしれませんが、そして私は特にこういう文芸評論に詳しいわけでもないのですが、確か大江健三郎さんの『M/Tと森のフシギの物語』にて、「トリックスター」という言葉が出てきて、興味深く読んだことを覚えています。

確かに元はと言えばドラえもんが出した道具ですが、22ページのスネ夫とジャイアンの行動もありますが、26〜27ページでシンドバッドがあの人物とああ言うふうに接触したからというのもありますが、やはり本作では、この38ページのシーンの、のび太のママではないでしょうか?

子供のころ、このママに腹が立っていたのは、「秩序を乱す自分」「脚を引っ張る自分」が心理学的にいう「シャドウ」だったのでしょうか?

46ページ、4コマ目

「宇宙完全大百科」とは、完全に今のインターネットですね。

48ページ、7コマ目、8コマ目

まだ頼んでいない時点に間違えて来る、30〜31ページから繋がるこのシーンは、藤子・F・不二雄先生の遊び心を感じます!

51ページ

映画ではミクジンがタイムマシンを飛ばすのですが、タイムマシンって落っこちたらどうなるのでしょう?

65ページ、4コマ目

794年、この時代のニッポンは、確かにアラビアの人からするとまさに未知の国だったようです。

84ページ

ここからは砂漠のシーンが始まりますが、よく観てみると、砂の粒の描かれ方が美しく、砂漠がリアルです。

94ページ

たしかに、タケコプターがなんの道具か知らなければ、使い方を知らなかったらこうなるかも、と妙に納得してしまったシーンです。

98ページ、1コマ目

私は確か「蜃気楼」という言葉をこの映画で覚えた記憶があります。

108〜109ページ

主題歌の『夢のゆくえ』は今でもよく聞く大好きな曲です!

134ページ

ここからは、主人公たち VS 悪役たち、という黄金宮攻防戦になります。

166ページ、5コマ目

これはシンドバッドの名言です!確かに、細胞の老化とは別の話ですね。


以上、『ドラビアンナイト』についてでした。

「名作」と言われると『雲の王国』や『鉄人兵団』に軍配が上がると思いますが、「一番好き」と言われると、私は本作が一番で好きです!

「重い話はちょっと気分じゃない」という時に、気軽に読める・観れるドラえもん作品ではないでしょうか?


記事のヘッダーは「みんなのフォトギャラリー」からお借りしています。制作者様へ、素敵な画像ありがとうございます!


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