【今日の1問】ラテン語(serenus:晴天の、穏やかな)とセレナーデ【英検1級とその先へ:単語クイズ!】
◆ 次の空欄に入る最も適切な選択肢を選んでください。
She enjoys the vibrancy of city life; however, occasionally, the _____ of rural life draws her in.
(1)sod (2)chicanery (3)marsupial (4)serenity
◇ 単語の意味と解説
She enjoys the vibrancy of city life; however, occasionally, the serenity of rural life draws her in.
(1)sod [sɑ́d]
【名】芝、芝生、(切り取った)芝土
語源は、中期オランダ語の(sode:芝、泥炭)
「切り出した土」が由来です。
「lay sod:芝生を敷く」
ドイツ語 の「Sode:芝、土塊」も同語源です。
※ イギリス英語の俗語では「嫌なやつ」という意味でも使われますので要注意です!文脈によって「親しみ」「哀れみ」を込めて使われることもあります(これは語源は別です)
(2)chicanery [ʃikéinəri]
【名】人をだますための策略、ごまかし、言い逃れ、ずる賢い行為
語源は、フランス語の(chicaner:難癖をつける)
政治や法律の文脈で、悪賢い手口を指す際によく使われます。
「political chicanery:政治的なごまかし」
「legal chicanery:法律上のへりくつ(策略)」
(3)marsupial [mɑːrsúːpiəl]
【名】有袋類(カンガルー、コアラなど)
語源は、ラテン語の(marsupium:袋、ポーチ)
ラテン語の語源は、ギリシャ語の「小さな財布」に由来します。
以下のように形容詞的に使われることも多いです。
「marsupial mammals:有袋類の哺乳類」
「a marsupial pouch:有袋類の袋」
(4)serenity [sərénəti]
【名】平穏、澄み渡った静けさ、落ち着き
語源は、ラテン語の(serenus:晴天の、穏やかな)
内面的な気高さを伴う落ち着きを表します。
「shatter the serenity:平穏を打ち砕く」
「enjoy the serenity of nature:大自然の静けさを楽しむ」
「serenade:小夜曲(セレナーデ)」も同語源です。
なぜ、(serenus:晴天の)が夜の曲に?と思ったら、イタリアでは、夜の「晴れ渡った穏やかな空」の下で歌う習慣があったのが、同じくイタリア語で「夜・夕方」を意味する「sera」という言葉と混ざり合って、「serenade:夕方に野外で歌う恋の歌」という言葉になったそうです!
◎ なぜ正解?
彼女は都会暮らしの賑やかさを楽しんでいるが、たまに、地方の〜に強く惹かれる、という文脈から「serenity:静けさ」が正解です。
¶ 編集記
最初は「She likes the cheerfulness of city life; however, sometimes, the serenity of rural areas entices her.」と書いていましたが、AIに添削してもらったところ、「cheerfulness」は人の性質を表すので、「都会の活気」というのなら「 vibrancy」の方が自然、また、「entice」は「そそのかす」というニュアンスもあるので、「draws her in」とした方が自然とのことでした。
あと、「rural areas」を「rural life」、「likes」を「enjoys」に、「sometimes」を「occasionally」にするとより文が引き締まるとのことで、これらを修正しました。
◇ 正解
(4)
◆ たった1問では物足りない?
「たった1問では物足りない!」というストイックなあなたへ!
今日のこの4つの単語を選択肢に使った、1記事5問収録の記事はこちら↓
(有料記事になりますが、無料でも大部分お読みいただけるようにしてありますので、ぜひ!)
◆ 有料マガジン
「1問と言わず、5問と言わず、このような問題をもっと解きたい!語彙を極めたい!」という方へ!
上記のような単語問題をまとめた有料マガジンはこちら↓
【ご利用にあたっての留意事項】
※ 英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
※ 本コンテンツについて
本コンテンツは一個人である著者独自の制作物であり、各種検定試験から公式に承認を受けたものではありません。特定の試験の合格を保証するものでもありませんが、学習の補助教材として本気で内容を磨き上げています。
※ 出題範囲について
特定の試験の頻出順ではありません。英検1級レベルと思われるものを中心としていますが、さらにニッチ・マニアックな単語、また、英語の小説を楽しむのに役立つ語彙などなど、幅広く選定しています。
※ 問題文について
問題文は、かつて私が作った英単語リストを眺めながら「この単語はこういう文で使えそうだな」と自分で思いつくままに書いた英文を、AI(ブラウザ版GoogleのAIモードGemini)にネイティブチェックしてもらい、吟味し微調整をしてから、最終的に記事に仕上げています。
※ 選択肢について
選択肢の中には、注意が必要な単語が含まれている場合もあります。ただ、文学作品等の理解のため、自分で間違って使ってしまわないためにも、そういった単語もしっかり知っておくことが大切だと考えているため、このシリーズでは敢えて要注意な単語も扱っています。
※ 内容と語義について
内容は、英語学習を目的としたものであり、特定の思想を広めたり、特定の個人・団体を批評したりする意図は一切ありません。解説に記載している意味は、問題文の文脈に合わせた代表的なものなどが中心ですが、文芸作品等の理解のため、現代では古風になっている語義や意訳に近いものをあえて載せている場合もあります。多義語や細かいニュアンスや語法については、辞書を参照してください。
※ 語源に関して
語源は、諸説ある場合や定説が覆る可能性もあります。辞書や専門家の間でも意見が分かれることがありますので、このシリーズではそういった厳密な語源学ではなく、あくまで「一つの説」として、直接の語源ではなく、そのコアイメージとなるようなものを、広義での「語源」として紹介させていただいている場合があります。これは、英単語を効率よく覚えるための「記憶の一助」にすることを目的としているためで、元を辿って行った時に一つの言葉に行き着く場合には「同語源です」という言葉で説明させていただいております。
※ 正確性について
全例文・全選択肢、AI(ブラウザ版GoogleのAIモードGemini)による校閲を経ていますが、AIの精度も完璧ではありません。AIの助言、Google検索、Wiktionary、そして私の学習・読書経験(2009年英検1級合格、英語の小説を中心に約20年で約300冊読了)を照らし合わせ、精査・修正していますが、内容の正確性を絶対的に保証するものではありませんので、本コンテンツの利用によって生じた、いかなる損害についても、著者は一切の責任を負いかねます。あくまで、学習の参考としてご活用ください。
【主な参照リファレンス】
Google検索(フレーズ一致確認)
Google Gemini(英文校閲・語源確認)
Wiktionary(https://en.wiktionary.org)
アルク『標準語彙水準SVL12000』Vol.3 / Vol.4(語彙レベルの指標として)
私自身の読書(英語約300冊)における語彙リスト(小説に出てきた、私が気になった単語たち)
