Passion, Leidenschaft, 情熱と苦痛の間?【英検1級とその先へ:単語クイズ!】
【今日の1問】ポルトガル語源シリーズ:caste, tapioca, marmalade, coconutと一部重複する解説も含まれています。
◆ 次の空欄に入る最も適切な選択肢を選んでください。
Q1. The government’s conduct was regarded as _____; in fact, critics believed that it had compromised the nation’s honor.
(1)engrossing (2)psychosomatic (3)disingenuous (4)sultry
Q2. The judge is highly respected; she always remains _____ and impartial, ensuring that every verdict is based solely on the facts.
(1)rancid (2)dispassionate (3)bemused (4)servile
Q3. This chemical substance is extremely _____; it is widely used as a desiccant to maintain low humidity in food packaging.
(1)slovenly (2)hygroscopic (3)chaste (4)impromptu
Q4. This famous anecdote is very insightful; however, many historians consider it to be _____.
(1)apocryphal (2)irrepressible (3)decorous (4)tangible
Q5. Although he has been on _____ for two weeks, the army officer remains disciplined, maintaining his daily physical training.
(1)nebula (2)constituency (3)furlough (4)ravine
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※ 本コンテンツについて
本コンテンツは一個人である著者独自の制作物であり、各種検定試験から公式に承認を受けたものではありません。特定の試験の合格を保証するものでもありませんが、学習の補助教材として本気で内容を磨き上げています。
※ 出題範囲について
特定の試験の頻出順ではありません。英検1級レベルと思われるものを中心としていますが、さらにニッチ・マニアックな単語、また、英語の小説を楽しむのに役立つ語彙などなど、幅広く選定しています。
※ 問題文について
問題文は、かつて私が作った英単語リストを眺めながら「この単語はこういう文で使えそうだな」と自分で思いつくままに書いた英文を、AI(ブラウザ版GoogleのAIモードGemini)にネイティブチェックしてもらい、吟味し微調整をしてから、最終的に記事に仕上げています。
※ 選択肢について
選択肢の中には、注意が必要な単語が含まれている場合もあります。ただ、文学作品等の理解のため、自分で間違って使ってしまわないためにも、そういった単語もしっかり知っておくことが大切だと考えているため、このシリーズでは敢えて要注意な単語も扱っています。
※ 内容と語義について
内容は、英語学習を目的としたものであり、特定の思想を広めたり、特定の個人・団体を批評したりする意図は一切ありません。解説に記載している意味は、問題文の文脈に合わせた代表的なものなどが中心ですが、文芸作品等の理解のため、現代では古風になっている語義や意訳に近いものをあえて載せている場合もあります。多義語や細かいニュアンスや語法については、辞書を参照してください。
※ 語源に関して
語源は、諸説ある場合や定説が覆る可能性もあります。辞書や専門家の間でも意見が分かれることがありますので、このシリーズではそういった厳密な語源学ではなく、あくまで「一つの説」として、直接の語源ではなく、そのコアイメージとなるようなものを、広義での「語源」として紹介させていただいている場合があります。これは、英単語を効率よく覚えるための「記憶の一助」にすることを目的としているためで、元を辿って行った時に一つの言葉に行き着く場合には「同語源です」という言葉で説明させていただいております。
※ 正確性について
全例文・全選択肢、AI(ブラウザ版GoogleのAIモードGemini)による校閲を経ていますが、AIの精度も完璧ではありません。AIの助言、Google検索、Wiktionary、そして私の学習・読書経験(2009年英検1級合格、英語の小説を中心に約20年で約300冊読了)を照らし合わせ、精査・修正していますが、内容の正確性を絶対的に保証するものではありませんので、本コンテンツの利用によって生じた、いかなる損害についても、著者は一切の責任を負いかねます。あくまで、学習の参考としてご活用ください。
【主な参照リファレンス】
Google検索(フレーズ一致確認)
Google Gemini(英文校閲・語源確認)
Wiktionary(https://en.wiktionary.org)
アルク『標準語彙水準SVL12000』Vol.3 / Vol.4(語彙レベルの指標として)
私自身の読書(英語約300冊)における語彙リスト(小説に出てきた、私が気になった単語たち)
◇ 単語の意味と解説
Q1. The government’s conduct was regarded as disingenuous; in fact, critics believed that it had compromised the nation’s honor.
(1)engrossing [ɪngróusɪŋ]
【形】夢中にさせる、心を奪うような
語源は、古フランス語の(en:中に + gros:大きな塊 + -ing:~させる)
「一括で大量に買い占める」→「独占する」→「夢中にさせる」というイメージです。
フランス語の「en gros:卸売りの、大まかな」と同語源です。
「an engrossing novel:心を奪われる小説」
「find the book engrossing:その本にすっかり夢中になる」
(2)psychosomatic [sàikousoumǽtɪk]
【形】心身相関の、心因性の
語源は、ギリシャ語の(psyche:心 + soma:体 + -ic:~の)
ドイツ語の「psychosomatisch」も同語源です。
「psychosomatic illness:心身症、心因性の病気」
「psychosomatic symptoms:心身医学的な症状」
(3)disingenuous [dìsindʒénjuəs]
【形】不誠実な、白々しい、陰険な
語源は、ラテン語の(dis:否定 + ingenuus:生まれつき自由な、高潔な)
フランス語の「ingénu:純真な」の否定形というイメージです。
「a disingenuous argument:不誠実な議論」
(4)sultry [sʌ́ltri]
【形】蒸し暑い、(女性が)情熱的な
語源は、英語の(swelter:暑さにうだる)の音変化という説があります。
「sultry summer weather:蒸し暑い夏の気候」
「a sultry gaze:情熱的な眼差し」
◎ なぜ正解?
批評家が、国の名誉を損なったと評した政府の行動を何と呼ぶか、「disingenuous:不誠実な」が正解です。
「disingenuous」は、政治家や企業の声明に対してよく使われます。
¶ 編集記
最初は「The duplicity of the government was regarded as disingenuous; in fact, certain people believe that it had ruined the honor of the country.」と書いていましたが、AIに添削してもらったところ、「duplicity」と「disingenuous」がトートロジー気味で、また、時制が、前半は「was」なのに後半は「believe」となっているので統一させるべきで、「certain people」は漠然とし過ぎているため「critics」などとした方が文章全体の整合性が取れるということで、それらを修正しました。
Q2. The judge is highly respected; she always remains dispassionate and impartial, ensuring that every verdict is based solely on the facts.
(1)rancid [rǽnsɪd]
【形】(油脂を含んだ食べ物が)腐敗した、悪臭のする
語源は、ラテン語の(rancidus:悪臭のする)
「go rancid:バターや油などが古くなって腐る」
「the smell of rancid butter:腐ったバターの臭い」
(2)dispassionate [dispǽʃənət]
【形】感情に左右されない、冷静な、公平な
語源は、ラテン語の(dis:否定 + passio:苦痛、感情 + -ate:~の状態の)
「a dispassionate analysis:冷静な分析」
「remain dispassionate under pressure:プレッシャーの下でも冷静さを保つ」
現代英語で「passion」というのは通常「情熱」を想起させますが、もともとは「苦痛」という意味なのですね。
バッハのマタイ受難曲も「Matthäus-Passion」で、メル・ギブソン監督がキリストの受難を描いた映画のタイトルの「Passion of the Christ」であるように。
また、ドイツ語の「Leidenschaft:情熱」も「leiden:苦しむ」が語源です。
つまり、情熱というのは苦しみがつきもの、ということでしょうか?
「patient:我慢強い、患者」も同語源です。
(3)bemused [bimjúːzd]
【形】困惑した、途方に暮れた
語源は、英語の(be:~の状態にする + muse:深く考える + -ed:~された)
ギリシャ神話の文芸の女神「Muse:ミューズ」に心を奪われ呆然としている様子を表す言葉として作られたというエピソードがあります。(諸説あるようです)
「a bemused expression:困惑した表情」
「look slightly bemused:少しきつねにつままれたような顔をする」
(4)servile [sə́ːrvail]
【形】奴隷のような、卑屈な、へつらう
語源は、ラテン語の(servus:奴隷 + -ile:~の性質の)
「servile flattery:奴隷のような卑屈なへつらい」
「a servile attitude:卑屈な態度」
◎ なぜ正解?
その裁判官が非常に尊敬されているのは、「impartial:公平な」でありさらに?
「dispassionate:感情に流されない」からです。
¶ 編集記
最初は「The judge is highly respected; She is always dispassionate and impartial, being able to make fair judgements.」と書いていましたが、「She」が大文字になっているのは、最初は二つの文章だったのをセミコロンで繋げたので、小文字に直すのを忘れていまして、これ、結構、作文問題などでやりがちなケアレスミスなので、皆さんもご注意を!
あと、「impartial:公平な」と 「fair judgements:公平な判断」が、同じ意味を二度繰り返している印象を与え、「being able to」は少し説明的すぎるので、分詞構文や付帯状況を使ってスッキリさせるか、因果関係をより強固にするのが自然とのことで、それらを修正しました。
Q3. This chemical substance is extremely hygroscopic; it is widely used as a desiccant to maintain low humidity in food packaging.
(1)slovenly [slʌ́vənli]
【形】だらしない、ずさんな、不潔な
語源は、中世オランダ語の(sloof:汚い服 + -ly:~のような)という説や、中世低地ドイツ語の(slūve:だらしない人)に由来するという説などがあります。
「ly」という形から副詞のように見えますが、形容詞です。
「slovenly habits:だらしない習慣」
「slovenly appearance:だらしない身なり」
(2)hygroscopic [hàigrəskɔ́pik]
【形】吸湿性の、湿気を吸いやすい
語源は、ギリシャ語の(hygro:湿った + skopos:見る、観察する + -ic:~の)
「湿度を測る」から転じて、湿気に反応する性質を意味するようになりました。
「hygroscopic material:吸湿性材料」
「highly hygroscopic properties:高い吸湿特性」
(3)chaste [tʃéist]
【形】純潔な、貞節な、(文体が)控えめな
語源は、ラテン語の(castus:純粋な、切り離された)
「lead a chaste life:純潔な生活を送る」
「caste:カースト」も同語源です。
ラテン語の「castus」が、ポルトガル語の「casta:純血」になりました。
インドの身分制度を当時のポルトガル人が「血統の純粋さを保つための制度だ」と称したことからきているようです。
ちなみに「tapioca」「marmalade」もポルトガル語が語源ってご存知でしたか?(タピオカはさらに遡るとブラジル先住民のトゥピ語のようです)
さらに、「coconut:ココナッツ」も、ポルトガル語の「coco:お化け、骸骨、ニヤけた顔」が語源で、ヤシの実の底がお化けの顔みたいに見えたことから来ているそうです!(他の説もあるようです)
(4)impromptu [imprɔ́mptjuː]
【形】即興の
語源は、ラテン語の(in:中に + promptus:準備ができている)
フランス語の「impromptu」も同語源です。
「an impromptu speech:即興のスピーチ」
「give an impromptu performance:即興で演奏する」
最近は日本語でも「improvisation」のことを「インプロ(即興演奏)」などと言ったりしますが、これは語源は別です。
◎ なぜ正解?
お菓子の袋などの中の湿度を低く保つために使われている化学物質はどんな性質?
「hygroscopic:吸湿性の」が正解です。
¶ 編集記
最初は「This chemical substance is highly hygroscopic; it is widely used as moisture absorber such as desiccant.」と書いていましたが、AIに添削してもらったところ、「moisture absorber:除湿剤」「desiccant:お菓子などに入っている乾燥剤」は可算名詞なので不定冠詞が必要でした。
一つの何かというより、抽象概念と捉えて無冠詞にしたのですが、間違いのようです。
個別の物質や機能を指す場合は可算名詞として扱うのがより自然です。
また、そもそもこの二つはほぼ同義なので、繰り返すと冗長なので、シンプルにどちらか一つでよく、「to maintain low humidity in food packaging」を補うとよりスマートで、「highly」も悪くないですが、科学的な性質には「extremely」などが好まれますとのことで、それらを修正しました。
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