【今日の1問】意外と出てこない?「spruce up:おめかし」の言い換え【英検1級とその先へ:単語クイズ!】
◆ 次の空欄に入る最も適切な選択肢を選んでください。
"I'm just going to go and _____ myself in front of the mirror!" she said jokingly.
(1)inveigle (2)titivate (3)rebuke (4)scrounge
◇ 単語の意味と解説
"I'm just going to go and titivate myself in front of the mirror!" she said jokingly.
(1)inveigle [ɪnvéiɡl]
【他】(甘言で)~を誘惑する、~を言いくるめてさせる
語源は、古期フランス語の(aveugle:盲目にする)
ラテン語の「ab-:~なしに + oculus:目」から「目が見えない状態にする」が由来です。
相手の目を眩ませて、本来なら断るようなことを言葉巧みに承諾させるというニュアンスがあります。
「inveigle someone into doing:言いくるめて〜させる」
「inveigle one's way into:うまく取り入って〜に入り込む」
(2)titivate [títivèit]
【他】~を(ささっと)おめかしする、~を飾り立てる
語源は、英語の(tidy:整った + cultivate:耕す・磨く)の混成語という説があります。
本格的な身支度というより、ささっと前髪を直したりするようなイメージです。
類義語の「spruce up」の方が現代では圧倒的に自然です。
この単語が使われたのを確認すると、19世紀前後が舞台の小説などやクラシカルな文体またはユーモラスに使われる時に限られるようです。
「titivate oneself:ささっと身だしなみを整える」
(3)rebuke [ribjúːk]
【他】~を厳しく叱責する、~を(公式に)非難する
語源は、古期フランス語の(re:後ろへ + buscher:打つ・叩く)
相手の行動・主張を「打ち返す」ような強いイメージです。
「publicly rebuke the politician:その政治家を公に非難する」
(4)scrounge [skráundʒ]
【他】(食べ物や金を)せびる、あさる、タダで手に入れる
語源は、方言の(scrunge:盗む・くすねる)という説があります。
「たかる」という日常的な響きで、自分で買いもせず、他人のものをちゃっかり手に入れるというニュアンスです。
「scrounge a cigarette from a friend:友達からタバコを1本せしめる」
◎ なぜ正解?
ちょっと鏡の前に行って、〜してくるわ!と彼女は冗談めかして言った、と言う文脈から「titivate:〜をささっと飾り立てる」が正解です。
¶ 編集記
最初は「For the home Christmas party, they titivated the living room with several festoons and red-and green LED lights.」と書いていましたが、AIに添削してもらったところ、「titivate」は「すばやく、ささっと」(自分や場所を)小綺麗にする、おめかしするというニュアンスで、花綱やLEDライトなどで「living room」を飾るのは、「titivate」の域を超えており、「adorn」や「decorate」になりますとのことで、ここを修正しました。
ちなみに、この記事のタイトルには「言い換え」と書きましたが、そして確かに「spruce up」と「titivate」は類義語ですが、「titivate」の方が、おめかしの規模やコロケーション的に範囲が狭く、「spruce up」の方が、おめかしの規模もコロケーション的にも範囲が広いです。
【※ 追記 2026年6月9日】
後日、問題文「Before the guests arrived for the party, they quickly titivated the room with a few flowers.」を再チェックしたところ、この再チェックでは、ブラウザで3つのタブでGoogle Geminiを開き、複数のタブに同時にその英文が自然かどうか聞いているのですが、1つのAIの出力は自然と言いましたが、2つのAIの出力は不自然と答え、「titivate」自体が現代で日常的に使う自然な表現ではないそうです。
わざとユーモアを交えて気取った言い方をするか、または文学作品の中などに限定されるようです。そこで、問題文を「"I'm just going to go and titivate myself in front of the mirror!" she said jokingly.」と書き換えました。
これなら、「ちょっと鏡の前に行って、おめかししてくるわ!と彼女は冗談めかして言った」という意味になり、「titivate」という非常に古風な言葉を冗談であえて使っているという文章の整合性が取れるとのことです。
◇ 正解
(2)
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※ 英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
※ 本コンテンツについて
本コンテンツは一個人である著者独自の制作物であり、各種検定試験から公式に承認を受けたものではありません。特定の試験の合格を保証するものでもありませんが、学習の補助教材として本気で内容を磨き上げています。
※ 出題範囲について
特定の試験の頻出順ではありません。英検1級レベルと思われるものを中心としていますが、さらにニッチ・マニアックな単語、また、英語の小説を楽しむのに役立つ語彙などなど、幅広く選定しています。
※ 問題文について
問題文は、かつて私が作った英単語リストを眺めながら「この単語はこういう文で使えそうだな」と自分で思いつくままに書いた英文を、AI(ブラウザ版GoogleのAIモードGemini)にネイティブチェックしてもらい、吟味し微調整をしてから、最終的に記事に仕上げています。
※ 選択肢について
選択肢の中には、注意が必要な単語が含まれている場合もあります。ただ、文学作品等の理解のため、自分で間違って使ってしまわないためにも、そういった単語もしっかり知っておくことが大切だと考えているため、このシリーズでは敢えて要注意な単語も扱っています。
※ 内容と語義について
内容は、英語学習を目的としたものであり、特定の思想を広めたり、特定の個人・団体を批評したりする意図は一切ありません。解説に記載している意味は、問題文の文脈に合わせた代表的なものなどが中心ですが、文芸作品等の理解のため、現代では古風になっている語義や意訳に近いものをあえて載せている場合もあります。多義語や細かいニュアンスや語法については、辞書を参照してください。
※ 語源に関して
語源は、諸説ある場合や定説が覆る可能性もあります。辞書や専門家の間でも意見が分かれることがありますので、このシリーズではそういった厳密な語源学ではなく、あくまで「一つの説」として、直接の語源ではなく、そのコアイメージとなるようなものを、広義での「語源」として紹介させていただいている場合があります。これは、英単語を効率よく覚えるための「記憶の一助」にすることを目的としているためで、元を辿って行った時に一つの言葉に行き着く場合には「同語源です」という言葉で説明させていただいております。
※ 正確性について
全例文・全選択肢、AI(ブラウザ版GoogleのAIモードGemini)による校閲を経ていますが、AIの精度も完璧ではありません。AIの助言、Google検索、Wiktionary、そして私の学習・読書経験(2009年英検1級合格、英語の小説を中心に約20年で約300冊読了)を照らし合わせ、精査・修正していますが、内容の正確性を絶対的に保証するものではありませんので、本コンテンツの利用によって生じた、いかなる損害についても、著者は一切の責任を負いかねます。あくまで、学習の参考としてご活用ください。
【主な参照リファレンス】
Google検索(フレーズ一致確認)
Google Gemini(英文校閲・語源確認)
Wiktionary(https://en.wiktionary.org)
アルク『標準語彙水準SVL12000』Vol.3 / Vol.4(語彙レベルの指標として)
私自身の読書(英語約300冊)における語彙リスト(小説に出てきた、私が気になった単語たち)
