【2の指を可愛がろう】ロシアピアニズムの基礎⑧
こんにちは!
ここまで奏法の起源、脱力、手首のこと、あずけることなど書いてきましたが、
ロシアピアニズムのおもしろいところはやはり
自分の身体を、音楽表現のために有効に使う楽しさを見出せるところ。
身体について詳しくならなければいけない、とかそういう義務感ではないけれど、
より自分の持っている身体の仕組みを自然にピアノの演奏に反映できたら、こんなことにつながります。
・想像・意図した音作りができる
・音作りのパレットを、感覚的に持ち替えることができる
・本番の演奏中でも、頭で弾くのではなく、感覚が弾いているので、アガることが減る
・調べ抜いた、研究した楽曲分析を実際の音にすることができる…
どんな奏法の実験も、「奏法のための奏法」とはならないように。
「こうしたい」のための奏法であることが重要だと思っています♪
今回は、スーパーすごい指
2の指☝️人差し指
の使い方について
ロシアピアニズム的なアプローチで書いてみます。
2の指に革命が起きると、本当に自由になれるんですよ。
◯2の指の働き◯
2の指は、大抵の人が5本の指の中で2番目に長い指かと思います。
4の指と2の指、どちらが長いか・同じであるかは個人差があるようですが、3の指が一番長く、その次に長い指ですよね。
この長さを存分に活かすということが、良いフォームと美しいレガートに繋がります。
2の指は、大抵の人が5本の指の中で2番目に長い指かと思います。
4の指と2の指、どちらが長いか・同じであるかは個人差があるようですが、3の指が一番長く、その次に長い指ですよね。
この長さを存分に活かすということが、良いフォームと美しいレガートに繋がります。
はたらき①
1と2の指で"塩つまみ支点"
そもそも「屈筋」とは、何かを「掴む」「つまむ」というときに発動しています。
屈筋についてはこちら👇
そして、この屈筋は身体のあらゆるところに付いていますが、ピアノ演奏の手を考えたときに
屈筋群を率いていくリーダーさんを
1と2の指だと思ってください。

1、2指の交わるところ、そしてその少し前の部分の筋肉は常に少しの「緊張感」があるように作ります。
いわゆる"ゲッツ!"のポーズです。
私は子どもレッスンの中で「ひらがなの『つ』のポーズを崩さないでね」と伝えています。
意識し始めの段階では、あえてクッとこの形が潰れないだけの固定感があってOKです。
数ヶ月続けて、慣れてきたら、解放します。
そしてこのゲッツ!や「つのポーズ」をしたまま、それを手首を高くして吊るすようにすると、
「支え」が完成します。
手全体で考えると「支え」って何のこと?と難しい思いますが、
「1と2の指でまずは手を支える」と考えてもらうと良いと思います。
はたらき②
1指と、2〜5指の塊との「分離」を促す。
手は2ブロックに分けられるという意識作り
この奏法の源泉の1人でもある、フレデリックショパンの開発したポジションというものがあります。
彼は人間の体の、本来の「長さ」を尊重・活用しながら、ピアノとのコネクトを考えて弾いたピアニストです。
そのため彼の作品は、どんな何曲も、実は体馴染みがよく書かれています。
そしてショパンのポジションとはこの「ミ #ファ #ソ #ラ シ」という5音です。
このように、長い指は黒鍵、短い指は白鍵に置くことで、無理のない配置を知ることができるポジションです。
そこで、ショパンもレッスンの中で話していたとされることに、
「2〜5指は本来1本ずつ独立させてはいけない」というものがあります。
それぞれの指が、それぞれの長さのまま、居心地が良いまま使われるべきであると提唱します。
そのため、鍵盤に対して垂直に手を構えることは推奨されず、「自然と、少し斜めの構え方になるでしょう?」ということです。
そこで、2の指が役立ちます☝️
1と2〜5を分けて弾くということは、お料理で使うミトン🧤の手のように弾くということですね。
そのときに2指が3〜5指の舵取り「リーダー」の役目となり、手の進行方向を作ってくれます。
2の指は、1の指から積極的に"切り離して"考えるべきとも、言うことができますね。
はたらき③
オクターブを弾く時に大活躍!
2を制するものはオクターブを制する
これは本当に大事なことで、
オクターブに困る・オクターブの部分で音楽を失ってもどかしく感じる方を救いたい!
という気持ちで書きます。
まず、オクターブは「ドとド。同じ音が離れた鍵盤で2つある」と思ってはいけません。
……と言われても、事実、鍵盤上ではそういうことじゃないか!という声が聞こえてきそうですが、
オクターブは「捉え方一つ、いや三つくらい」でかなり弾き心地が変わります。
まず壊して欲しい固定観念があって、それは
「オクターブは1と5の指を伸ばして弾く」ということです。
もちろんオクターブに初めて出会った子どものころはみんな、指をしっかり伸ばして弾かないと届かないものでした。
だいたい小学4年生〜中学生くらいのころでしょうか?
そして、大人になられてからピアノと親しまれている方にしても、特に女性は「届きにくいなあ」と感じることがスタートだと思います。
しかしそこを、思い切ってこう意識を変えてみてください。
「そっと鍵盤に手を置き、1と2〜5のかたまりで捉えたまま、2を少し5側に伸ばす」
つまり、こんな感じです👇

身体の外側に2の指を、矢印のように使うと
言い換えても良いかもしれません。
そして何より重要がこの「そっと鍵盤に置く」という点です。
オクターブは2の指を外に向ければ、大抵の方の手のサイズでは、意外と5の指は届くようになります。
(それでも届かないという場合は、5の指をより左側面で、かするように弾くということを試してみてください。)
カッッと硬くして伸ばさずにオクターブを弾いてみてくださいね。
◯まとめ◯
2の指がかなり汎用性があることがわかってきましたね…👀✨
手を2つのブロックで捉えられること、
2の指はそのリーダーの1人だということ、
1の指と2の指の強力で支えを作れること♪
2の指、ありがとう!!
そして全ての指たち、こんなにピアノ演奏にちょうど良い長さでいてくれてありがとう😊
と言いたくなりますね🤭
