【体験談】ヨーロッパの夜行列車Nightjet|クシェットと寝台車
*本記事にはプロモーションが含まれます。
2025年に47日間ヨーロッパをバックパックでひとり旅する間、私は夜行列車に3回乗りました(1990年にも何度も乗りましたが、さすがに情報が古すぎるので割愛)。
この記事では、私が体験したヨーロッパの夜行列車の情報を共有します。
はじめに、料金の話から。
日本と違い、ヨーロッパの列車は時期によって料金の変動があります(航空券と同じイメージ。予約のタイミングによって料金が変わります)。
また、私はユーレイル・グローバル・パス(1等2か月有効)を使ったので、乗車券分はパスに含まれていました。追加で支払ったのは座席(寝台)予約料金のみ。
私が乗ったのは、3回ともÖBB Nightjetです。
Nightjetには、3種類の車両があります。
①座席車両
②クシェット(簡易寝台)
③寝台車両(Sleeper Cabin)
①だと座った姿勢のまま、②と③はベッドで横になれます▼(ÖBB Nightjetより)

①は1990年の旅で経験しましたが、「クシェットにすればよかった」と思ったことはよく覚えていたので、今回の旅では私の選択肢にはありませんでした(若い私に無理だったので、50代後半になった私にはもっと無理。旅において、睡眠と休息は大事です)。
②はその名の通り簡易なベッド(↓に画像あり)。
③だとシーツや枕が付いて、少し良い寝具(言うてもペラペラだけど)。ベッドメイクは係員がやってくれます(↓に画像あり)。
朝食については、
①は朝食なし
②はパンとコーヒー
③はパンとコーヒー以外に、ハムやチーズ、ヨーグルトなどから2品選べました(希望を書く紙が配られ、夜のうちに渡します)。
私が夜行列車に乗った区間は、以下のとおり。
【1回目】ベルリン19:18→07:00ウィーン(クシェット)
【2回目】ウィーン21:49 →08:34 ヴェネツィア(寝台車)
【3回目】チューリッヒ19:36→08:52 ユトレヒト(クシェット)
ユーレイルHPの夜行列車のページも参考にしてみてください。
ここからは写真とともに、私が利用した際のエピソードを。
【1回目】ベルリン19:18→07:00ウィーン(クシェット)

クシェットの場合、予約の際に「女性専用車両(ladies' only compartment)」か「混合(mixed compartment for all genders)」かを選べます。定員は各キャビン4~6名。満席だと選択肢は出ません。
私はもちろん「女性専用車両」を選択。クシェット予約料金は49.90€でした。

この時は、20代くらいの女性と私のふたりで1つのキャビンでした。
一応、チケットに番号で場所の指定はあったのですが、ふたりだけだったのでお互い好きなところに寝ようということで、私は真ん中の段。彼女は反対側の一番上を選んでいました。
(「高いところが好き」と言って、ひょいひょい登っていったのがなんだか眩しかった…w)

クシェットは中からしか鍵をかけられません。そのため、ひとりきりだと、自分がトイレに行っている間などは、荷物が放置状態になります(「がら空きになるな」と考えていたので、同乗者がいてよかった)。

彼女は英語が上手で、鍵や朝食についてクルーがドイツ語で説明してくれた時、英語に訳して私にも教えてくれました。
とてもフレンドリーで活発な感じの女の子でしたが喋りすぎるでもなく、ほどよい距離感が快適でした。
今回の旅で初めて夜行列車に乗る前は、とても緊張しました。ベルリン中央駅周辺の雰囲気がいまひとつ安全な感じでなかったことも相まって、発車を待つまで、私はとても不安でした。
「どんな人と一緒になるんだろう」
「同じキャビンに何人乗ってくるだろう」
「そもそも夜行列車は安全なのかな」
など…。
でも同乗者はひとり、それも感じの良い子で、ほんとに良かった…。
夜行列車の治安は、気になるところですが、私は3回ともセキュリティウエストポーチをつけたまま寝ました(首から下げるやつも装着したまま就寝w)。リュックは寝台の足元に置いて寝ました(狭いけど)。
バックパックにはワイヤーと南京錠をかけて一番下に置いていました。
ウィーンには定刻の7時に到着。
朝食はその前に配られたので早起きです。

【2回目】ウィーン21:49 →08:34 ヴェネツィア(寝台車)

ユーレイル・グローバル・パスのファーストクラス(1等)を持っていると、オーストリア国内はラウンジが使えます。
夜行列車の発車まで、ラウンジでゆっくり待つことができました。
(ベルリンでは、1等パスを持っていてもラウンジには入れてもらえませんでした。お金を払えばよいというものでもなく、会員ステータスがないと入れないようでした)


トイレもきれいに清掃されていて、安心して使えました(ヨーロッパの旅では貴重)。
実は、ウィーンからヴェネツィアも、最初はクシェットを予約したのですが、PayPalでの支払いが上手くいかず…(セキュリティ認証でハネられたようです。そのくせ明細には載ってきたため、帰国後に返金の申請をしました。この話はまた後日書こうと思います)。
直前になって予約が取れていないことに気付き、慌てて寝台車を予約しました(女性専用クシェットは売り切れ)。
寝台車は高いです。この時の予約料金は149.9€。クシェットの3倍。ホテルの宿泊料金くらいします。
でもせっかくなので、「クシェットと寝台列車の両方に乗って比較するのもよい経験」と前向きに考えることに…。
ラウンジで待っている時から近くにいたシニアのご夫婦が同じ夜行列車で、ホームで「ちょっと遅れてるみたいね」など話しかけてくれました。クシェットと違い、寝台車はもともと車両ごとに男女が分かれています。2025年に私が乗った時には分かれていたのですが、現在はクシェットと同じく、「混合(mixed compartment for all genders)」か「女性専用」を選択するようです。定員は1~3名。
アメニティも用意されていました。
耳栓やボールペン、スリッパ、スナック(左側に写っているロゴ入りの袋。中身は煎った大豆やヒマワリの種等)、タオル(というほどの厚みはないです)など。
私はお水が一番嬉しかったかも(笑)。

寝台車は、HPにキャビンの中に洗面台もあると書いてあったのに期待し、乗り込んだ時も喜んだのですが…。
なんと水が出ない(ので、ただ鏡があるだけ)。

おまけに車両の両端にあるトイレ2か所も、壊れていました。
ラウンジで一緒だったさっきのご夫婦は偶然隣のキャビン。奥様の方が、「水は出ないしトイレも壊れてるし、まったく」と言って肩をすくめてらっしゃいました(笑)。
確かに、洗面台が使えないなら149.90€(+運賃?)は高いなぁ。
寝台車はカードキーを渡され、外からも鍵をかけられます(見た目↓もホテルみたい)。

係員が回ってきてベッドメイクしてくれます。

あっという間にベッド完成。

この寝台車のキャビンは3名定員。ウィーン発車の時、私ひとりだったので「もしや個室状態?」と思ったのですが、途中で30代後半のオーストリア女性が乗ってきました。
この方も感じの良い方でした。
洗面所に行ってメイクオフする前に「これから化粧を落としに行くから、戻ってきたとき『別人が入って来た!』と思わないでね」と声を掛けると笑っていて、帰ってきたときに「You are beautiful.」と言ってくれました(気を遣わせて申し訳ない…笑)。
いろいろ会話できて楽しかったな。

私はヨーグルトとハムを選択。パンはやっぱり美味しい。
今回も、ほぼ定刻にヴェネツィアに到着しました。
【3回目】チューリッヒ19:36→08:52 ユトレヒト(クシェット)

最後は、イタリアからオランダへ行きたかったので、まずミラノ→チューリッヒへ移動。そしてチューリッヒからユトレヒトまで夜行列車に乗りました。
3回目ともなるとだいぶ慣れてきた感あり。
この時も予約料金は49.90€。


この時も、女性ひとりと一緒になりました。
「女性専用車両を指定し忘れて混合車両になってしまったので、クルーに言って変えてもらった」とのこと。この方も感じの良い方で、家族の話などしました。
私が「飛行機はセキュリティチェックや機内持ち込み荷物のルールなどがうっとうしいから好きじゃない」と言うと
「私も余計な時間がかかるのが嫌。寝台列車って、揺れが心地良くてよく眠れる」と。


夜のうちに、「朝食は7時に配るよ」と言われていたので、この時も早起き。出発が早くて就寝も早かったので、夜型の私でもそれほど大変ではありませんでした。

最初のベルリン→ウィーン乗車前は、とっても緊張して不安でしたが、幸い3回とも感じの良い女性と一緒になってラッキーでした。しかもふたりで一部屋。
思ったよりも眠れたし。
私が乗った寝台車(ウィーン→ヴェネツィア)は設備に不具合があったこともあり、やっぱりクシェットで十分かなという気がしました。寝心地は寝台車の方が良かったです。
クシェット6名分の寝台がすべて埋まっていたら、ちょっと窮屈かもしれません。
女性がクシェットを利用する場合は、忘れずに女性専用車両を選びましょう。
そして、Nightjetの朝食のパンは美味しかった
(早朝着だと、早起きして急いで食べないといけませんが)。
運行は、3回ともだいたい定刻どおりでした。言うほどヨーロッパでも列車は遅れません。(ただしドイツやブダペスト→ウィーンでは、30分ほどの列車遅延がありました)
画像を見ながら振り返っていたら、また乗りたくなってきました。
次はもっと丁寧に写真を撮ろう(撮影技術を手に入れたい。そして、パシャパシャ撮る勇気も)。
最後までお読みくださりありがとうございます。
ヨーロッパ旅の列車について、こちら▼でも書いています。
また、2025年の47日間ヨーロッパひとり旅のエピソードはマガジンにまとめています▼
