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ワインでセットリストを組んでみた|昼から夕暮れまで、日本ワイン4本の楽しみ方

この日は完璧な休日だった。
新緑を感じる風、あたたかい陽射しであふれるリビング、公園で遊ぶ近所の子供達の声に重なるレコードの音楽。
お酒好きの友人と、テーブルにはすっかり空いた4本のワインボトル。
これは、北海道から長野まで、4本の日本ワインを、昼から夕暮れの時間帯に合わせて開けた休日の記録。

ホームパーティをはじめた当初は、とりあえず一杯目用の缶ビールやレモンサワーも用意していた。もちろん今もビール派やレモンサワー族が来る時は用意する。けれど、ふと思ったのだ。

「うん、もう推したい酒だけで、残りの人生とカロリーを満たしたい」

みんなで集まって何かのお酒を楽しむときも、最初の一本からこだわりたい。

だから今回のホームパーティでも、ライブ・セットリストならぬ休日の昼間から楽しむのにぴったりな日本ワインセットリストを組んでみた!


さあパーティだ!

今回のテーマは『日本ワインを陽のうつろいに合わせて飲む』

我が家はだいたい月1回のペースでホームパーティをしている。

これまでも「スペインナチュールワイン会」「積読つんどくならぬ家に隠し並べている積酒つんざけを片っ端から飲む会」「新潟の日本酒をとことん飲む会」などを開いてきた。

今回は、いつもよりも開始時間が早く、お昼集合、夕方解散が決まっていた。そこで、『陽のうつろいにあわせて選ぶ日本ワインを楽しむ』をテーマとした。

5月、気持ちいい昼下がりに飲む日本ワイン・セットリスト

2階にあるリビングは、三方向にある窓から降り注ぐ日差しで夏はビニールハウスなみに暑くなるが、新緑が目に鮮やかな今の季節は、抜群に居心地がいい。

この時期の晴れた日は、お昼前の白々とした透明感のあるあかるさ、昼過ぎには太陽の燦々とした眩しさ、夕暮れには太陽が名残惜しく投げかける西陽の力強さが楽しめる。

そしてこの時、我が家には12本の積ワインつんワインがあった。
どれも取り寄せたり、こだわりの酒屋さんで購入してきたお気に入りのお酒だ。

普段は、その場でみんなで選び、気が向くままに栓を開けていく。けれど、食事との組み合わせやお酒同士の相性などを無視してしまっていたため、お酒のポテンシャルを楽しみきれていないという課題があった。

そこで、今回はこの5月の気持ちいい気候のなか、パーティの時間帯に合わせた4本のセットリストを組むことにした。

13:00 LOWBROW CRAFT|Little Fury Things ケルナー|北海道

オープニングはわたしのテーブルワインの常連でもあるロウブロウクラフト
真上から降り注ぐようなまばゆい光が大地をくまなく照らす5月の午後1時。
野生味のある自然派ワインを作るロウブロウクラフトのワインは、ライブのトップを飾るにふさわしい瑞瑞しさ!

左がこの日初めて開けたケルナー

酸味がいい意味で綺麗におさまっていない。予定調和なんてすっ飛ばした力強さのある旨みが、スターターの生ハムと合う。

ボトルの下の方にすすんでいくと、溜まったオリの絶妙なしぶみも感じられる。このしぶみが、ハーブを使ったサラダやチーズとまた合うんだこれが。

1本のボトルを飲み進めるなかで変化を楽しめるから、酔いのまわっていない序盤に飲むのも、正解だった。

14:30 Komorokko Farm & Winery|en. Rose|長野

陽射しがどこか柔らかさを帯びて穏やかな雰囲気になってくる午後2時すぎ。
オーブンが「お肉が焼けたよ」と教えてくれる頃に、2本目を。

まるで場があたたまった頃に披露される新曲のような。今回のハイライトのひとつがKomorokko Farm & Wineryのロゼだった。

Komorokko Farm & Wineryのen.は、薄葉紙うすようしに包まれた
見た目からして高級感が溢れている。

日本ワインを勉強中なんです、と酒屋さんにお話ししたら、「これ絶対飲んだ方がいいよ」と勧めていただいたKomorokko Wineryのワイン

お酒好きの友達が来た時に開けたいと思って、この1ヶ月丁寧に保管していたもの。そっと薄葉紙うすようしを剥がすと、美しいアートのエチケットが現れた。

あ、好きだ。

もう見た目のデザインだけでも好きが溢れて半分満足していたけれど、鮮やかな赤がフレッシュに弾むロゼは、一口飲んだ瞬間に「いますぐもう一本買わなきゃ」という衝動が湧き上がる美味しさだった。

豚肉の脂をかき消してくれる。ホクホクとしたポテトとの相性も最高。
ベリーの甘さと爽やかさ、タンニンの苦みが絡まって、思い出しながら書いている今ももう飲みたい。早く買いにいかないと・・!

16:00 小布施ワイナリー|ソガ・ペールエフィス オーディネール シャルドネ 樽 2023|長野

どこからともなく冷んやりとした風がふき始め、光と影のコントラストが深まる午後4時。
トマトとオリーブ、鯛をぐつぐつと煮たアクアパッツァと合わせるのは、小布施ソガの白ワイン

ザ・正統派

静かな切れ味は刺々しくなくて、ふんわりとした豊かな香りが口の中に広がる。
気品漂う佇まいそのものの、混ざりけのない、上品で上質なシャルドネが、近づいてきた日暮れに合う。

17:30 OSA Winery|Yoi Yoi Blanc|北海道

この日のアンコールは、大好きな大好きなOsa WineryのYoiYoi Blanc

左がYoiYoi Blanc

日本ワインにどはまりするきっかけになったYoi Yoi Blancを知ったのは、今回のパーティにきてくれた友人からの差し入れがきっかけだった。

長らく欠品していたYoi Yoi Blancが今年久しぶりにリリースされるという情報を掴んで、個人で注文できる最大の6本を取り寄せておいた。

ジューシーな爽やかさと苦味が絶妙なYoi Yoi Blancは、酔いどれ時にもよく合うのだ。
一杯目に選ぶことが多いYoi Yoi Blancをあえて〆にもってきて、アクアパッツァの残ったスープにディルとチーズを加えて作ったリゾットと合わせた時点で勝利は確定していた。

🍷🍷🍷🍷

3人で4本のワインをあけて、この日はお開きになった。

この日初めて開けたワインも含め、まさに推し酒だけで満たされた時間だった。
これからも新しい一杯との出会いも含めて美味しい推し酒だけで人生と胃袋を満たしていきたいと思う。

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