SNSの流し見は、本当に悪なのか?
気づいたら、YouTubeのショート動画を1時間見ていた。
そんな経験はないでしょうか。
スマホやSNSについて、よく言われているのが、
・寝る前にスマホを見ると、睡眠の妨げになる。
・SNSとは、少し距離を取った方がいい。
・通知は、切った方がいい。
・ショート動画を見るのは、時間の浪費である。
言っていることは分かります。
たしかに、見るつもりのなかった動画まで見てしまう。
気づけば時間が過ぎている。
見終わったあとに、少し後悔する。
そういうことはあります。
それでも、つい見てしまう。
仕事の合間に、少しだけ。
寝る前に、少しだけ。
疲れている時に、何となく。
ほとんど条件反射のように、スマホを開いてしまうことがあります。

ただ、それは全面的に「悪」なのでしょうか?
疲れている時に、かわいい動物の動画を見る。
好きな趣味の投稿を眺める。
少し笑える動画を見て、気分が軽くなる。
そういう時間には、
リラックスや気分転換の効果があります。
なんとなくやる気が出ない時。
気分が少し落ちている時。
頭が張りつめている時。
そんな時に、少し気持ちがゆるむ。
嫌なことがあった日に、少しだけ気分が切り替わる。
考えすぎて疲れている時に、一度、頭の中から離れられる。
ちなみに、うちの長女は、
ワンピースの感動場面のまとめ動画を見て、
思いっきり泣いて、気分転換することがあるそうです。
泣くことで、たまっていた感情が少し外に出る。
そして、見終わったあとに少しスッキリする。
そう考えると、
スマホを見る時間を、
すべて「悪」と決めつけるのは少し乱暴です。
つまり、問題は「見ること」そのものではありません。
自分で選んで見ているのか。
それとも、次々に流れてくる刺激に反応し続けているだけなのか。
ここに、大きな違いがあります。
人間の脳は、手軽な“快楽”に引っ張られる
人間の脳は、意識していないと、
手軽に得られる“快楽”に引っ張られます。
イケメンや美女。
かわいい動物。
好きな趣味の話。
思わず反応してしまう投稿。
こういうものが流れてくると、つい見たくなります。
特に男性なら、
ちょっとエロそうな情報が出てきたら、
思わずタップしてしまうこともあります。笑
これは、意思が弱いからではありません。
人間の脳は、そういう刺激に反応するようにできています。
よく“幸せホルモン”のひとつとして語られるドーパミンも、
こうした手軽な“快楽”に反応します。
新しい情報。
少し刺激的な情報。
気持ちよくなれる情報。
そういうものが目の前に出てくると、
脳はつい反応してしまいます。
だから、何となく流し見をしていると、
手軽に気持ちよくなれる情報に流されてしまいます。

流し見にも使い方がある
一方で、流し見にも使い方があります。
ポイントは、流し見をする前に、
ほんの少しだけ目的を持っておくことです。
ただし、そんなに仰々しい話ではありません。
「少し癒されたい」
「何か刺激が欲しい」
「気分転換したい」
これらも、立派な目的です。
もちろん、
「集客のヒントを探したい」
「発信のネタを見つけたい」
「今の自分に必要な考え方に出会いたい」
というように、もう少し具体的に決められた方が、
情報は選びやすくなります。
でも、最初から難しく考える必要はありません。
むしろ、鉄の意志で
「寝る前にスマホを見ない」
と決めるより、
まずは、
「何を求めてスマホを見ているのか」
を少しだけ意識する。
その方が、現実的な人も多いはずです。
いきなりゼロにするのではなく、
流されている時間を少しずつ減らしていく。
たとえば、
「今日は色んなことがあって疲れたな」
「脳がまだ興奮していて、寝つきが悪そうだな」
「寝る前に少し癒されたいな」
そんな時もあります。
それなら、
好きなアニメやドラマを、
「見る」のではなく「聞く」くらいでいいのかもしれません。
何度か見ていて、内容はだいたい分かっている。
だから、画面をじっと見なくてもいい。
音量も、聞こえるか聞こえないかくらいまで下げる。
聞いているうちに、
いつの間にか寝落ちしている。
睡眠学的にどうなのかは分かりません。
でも、頭の中で色々な考えが出てきて眠れないよりも、
安心できる音声に少しだけ意識を預ける方が、
寝つきという意味では“ありっちゃあり”
なのではないでしょうか。
同じ流し見でも、まったく別物
つまり、同じ流し見でも、
ただ刺激に反応しているだけの流し見と、
今の自分に必要な情報を探している流し見は、
まったく別物です。
大切なのは、スマホを見るか見ないか
だけではありません。
自分は今、何を求めて見ているのか。
少し癒されたいのか。
気分転換したいのか。
何かヒントが欲しいのか。
今の自分に必要な情報を探しているのか。
そこを少しだけ意識するだけで、
流し見との付き合い方は変わります。
何となく流される時間を、
少しずつ、自分で選ぶ時間に変えていく。
まずは、そこからでいいのではないでしょうか。

さて、流し見との付き合い方を考えていくと、
もうひとつ気になることがあります。
それは、
動画を見ながら、別の作業をすることです。
ちなみに、
私が作ったご飯を娘たちが、
スマホを見ながら食べるのは、
少し……いやです。
角が立つので言いませんが……。
一般的には、マルチタスクは非効率と言われています。
果たして、本当にすべてがそうなのでしょうか?
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