映画のおもしろさを満喫できる『ラン・ローラ・ラン』(1998年)
2015.2.7 Saturday 視聴
今日は大好きな映画をご紹介。
ドイツ映画「ラン・ローラ・ラン」。すっごいオシャレな映画!ドイツ映画ってイカすのね。ドイツ映画といえばテクノ!らしいのですが、この映画も音楽もカッコよく、もはやこの音楽なしではこの映画は成り立たず、音楽が映画の一部となっている。
いろんなパターンのポスターやらパッケージがあるけれど、どれもスタイリッシュ。

タイトルの英語版のセンスもいい。ドイツ語のまんまだと、ローラ・ランとか、ローラ・ランニングとかになるんだろーか。前にランをつけて韻を踏んだ感じが、軽妙さを与えていて、この映画のイメージにピッタリ!

もちろん、オシャレなだけの映画ではない。内容がおもしろいからこそ際立つスタイリッシュさ。
カンタンなあらすじは以下の通り。
舞台はドイツのベルリン。主人公のローラのもとに、裏金の運び屋である恋人のマニから「正午までに10万マルク(約700万~800万円)を返さないと殺される」という電話がかかってくる。ローラは、限られた20分というタイムリミットの中で、愛するマニを救うために街中を駆け巡り、様々な手段で金を工面しようとする。その過程で、彼女は何度も人生の選択を迫られ、それぞれの選択が異なる結末へと導いていく様子が描かれる。
※ここからはネタバレ全開のあらすじ&解説
タイトルに偽りなし!とにかく走り回るローラ!
映画のほぼ全編が、ローラ役のフランカ・ポテンテがベルリンの街を全力疾走する姿。テクノポップに乗って走る姿が、細身のモデル体型とかではなく、わりとお尻とか大きくて、ごっつい感じなのもいい。

ローラの持つ超能力で都合よく解決するシーンがいくつもあり、また、パターンごとにローラの行動が少しずつ変わるとともに、すれ違う人の運命もそれにともなって変わっていく。

途中ローラがアニメに変わったりして、めっちゃかわいいし。いやぁ、映画って面白いですね!

パターン①・・・父親にお金を借りに勤務先の銀行に行くが断られて、マニのもとへ向かう。マニのスーパー強盗に巻き込まれ、ローラは撃たれて死亡。
パターン②・・・銀行で父親を脅して金を受け取り、マニの強盗を止めるが、マニが車にはねられて死亡。
パターン③・・・銀行で父親に逃げられ、カジノで賭けに勝つローラ。マニは金を持って逃げたホームレスを見つけて金をとり戻す。無事に金を返したマニと大金を手にしたローラが再会して終了。
自分次第で変えられる運命と、どうしても変えようのない運命があるというのが、この映画の主題なのかな、と思った。そして自分で運命に抗い、成功を勝ち取ったローラに拍手!
彼氏がちっとも魅力的に思えないのが残念でしたが、それ以外はかなりイイ!

『ラン・ローラ・ラン』はタイム・リープ映画?
本作は、いわゆる「タイム・リープ映画」に近い構成となっているが、やや異なるという。
「タイム・リープ」とは、自分の現在の意識が過去の自分に乗り移り、あるミッションに挑むが、失敗すると、その記憶を持って再度過去に戻るというもの。

しかし、本作は、冒頭から枝分かれしたパラレルワールドを描く。失敗したから再チャレンジしたわけではなく、フラットに3パターンが存在する。どのパターンも最初の段階のローラの記憶は同じであり、2パターン目や3パターン目ではほかのパターンの記憶は引き継がれない。

ところで、タイム・リープとは『時をかける少女』(筒井康隆・1967年)に最初に登場した概念で和製英語なんだそうで。タイム・トラベルとの違いは、タイム・トラベルが体ごと時間を移動するのに対して、タイム・リープは意識だけ移動する、ということ。
有名なタイム・リープ映画といえば、最近だと『東京卍リベンジャーズ 』(2021年)ですが、やっぱこれ
あとは日本のラノベ原作でトム・クルーズ主演のハリウッド映画『All You Need Is Kill 』(2014年)やジェイク・ジレンホール主演の『ミッション: 8ミニッツ』(2011年)、ブルース・ウィリス主演の『LOOPER/ルーパー』(2012年)など。どれもおもしろいので、オススメ。
こうして並べてみると、タイム・リープ映画って名作多いな!という印象。

ラン・ローラ・ラン Lola rennt
監督・脚本 トム・ティクヴァ
製作 シュテファン・アルント
製作総指揮 リア・ケプフ
出演者
ローラ(フランカ・ポテンテ)・・・ベルリン在住の若い女性。絶叫するとガラス類が粉々に割れる超能力を持つ
マニ(モーリッツ・ブライプトロイ)・・・ローラの恋人。麻薬組織に渡す大金を置き忘れ、ローラに助けを求める
ローラの父親(ヘルベルト・クナウプ)・・・ドイツ為替銀行の頭取
ユッタ・ハンゼン (ニーナ・ペトリ)・・・父の愛人
警備員 (アーミン・ローデ)・・・ドイツ為替銀行の警備員
ホームレス (ヨアヒム・クロール)・・・10マルクをもって逃走
マイヤー(ルドガー・ピストール)・・・父親の秘書
ロニー(ハイノ・フェルヒ)・・・麻薬組織の兄貴分
盲目の女性(モニカ・ブライプトロイ)・・・マニがテレホンカードを借りた女性
音楽 トム・ティクヴァ
撮影 フランク・グリーベ
編集 マチルド・ボンフォイ
配給 アメリカ合衆国 ソニー・ピクチャーズ クラシックス
日本 コムストック / パンドラ
公開 ドイツ 1998年8月20日
アメリカ合衆国 1999年6月18日
日本 1999年7月10日
上映時間 81分
製作国 ドイツ
言語 ドイツ語
製作費 DEM 3,500,000
この日はオットの誕生日。いい映画みたわ!(って、彼は既観で勧めてくれたんですが。彼曰く、この映画のこと抜け落ちてたんだそう。公開当時ドイツでは大ヒットして、日本でも話題になったそうなんですね)
