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さあ、開演! | 15年ぶりに繋がる「縁」【自分史を紐解く⑪】

こんばんは!
低音に静かな情熱を注ぐアラフィフ、チューバ吹きのサンチです。


前回、私はママさんブラスの練習を見学しにいき、チューバを吹く愉しさ、合奏する歓びを再実感できました。

そして、新たなサードプレイスとして、ママさんブラスへの入団を決めました。

※前回のお話を知らない方はこちらをどーぞ!(リンク)



日を追うごとに、私の中で毎週の練習を心待ちにする気持ちが強くなっていきました。


そうです、ワクワク感です。

 

週の後半に入ると、本来なら仕事の疲れが出てくるところですが、週末の練習のことが励みになって、心の奥から泉のように、静かに、それでいて力強くワクワク感が湧いてくるんです。


15年前にON楽団にいたときも感じていたものではありましたが、よりその「濃度」や「密度」のようなものが上がった感じがしていました。


その理由は、やはり、「人生の折り返し地点に立つ自分」を意識するようになったからだと思います。


人生の終わりが、決して見果てぬ先の未来ではないと気づいたからこそ、悔いなく日々を過ごす原動力となる感情(私にとっては「ワクワク感」)を半ば無意識に大切にしようとしているんでしょうね。


ちなみに、ワクワク感は、毎日のチューバへの向き合い方にも変化をもたらしました。


防音設備のない我が家で、楽器を吹かなくてもできる練習法は、ぶっちゃけ地味でそんなに面白いものではありません。

昔の自分ならやらない理由を取り繕って、敬遠してしまったかもしれません。

しかし、今の自分は、その地味な練習に毎日淡々と取り組むことで、密かな楽しみを見いだせるようになりました。

時間は通算でもわずか20分程度

しかし、習慣化は偉大、継続は力なり!

毎日愚直に取り組んでると、ある日、

あれ、ちょっと吹きやすくなったかも?

といったちょっとしたポジティブな変化を感じられるようになったんですよね。

お陰様で、15年のブランクは約半年間でほぼ取り戻すことができました。


むしろ、(所詮自己満足ではありますが、)一番練習時間としては長かったであろう中高時代よりも、音色とか演奏技術は、今の方が上だと思います。

(どんな練習をしているのかについては、もし今後ニーズがあれば、別の機会にお話できたらいいなーと思います✨️)



さて、入団してから定期演奏会までの7ヶ月間は、またたく間に過ぎていきました。


そして、演奏会当日。


私は、本番に向けて静かに精神を整えつつ、相棒の手入れに勤しむ…


などという悠長なノリは一切なく、入り口の受付設営と舞台のひな壇設置にてんてこ舞いの状況でした。


アマチュアの楽団員は、演奏だけでなく、演奏会準備のあらゆる裏方作業もみんなで分担しながらこなすことになります。

タイムテーブル上ではリハーサルまであと10分ほどというのに、まだ舞台のひな壇は半分くらいしか組み上がってないし、受付の設営はほとんど手が付けられてない状況💦

普段仕事で培っている段取り力をフルに活かし、慣れないながらも、目の前に見える仕事を片っ端からこなしていきました。



なんとか設営が終わったところでリハーサルは遅れてのスタート。


冒頭の曲の入りを合奏したところ、


音の響き、広がりが

全然違う!


ゲネプロも普段の音楽室で行ったので、ホールの響きを体感するのは、復帰後初めて。

戸惑う気持ちもありつつ、会場全体を包むようなハーモニーを全身で感じたとき、いよいよ自分は本番の舞台に立つんだという実感が湧いてきました。



本番の衣装に着替え、上手側の舞台袖でスタンバイ。


もっと緊張でガチガチになる自分を想像してたんですが、至って平常心で、そして、なにより純粋にワクワクしてました。


これは曲がりなりにも歳を重ねて場数を踏んだからなのか、はたまた、失敗が許されないコンクールのプレッシャーとは無縁な、趣味の活動ならではのものだったからかもしれません。


私的にはどっちでも構いません。


ワクワク感を力に変えて、これから始める合奏に、今の自分の全身全霊を込めよう


そして、願わくば、今日いらしてくれたお客さんの心にほっこりと温かい気持ちが、ワクワクした気持ちが灯りますように 



ブザーが鳴り、アナウンスがされます。

客席が暗転し、場内に静寂が訪れます。


合図とともに、舞台に静かに入場。


どうかうっかり楽器や譜面を落としたりなんかしませんように。


自分の席に座り、眩いばかりの光が舞台全体を照らします。


オープニング曲は、T-SQUAREの名曲であり、吹奏楽でも定番曲の一つ、オーメンズ・オブ・ラブ


相棒を構え、指揮者のタクトに合わせて、深くブレス。


私の、みんなの音が、会場の空気を震わせ、広がっていきます。


さあ、開演です!





毎回そうですが、演奏会は、始まってしまえば、あとはもう一瞬です。


細かいミスやハプニングは、挙げればキリがありませんが、無事演奏会は終わりました!


15年ぶりの達成感と爽快感。

何度味わっても本当にいいものです。



今日は、妻と(たまたま遊びに来ていた)お義母さんが見に来てくれたので、まだ外で待ってくれているかも、と会場の外に行ってみると。



そこには、ON楽団の副団長Nさんと、その妹さんで、同楽団で一緒に演奏していたSさん(仮名)の姿!


演奏会直前にずっと連絡をしていなかった元ON楽団メンバーのグループLINEに、演奏会のことをダメ元で宣伝していたのですが、来てくれたみたいです✨️


Nさんは、小さい息子さんも連れてきていたんですが、

「息子も楽しそうに踊ってたよ。サンチも本当に楽しそうに吹いてたねー」

と言ってくれました。


Sさんからは、「今度自分もコンサート出るんで、良かったら見に来てください!」とのこと。万難を排していくことを約束しました。


私も会場撤収準備ですぐ戻らねばならなかったので、わずか2、3分程度の会話でしたが、自分にとって今日一番の嬉しい時間でした。



こうして音楽を通じて、途切れていた縁が再び繋がりました。

音楽を続けていることの意味を、私はまた一つ見つけることができたわけです。


その日の夜、会場近くのレストランバーを貸し切って、打ち上げが催されました。


定期演奏会の録画の映像を流しつつ、演奏会のプチ失敗談を酒の肴に、 団員・エキストラみんなで、笑い話に花を咲かせました。


本当に楽しい飲み会でした。

もっと色んな団員さんと仲良くなりたいと思いつつ、次の日は普通に仕事。

後ろ髪を引かれる思いで2次会をお断りし、家路についた私。


ON楽団の打ち上げも、こんな楽しい感じだったな。


しみじみそんなことを思いつつ、宴の後のちょっと寂しい気持ちとそれを包み込むような温かい気持ちを胸に抱いて、駅の方に向かったのでした。



ということで、「自分史を紐解く」いかがでしたでしょうか?

特に回数をあらかじめ決めることなく、思うがままに投稿していったところ、11回でとりあえずこれまでの私とチューバと歩んだ道のりはひととおりお話しできたところです。


次回は、インターミッションということで、これまでの11話の内容から、私にとっての人生再起動が、何をもってもたらされたのか、そのヒントについてお話できたらと思います。


「チューバと私の第1章、その軌跡を振り返る」

お楽しみに!



📚️ 私のチューバとの出会い、15年のブランク、そして再起動までの全記録【第1部・全11話】

👋 このnoteについて、そして私について


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