見出し画像

相棒との出会い | 音楽に「触れる」喜び 【自分史を紐解く⑤】

こんばんは!低音に静かな情熱を注ぐアラフィフ、チューバ吹きのサンチです。

私が現在愛用しているマイチューバ(相棒)は、かれこれ20年来のつきあいとなります(正直中断期間も長かったですけど💦)。

今回は、私がその相棒を手にするまでの経緯についてお話したいと思います。

皆さんには、長年大切にしてきた楽器、道具等はありますか?今回のお話が皆さんの大切な思い出を振り返るきっかけとなれば幸いです。


1.購入の決め手

私がネット検索で見つけたのは、サンクトペテルブルク(ST.Petersburg)という耳慣れないロシア製のチューバの写真でした。

正直、一目惚れでした。

まず気に入ったのは、ロータリー式チューバだったこと。

中高の6年間ずっとピストン式チューバしか吹いてこなかった自分にとって、あのホルンを思わせるレバー式のフォルムは強烈な憧れだったんですよね。
※ロータリー式とピストン式の違いについて知りたい方向け
以下のサイトをご覧下さい。(写真付きでわかりやすく解説されてます!)チューバのしくみ:チューバはスタイルもいろいろ - 楽器解体全書 - ヤマハ株式会社

https://share.google/rIjIVSElOBBzSPfDX


それ以上に自分を惹きつけたのは、そのチューバが銀色だったことです。

個人的にロータリー式チューバは専ら金メッキのイメージがあり、銀メッキ(正確にはニッケルメッキらしいです)のものはとても珍しく、特別な感じがしました。

そして何より重要だったのは、値段

これまで通った楽器屋さんで見た有名どころのチューバのおよそ半額!

そこまで潤沢な貯金のない自分にとってはかなり痛い出費にはなりますが、コスパ的にはかなりよいものだと感じました。

自分の好み・希望とほぼドンピシャなチューバが突然目の前に現れたことに、これぞ僥倖!と軽く小躍りするポジティブ思考と、いや、なんか話がうますぎる、慎重になるべし!とアラートを鳴らすネガティブ思考が脳内でしばし小競り合い。

しかし、ここでトドメの一撃が。


最初は写真に気を取られて気づいていなかったんですが、商品紹介ページ冒頭の見出しの文面に

…(◯◯氏選定品!)


という文言があるではないですか!
(要するに、ハンドメイド要素が強いチューバのため、音大卒の奏者による選定品を提供!」とのこと。)


なんかプロが鑑定した一点ものみたいですごそう✨️


こうして、脳内がポジティブ思考で占められた私は、「まずは行動!」と、出品情報を掲載していた楽器屋さんのウェブサイトに、在庫の有無や留意点など気になる点を含め、メールで問い合わせをしました。


すると、次の日にはお店の方から返信をいだだき、

・いちおう3週間後に入荷予定(ただロシア製の楽器なので、5週間前後の誤差は日常茶飯事)
・(あえて欠点を挙げるとすれば)ラッカー・メッキの品質があまり良くない点と、組み立ての工作技術の精度がやや幼稚な点ぐらい。音は値段にしてはかなり良いと思う
・「選定品入荷」とホームページに情報を出すと、最短で1日で売れてしまうときもあるので、決断はお早めに

といった感じで、こちらの質問にデメリットも含め、丁寧に回答してもらえました。


よし、キミに決めた!


私は、お店から頂いたメールに返信するかたちで、購入連絡をしたのでした。



2.ファーストコンタクト

そして、それから約1ヶ月後。

普段乗らない路線の電車に揺られて、私は一路、購入依頼をしたお店に向かっていました。

お店から「2本選定品を確保したので、どちらか選んでいただければ」との連絡をもらえたのです。


いよいよ「相棒」と会える。


どんな音なんだろう?

意外としょぼかったりして。


ワクワク感、ドキドキ感、そして多少の不安。


絶妙な按配で思考や感情がブレンドされたことにより、内なるテンションは最高潮。

だからこそ、かれこれ1時間超かけて、隣りの県の郊外にあるお店の前に到着したとき、私は正直拍子抜けしました。

そのお店は、「お店」というよりは、「お家」という言葉がぴったりな佇まい。一般的な戸建て住宅を少し改装したようなこじんまりとした外観で、楽器が展示されたショーウィンドウなどもなく、本当に楽器屋さんなのか、外見ではよく分かりませんでした。

恐る恐るドアの呼び鈴を鳴らすと、


中から愛想のよさそうな店主の方が出てきて、少し安心。


訝しげな顔になってないことを祈りつつ、要件を伝えると、1階の居間のようなスペースに案内されました。


そこには、まさに写真で見たとおりの、銀色のチューバが、さすがの存在感で2本置いてありました。



3.相棒を背に

隠しきれない高揚感を抑えつつ、早速音を出してみると、(演奏技術的に甚だ拙い身ではあるのですが)

とても明るい、それでいて温かみのある音


に心奪われました。 

正直なところ、中高時代に吹いたどのチューバとも違う感じがしましたし、楽器探しをしていたときに吹いた有名どころのチューバにも決して見劣り(耳劣り?)しないと思いました。

私は、しばらく2本のチューバを代わる代わる試奏した後、直感的により良い音が鳴った(ような気がした)チューバを「相棒」に選びました。

カードでの支払いを終え、私は新品のソフトケースに入れた相棒を背負って、お店をあとにしました。


行きと違って大荷物を背負いながらの帰り道でしたが、気持ちは、久しく味わっていなかった、音楽とふれあうことへの喜びも相まって、至って軽やかでした。


夕方の日差しが差しこむ車内で、私は、「家に戻ったら、再起動のきっかけを作ってくれたあの近所の吹奏楽団の代表に、早速見学の申し込みをしよう!」と、早くも頭の中でメールの文面を考え始めたのでした。



こうして私のチューバとともに歩む人生は、第2幕を迎えました。


そして、新たに所属する楽団は、私の人生を豊かにしてくれる様々な「気づき」と、更なる運命的な出会いをもたらしてくれるのです。


次回「もう一度、音楽のある生活へ」

お楽しみに!


私のnoteライフの記念碑、初投稿はこちらです!

📚️自分史シリーズはこちらにまとめてあります!

☕ちょっと寄り道、よもやま話はこちらです!


いいなと思ったら応援しよう!