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メノン

"われわれが徳そのものについて明確なことを知るのは、『いかにして徳は人々に備わるのか?』ということ以前に、『徳は、それ自体として、いったい何であるか?』の問題に着手するときなのだ"紀元前4世紀頃に書かれた本書は徳についての著者『初期対話編』の戯曲。西洋哲学、最良の入門書。⁣

個人的には、メタバース芸大のサブテキストとして手にとりました。⁣

さて、そんな本書は紀元前402年初頭のアテナイ某所。ギリシャ北部テッサリアの裕福な家の出の美少年、ソフィストのゴルギアスに学んだメノンが自分の練習の成果を徳に関する活動で著名なソクラテスに認めてもらおうと訪ねて"徳は教えられるものか"と質問するところから始まり、途中、メノンの召使に幾何学の問いに答えてもらったり、後にソクラテスの告発者の一人に名を連ねるアニュトスが対話に加わる(しばらくして怒って沈黙)などしながら、ソクラテスがメノンとの問答を終え、そこを去るまでが描かれているのですが。⁣

ページ数からすると約150ページ。登場人物も少ない禅問答でありながらも、簡潔明瞭にまとめられていて「プラトン哲学の最良の入門書」として評価も高いのもうなづけます。⁣

また、当時のソクラテスは処刑された70歳の数年前、66、67歳と想定されているらしいですが。もし仮にメノンのような野心的な若者と対峙することになったら。自分ならどう答えるか?そんなシュミレーション的な読み方して楽しませていただきました。⁣

プラトン哲学、西洋哲学に興味ある方はもちろん、魅力的に溢れる普遍的な戯曲としてもオススメ。


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