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革の封筒

もう15年ほど前のことになりますが、今の会社に勤め始めた時、初めて正社員としてボーナスをもらい、嬉しくて何か特別なものを買おうと、
1年目は土屋鞄製作所(TSUCHIYA KABAN)の小さいバッグ、
2年目は同じく土屋鞄の財布、
3年目も土屋鞄の通勤バッグと、
冬のボーナスをもらうたびに、近所にある土屋鞄で少しずつ質の良いものを揃えていました。

2011年の冬には、「クリスマス特典」として革の封筒(便箋付き)をいただきまして、それが最近の身辺整理の際に出てきました。

表。小窓から宛先が見えます
10年以上しまっておいたのに、カビが生えていませんでした


この革の封筒を、前職場の同僚たちと3人で回しました。
2011年は、東北出身の同僚とわたしにとって理解を超える悲しい年でした。その年の終わりに書いたこの手紙には、「今年の一文字は何だろう」と3人で考え、「過去に使われた【震】と【災】ではないだろう」と推測したり、「転んで捻挫しているから【転】で」と言ったり、年末らしい何気ないやりとりが書いてあります。
近くにいなくても、毎日会わなくても、10年以上経っていても、言葉にならない思いやりは届くものなんですね。

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