AI時代ほど、一次メモを残す——「誰かの要約」より先に保管するもの
AIは、会議録、動画、記事を短く要約できる。だからこそ、最初に残すべきものを間違えやすい。整った要約だけを保管すると、何が実際に話され、どの部分が自分の言葉だったかが後から分からなくなる。文脈の土台は、加工前の一次メモにある。
一次メモは、きれいに書かなくていい
口述の書き起こし、箇条書き、思いついた反論、資料を読んだ時点の疑問。誤字や未整理の箇所があっても残す。後から編集した文章と区別しておけば、考えがどこから生まれたかをたどれる。
要約は、原本への入口として使う
AIに要約させること自体は有効だ。ただし、要約だけを正式な記録にしない。元の話し方、前後の文脈、言い直した部分を確認できるよう、原本へのリンクやファイル名を添える。
「本人が言ったこと」と「AIが整えたこと」を分ける
AIが読みやすくした文章は、本人の発言と完全には同じではない。発信に使うなら、原本、編集稿、公開稿を分ける。どの段階で誰の判断が入ったのかが明確になる。
資料を読んだときの違和感も残す
あとで見れば未熟に思えるメモでも、「この数字の対象は誰か」「なぜこの表現なのか」という問いは重要だ。AIに再調査を頼む際にも、完成した結論より最初の疑問が役に立つ。
一次メモの最小フォーマット
日付とテーマ
自分の発言・観察・疑問
参照した資料と確認日
AIに後で頼みたい作業
原本を持つ人が、最後に判断できる
AIは整えるのが得意だが、原本の重みまでは決められない。何を事実として扱い、何を自分の評価として出すかは、一次メモを持っている側が判断する。文脈蓄積は、便利さのためだけでなく、発信の責任を自分に残すための作業でもある。
文脈を資産にする出発点は、こちらの記事です。
▼あわせて読む
・AIに「教え込む」ことは、自分の思考を資産にすること
https://note.com/poliplus/n/nd64736fd1a83
・AIの文脈を腐らせない——週30分で行うコンテキスト点検
https://note.com/poliplus/n/n19123424b568
・AIとの会話履歴を「原本」にしてはいけない——文脈を失わない保管ルール
https://note.com/poliplus/n/nb52752a89f84
・AIの提案を採用する前に——自分の判断を残す「採否メモ」の作り方
https://note.com/poliplus/n/n640ed13463bc
・過去記事をそのままAIに渡さない——文脈の棚卸しで残すもの・捨てるもの
https://note.com/poliplus/n/nbdde930dce77
▼このテーマのまとめ
・AI×発信ノウハウまとめ
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