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AIで過去動画を掘り起こし、次の企画に変える方法

※「配信者のためのAI実践ノート」#5

過去動画は、再生された後も終わっていません。そこには、当時の視聴者の疑問、説明し切れなかった論点、今なら更新できる前提が残っています。

ただし、古い動画をAIに渡して「新しい企画を出して」と頼むだけでは、似た題材を並べ直すだけになりがちです。必要なのは、動画を“資産”として見るための整理です。

前回は、コメント欄を次の企画会議に変える方法を書きました。AIでコメント欄を分析して、次の動画企画に変える方法

過去動画を使う目的は「再利用」ではなく、次の問いを見つけること

古い動画を出し直すことが目的ではありません。

たとえば、一本の動画に残っているのは次のようなものです。

  • 視聴者が知りたかったのに、動画では答え切れなかった問い

  • コメント欄で繰り返された反応

  • 公開後に変わった制度・数字・出来事

  • 今のチャンネルなら、より深く扱える切り口

この四つを分けずに見ると、「前にも似た動画を出した」で終わります。逆に分けておくと、過去動画は次の企画の下書きになります。

まず、動画を一行で棚卸しする

AIに渡す前に、過去動画を一行ずつ並べます。最低限、次の項目があれば足ります。

  • タイトルと公開日

  • その動画が答えようとした問い

  • 中心に置いた事実・資料

  • コメント欄に残った質問

  • 今は確認し直す必要がある点

「内容を要約する」ではなく、「何を解決しようとした動画だったか」を書くのがコツです。タイトルだけでは、動画の本当の役割は見えません。

AIに任せるのは、似ている動画を束ねること

棚卸しができたら、AIには三つだけを頼みます。

  1. 重なる問いを束ねる:別の動画で何度も扱っている悩みや論点を見つける

  2. 空いている説明を見つける:連続しているのに、一度も正面から説明していない部分を抜き出す

  3. 更新が必要な箇所を印を付ける:古い数字・制度・前提が混じる動画を保留にする

AIの提案を、そのまま企画に採用する必要はありません。似た動画を束ねた結果、「これはシリーズにしても軸が薄くならない」と判断できることが価値です。

使える指示文は「新しい事実を足さない」

AIには、勝手に最新情報を補わせない方が安全です。まずは、手元にある動画の情報だけで整理します。

以下の過去動画一覧を、視聴者が解決したい問いごとに分類してください。
各グループについて、①すでに説明したこと ②説明が空いていること ③現在は確認し直す必要がある前提 を分けてください。
動画タイトルにない新しい事実は加えないでください。
最後に、次の企画候補を3本出し、それぞれ「過去動画の焼き直しにならない理由」を一行で示してください。

この段階で出た「確認し直す必要がある前提」は、企画候補ではなくチェックリストです。特に制度、金額、人物の立場、日付が関わる動画は、公開前に一次資料へ戻ります。

「更新版」にするか、「別の一本」にするか

過去動画から次を作るときは、次の基準で分けます。

  • 更新版にする:中心の問いは同じで、数字や制度、状況だけが変わった

  • 別の一本にする:視聴者の疑問が、元動画の論点より一段具体的になっている

  • 作らない:元の前提が弱い、または現在のチャンネルの軸と離れている

「せっかく作ったから使う」ではなく、「今の視聴者にとって、どの問いなら改めて答える意味があるか」で決めます。

45分で回す、過去動画→次の企画の流れ

  • 15分:直近の関連動画を5〜10本だけ並べ、各動画の問いを一行で書く

  • 15分:AIに重なり・空白・確認事項を分けさせる

  • 15分:自分で一つだけ選び、「今回初めて答える問い」を決める

最後に残すべきメモは、企画タイトルではありません。
「前回は○○を説明した。今回は△△が分からない人に答える」――この一文です。ここが決まれば、過去動画を材料にしても、次の一本は前に進みます。

有料記事にするなら、価値は“動画一覧”の先にある

無料記事で使えるのは、棚卸しの考え方です。有料記事にするなら、役立つのは実際に回せる型になります。

  • 動画を一行で整理する資産台帳

  • AIに渡す前の確認項目

  • 重複・空白・更新を分けるプロンプト集

  • 「更新版/別企画/作らない」を決める判断シート

AIは過去動画を並べ直せます。でも、チャンネルの次の約束を決めるのは配信者です。


▼あわせて読む

・AIでコメント欄を分析して、次の動画企画に変える方法

https://note.com/poliplus/n/n5ea242749d79

・AIで公開後の反応を見ても、数字だけに振り回されない方法

https://note.com/poliplus/n/n802a2d692c27

・1本の動画を複数媒体へ展開するAI運用設計――人間に残す判断と責任

https://note.com/poliplus/n/nfa84bc37af7a

・AIで過去動画20本から、次の3企画を10分で選ぶ方法

https://note.com/poliplus/n/nf35c74bf0319

・AIでタイトル案を増やしても、動画の中身を軽くしない方法

https://note.com/poliplus/n/nf5297d203968

▼このテーマのまとめ

・AI×発信ノウハウまとめ

https://note.com/poliplus/n/ncd6194c20727

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