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英語の長文アレルギーを克服するには

英語を上達させたい人にとっては、ネイティブスピーカーと流暢に話して会話を楽しむことに憧れることも多いと思います。

また、洋書や英字新聞などをスラスラ読みこなせることを目標にしている方も多いでしょう。

しかしそれ以前に、英語の長文を目の前にした途端に「読むのはムリ」と尻込みしてしまったりしませんか?

私も以前は「英語は得意」と思っていながらもそういうタイプでした。


やっぱり長文は苦手……

学生時代、英語の授業ではそれほど長い文章を読む機会はありませんでした。

そのため、長文を読むこと自体に苦手意識がありました。語彙力にも自信がなく、知らない単語がたくさん出てくると、それだけで読む気持ちが萎えてしまっていたのです。

大学受験の英語でも、長文問題はあまり得意ではありませんでした。


最初の転機は受験英語を教える立場になったとき

長文への抵抗感が少し薄れた最初のきっかけは、30代で学習塾の講師をしていた頃でした。

大学受験を控えた高校生に英語を教えていたため、私自身も生徒たちの志望大学の過去問を数多く解くことになりました。

今振り返れば、大学入試の長文は決して極端に長いわけではありません。

それでも、当時の私にとっては十分な読み応えがあり、「長い英文を読むこと」に少しずつ慣れる良い訓練になりました。


翻訳の仕事に就いても洋書は未挑戦

その後、小さな翻訳会社で翻訳の仕事を経験しました。

英語に触れる機会は以前より増えましたが、それでもプライベートで洋書を一冊読み切った経験はありませんでした。

翻訳の仕事をしているのだから洋書も読めて当然と思われるかもしれませんが、私自身はまだそこまで自信がなかったのです。


初めての洋書を読破

40代になってようやく最初の一冊を読み切りました。

選んだのは、サリンジャーの『The Catcher in the Rye(ライ麦畑でつかまえて)』のペーパーバックです。

スマホを傍らに置いて辞書アプリを何度も引きながら、本当に少しずつ読み進めました。

決してラクではありませんでしたが、「最後まで読み切れた」という達成感は今でもよく覚えています。

その後は日本語と英語を対照しながら読める「バイリンガル聖書」に挑戦しました。

数年かけて読み終えましたが、聖書そのものを通読したのもこの時が初めてでした。


Kindle導入でいよいよ本格的に

2020年からKindleを使い始めたことで、私の洋書との付き合い方は大きく変わりました。

Kindleで最初に読んだ洋書は、ロンダ・バーンの『The Secret』でした(笑)。

Kindleで洋書を読み始めてまず驚いたのは、辞書機能の便利さです。

分からない単語は指で長押しするだけですぐに意味を調べられますし、文章全体を翻訳して確認することもできます。

紙の本を読みながらスマホで辞書を引いていた頃と比べると、読書がほとんど途切れなくなりました。

さらに私はページの見やすさも紙の本よりKindleの方が自分に合っていると感じました。

こうした小さなメリットが積み重なり、洋書を読むことへの心理的なハードルが大きく下がりました。


長文アレルギーが徐々に過去のものに

こうして長い年月をかけて英文を読み続けるうちに、長文への苦手意識は少しずつ薄れていきました。

もちろん、今でも内容が難しかったり専門的だったりすると躊躇してしまうことはあります。

それでも以前のように、長文だからという理由だけで避けることはあまりなくなりました。

英文を読む量が増えたことで、日本人にありがちな「返り読み」の癖も徐々に改善されました。

読むスピードも以前より上がり、そのことがリスニング力の向上にもつながったと感じています。この点については、以前の記事でもご紹介しました。


まずは一冊目の洋書をじっくり読もう

まだ洋書を一冊も読み切ったことがない方は、まずは興味のある本を一冊選んでみることをおすすめします。

最初はかなり時間がかかるかもしれません。

それでも一冊読み終えたという経験は、大きな自信になります。

その達成感が、「次も読んでみよう」という気持ちにつながっていくはずです。


長文は読むほど苦手ではなくなる

長文への苦手意識をなくす一番の方法は、やはり実際に読むことだと思います。

「長文が得意だから読む」のではなく、「読むから長文が苦手ではなくなる」。

私自身、長い時間をかけてそう実感してきました。

焦らず、一冊ずつ。

少しずつ読み進めていけば、気づいた頃には以前ほど長文を怖がらなくなっているかもしれません。

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