教育社会学 おすすめ本
神戸女子大学のみなさん
このページはレポートで参照すべき本・お勧めする本を紹介しています。
レポートで参照が必要な教科書
レポートにはここで挙げた教科書のいずれかから写真付き引用を求めています。基本的には図書館にあるみたいなので、他の人と譲り合いながら借りたり、買ったりしましょう。
これからの教育社会学
授業のほとんどはこの本を参考にしています(マイノリティ関連以外)。比較的新しい本なので、情報も新しく、皆さんが関心を持って読みやすい文章で書かれています。
インクルーシブな教育と社会
マイノリティ関連の授業はほとんどこの本を参考にしました。こちらも比較的新しい本なのと、特別支援教育について深く書かれた本なので、授業で扱いきれなかった特別支援についてもっと知りたい人にはおすすめです。わかりやすい文章です。
半径5メートルからの教育社会学
ちょっと古いのが難点ですが、部活動やいじめ、非行についてはこの本を大いに参考にしています。貧困とかの章もおすすめです。こちらも非常に読みやすさが意識されています。
現場で使える教育社会学
こちらは非常にボリューミーで、他の本では扱っていないことにも詳しく書いています。全部読むとちょっと重たくて難しいかもしれませんが、レポートのために自分の関心のある章だけ読んでみると、その範囲に詳しくなれるのでおすすめです。
教育の社会学
正直この授業では第1回〜第3回くらいのところでしか使っていませんが、教育をマクロにみる視点はたくさんヒントがあります。子育てとか、選抜と配分とか、そういうところについてはたくさん書かれています。
教育社会学への招待
かなり古いのが難点なのですが、マイノリティについて教育社会学の教科書系で扱ったかなり初期のものとして良いと思います。こちらも、自分の関心のある章だけでも読んでみることをおすすめします。全体的に具体例や事例が多くて身近に感じれるのが良いところです。
若者支援政策の現在地
厳密にはこれは教育社会学の教科書ではない(というか教科書系ではない)のですが、ヤングケアラーと社会的養護の授業はこれを参考につくりました。
授業で紹介したりしなかったりしたおすすめ本
以下で紹介する本は、初めは全部読めなくて大丈夫です。大体真ん中の方の章に事例(フィールドワークで得られたメモ書き「フィールドノーツ」や、インタビューのデータ)が登場しますので、まずはその章だけ読んでみるのも人々の様子を理解するために参考になるかと思います。もっと勉強したいなとか、卒論で使いたいなと思った時には、最後まで読んでみましょう。
〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー
貧困とか、生徒文化とか、男性性(ジェンダー)とかその辺りに関心のある人におすすめです。いわゆるヤンキー研究です。2章ではヤンチャな子らとかかわる先生の姿が登場します。3章は授業でやった〈インキャラ〉についてです。4章は貧困家庭の様子が描かれています。いわゆる博論本です。
子どものための居場所論
一般書なのでずいぶん読みやすいです。居場所とは何ぞやということを、教育(学校)とか社会と結びつけて書かれています。家庭と学校以外の居場所についていろんなことが書かれています。教育社会学の本というより教育学の本かもしれません。
孤独と居場所の社会学
一つ上の本の、もう少し学術寄りかなって本です。内容は被っているところもあります。女性の生き方についても触れられていて、居場所だけでなくジェンダーに興味のある人にもおすすめです。
不登校は終わらない
少し古いので今と絶対一緒とは言えないですが、不登校が親や支援者の語りでまみれていた時代に、当事者の語りを大事にしようとした非常に貴重な研究です。目次を見ているだけで楽しいですが、特に3章のケースレポートは、当事者の語りが盛りだくさんで読み応えがあります。
見過ごされた貧困世帯の「ひきこもり」
授業でやったように、不登校が問題化されたのは、学校に行くことが当たり前だと思っていた保護者がいる家庭の声からでした。しかし、そうでない家庭もあるわけで、例えば貧困世帯はその中でも困り感のない家庭として問題視されてきました。困り感がない、というのがどういうことかなどを知りたい人におすすめです。ひきこもり、貧困、不登校あたりがキーワードです。3章はこの本の大事にしていることが詰まっているのでぜひ読みましょう。その上で、6、7章は事例が豊富なので読みやすいと思います。
子ども・若者の居場所と貧困支援
貧困家庭支援に着目した本なので、貧困や居場所に関心のある人におすすめです。校内居場所カフェも登場しますが、多くは学習支援についての事例が載っています。
トランスジェンダー生徒と学校
事例が豊富でとにかく具体的なイメージから知りたい人にはおすすめ。トランスジェンダーを事例にしていますが、ジェンダーという社会的に性がつくられていくとはどういうことか、みたいなことが本を通して書かれています。3〜6章、全部事例でもりもりです。
子どもの貧困と「ケアする学校」づくり
学級づくり、学校づくりについて関心のある人、教師の実践に関心のある人はおすすめです。授業づくり等にも触れられているので、事例が載っている5〜8章の中から目次で気になったところから読んでみましょう。
生活保護世帯の子どものライフストーリー
貧困とか進路とかに興味のある人向け。ライフストーリーというのは、出来事をぶつ切りにして分析するのではなく、人生全体を描こうとする中で読み取ろうとする営みなので、描かれているインタビュー(5、6章)は読み応えあります。
裸足で逃げる
貧困とかジェンダー(女性として生きる)とかに関心のある人におすすめ。大学2年生の時に私も読んで、衝撃を受けました。夜の街で働く女の子たちの話で、沖縄という立地、暴力、貧困などが絡み合う中で生きている姿が描かれています。この本は、最初から最後まで通しで読めます(読みやすいので)。この本読んで心が動いた人は、同じ著者の「海をあげる」もぜひ。
「ヤングケアラー」とは誰か
ヤングケアラーを中心に描かれているが、不登校、貧困、居場所、親の障害、ネグレクトなど全部つながっていることを再確認させてくれる本。事例ばっかりなのでどこから読んでもいいと思う。語りが本当に豊富。
特別支援教育のはざまにいる子どもたち
ギフテッドとか、境界知能(知的障害ではないけどIQが低いとされるこども)に関心のある人におすすめ。どんな困難に陥っているのかとかがわかるようになっています。
発達障害の教育社会学
すまん、これは全部読めていない。だけど、こちらも事例とともに記述されている系で読みやすそうではあったので(かなり学術書ではあるが)いいのでは、という感じです。最後まで読めていないので歯切れが悪い…
障害のある先生たち
自分の同僚が障害者であることを考えたことがあるでしょうか?そうした先生たちがどうやって教員をやり遂げているかについて事例ばっかりで書かれた本です。
「社会モデルで考える」ためのレッスン
この本は学術書というより社会モデルについてあれこれの角度からかいたエッセイのまとめ本という感じですので、どこかの章だけ読んでも十分価値あります。本当はこれ全部授業で取り上げたかったくらいいい本です。何がいいかというと、とにかく考えさせられる(自分はどうだろう、と内省する)ことがあちこちに散りばめられているからです。教育とはあまり接合点がないのが少し難点です(だから授業で取り上げられなかった)。飲み会での話とか、飛行機に乗る時の話とか、そういう生活に密着したことが描かれています。
ひとりもとりこぼさない学校へ
タイトルの通り、部落、貧困、障害、外国ルーツについて、それぞれ若者(高校生など)にインタビューとかをしてまとめられた本です。自分の関心のある章だけでも読んでみるといいかもしれません。
外国人生徒と共に歩む大阪の高校
授業で取り上げた「枠校」(外国にルーツを持つ子どもが受けられる入試形態のある高校)の実践やそこで育ったこどもの語りが書かれています。
高卒5年 どう生き、これからどう生きるのか
大人になること、とか、移行とか、(一部)大学生活とはとか、ジェンダーと労働とかが気になる人におすすめ。この授業では労働とか移行とか1回分くらいの授業でしかできなかったので、深掘りしたい人はぜひ。
部活動の社会学
これも全部読めていないのにおすすめして申し訳ない。でもデータが豊富と聞いたので、部活動をテーマに書きたかった人は授業で説明しきれていない部分をきっとこの本が説明してくれるはず。
女性ホームレスとして生きる
授業では全然取り扱っていないけど、ジェンダーとか貧困に関心のある人にはおすすめ。ホームレスになるのは自己責任?という観点からも読めます。
