『ディープテック』って、結局何?人類の未来を賭けた、不可能に挑む"技術の社会実装"とは
今あなたがスマホで地図を開いた瞬間、軍事技術に触れているって知ってましたか?
今、あなたが当たり前に開いたその地図アプリ。その裏で動いているGPSって技術、もともとは国家の威信をかけて、天文学的なお金と天才たちの頭脳を注ぎ込んだ、壮絶な軍事技術だったと聞いたら…興奮しませんか?
何十年という、気が遠くなるような時間と情熱の結晶が、今や私たちのポケットの中にすっぽり収まってる。
これこそが、「ディープテック」という、私たちの世界を根底からひっくり返してきた、とんでもない物語のほんの始まりです。
こんにちは!ポテンシャライトのミネナホです!🫶
「ディープテック」って、最近よく耳にするけど、正直なところ「ハイテク」と何が違うの?なんだか難しそう…。
そう感じている方も少なくないのではないでしょうか?(私も数ヶ月前はそうでした…😅)
しかし!少しずつ紐解いてみると、とてもワクワクしてロマンに溢れていて、とても興味深い領域なんです!!
今回のnoteでは、そんな「ディープテック」の世界を、採用のプロである私たちポテンシャライトの視点から、誰にでもわかるように、そして少しだけ未来のキャリアの話も交えながら、最高にエキサイティングな物語の世界へ、あなたを全力でお連れします!
『うちはディープテックじゃないから関係ない』と思われた経営者の皆さま、お待ちください!
この技術革新の波は、業界を問わず、5年後の採用市場を全く別のものに変えてしまう可能性を秘めています。いや、確実に変化します。
だからこそ、これから伸びるしかないディープテックの領域を、一緒にキャッチアップしていきましょう!
ということで、このnoteを読み終わる頃には、ディープテックが単なるバズワードではなく、そしてもしかしたらあなたのキャリアを、大きく変える可能性を秘めたワクワクする領域であることに鳥肌が止まらないはず。
あなたの仕事の、そして人類の歴史の次のページをめくるのは、このディープテックかもしれません。
1. 結局何が違うの?―ディープテックとは?基本編
ディープテックの本質を掴むには、まずこの質問に答えていこうと思います。
「それって、ITとかハイテクと何が違うの?」
日本の産業水産省の定義では、下記のように記されています。
特定の自然科学分野での研究を通じて得られた科学的な発見に基づく技 術であり、その事業化・社会実装を実現できれば、国や世界全体で解決すべき経済社会課題の 解決など社会にインパクトを与えられるような潜在力のある技術。
とりあえず、インパクトを与えてくれる、すごい技術。ということはわかります。(笑)
もう少し噛み砕くと、現在世の中に溢れている、SaaSやwebアプリケーションが、今の世界のルールの中で、いかに今の生活をより便利で、よりハッピーにするか?というものだとしたら、ディープテックは、その世界の物理法則とか常識そのものを根底から書き換える、異次元への挑戦みたいな試みです。
1-1. ディープテック vs. "シャローテック"の明確な違い
ディープテックの独自性を理解する上で、「シャローテック(Shallow Tech)」という対義語を用いるととても分かりやすくなります!
シャローテックとは、主に既存の技術基盤の上に構築され、ビジネスモデルの革新やユーザー体験の向上に焦点を当てたイノベーションのことです。つまり、先ほど例を挙げたSaaSビジネスやモバイルアプリやEコマースサービスがこのシャローテックに当てはまります。
両者の違いを以下の表にまとめます!


ここからが、ディープテックの魂に触れる、最も重要なポイントです。
ディープテックが「ディープテック」である理由は、最終的に生み出される製品そのもの(例えば、壮大な核融合炉のような)にあるのではありません。
そこに至るまでの想像を絶するほど困難でリスクに満ちたプロセスと、「これで世界を根底から変える」という、壮大な野心の大きさによって、その価値が定義されるのです。
今、「まるで魔法のようだ!」と語られる量子コンピューティングも、50年後には私たちがGPSを当たり前に使うように、「当然の技術」になっているかもしれない。
つまり、ディープテックとは、その時代の“科学技術の最前線”という、最も刺激的なポジションそのものなのです!
だからこそ、直面するリスクの“次元”が全く異なります。
多くのビジネスが「このサービスは、市場に受け入れられるだろうか?」という問いに向き合うのに対して、ディープテックが挑むのは「そもそも、物理的にこれは成立するのか?」という、より根源的で、途方もない問いなのです。
ですが、そこが何よりも胸を熱くさせるポイントではないでしょうか?!
もし、その常識を覆す技術が、本当に、この世界で実現したとしたら…?
世界中が「これこそ、私たちが心の底から待ち望んでいたものだ!」と熱狂することは、もはや火を見るより明らかなのですから。
2. なぜ今、ディープテックなのか?―それは、地球の“SOS”に応える、唯一の希望だから。
なんで今、こんなにディープテックがアツいのか?
正直にお伝えすると、もう、人類の未来は、これまでのやり方の「延長線上」には存在しないからです。
2-1. 地球規模の危機を解決するエンジン
気候変動、エネルギー問題、食糧危機、そしてパンデミック…。
現代社会が直面するこれらの課題は、もはや一つの国の努力や、一つの企業の工夫で解決できるレベルを遥かに超えています。
正直に申し上げて、これまでのやり方の「延長線上」に、私たちの明るい未来は存在しないのです。(絶望….)
ディープテックは、これらの根源的な課題に対する、最もパワフルな解決策となり得る可能性を秘めています。
クリーンエネルギー技術による脱炭素社会の実現
バイオテクノロジーによる新薬開発
AIやロボティクスによる医療・介護の質の劇的な向上…
その応用範囲は、人類が抱えるほぼ全ての課題に及ぶと言っても過言ではありません。
これは、SDGsという目標を達成するためはもちろんですが、何より、私たちの、そして未来の子供たちの暮らしを守るための、最も力強いエンジンなのです。
2-2. 経済の新たな牽引役。これは、理想論ではない。
しかし、これは単なる美しい社会貢献活動ではありません。
ディープテックは、巨大な経済的機会そのものでもあります。
世界のディープテック市場は、2031年までに7,146億ドルに達すると予測されており、その間の年平均成長率は、実に48.2%!!!
これはもはや「成長」という言葉では生ぬるい、爆発的な「進化」ではないでしょうか?!
その証拠に、世界で最も聡明なベンチャーキャピタルの投資マネーが、この領域に凄まじい勢いで流れ込んでいます。
VC投資全体に占めるディープテックの割合は、この10年で倍増し、今や安定して20%を占める主要分野となりました。 OpenAIのような企業への10億ドル規模の超大型投資も、もはや珍しい光景ではありません。
2-3. 国家戦略としての推進:未来を賭けた、日本の“本気”
この潮流は、民間企業さまだけのものではありません! 日本政府もまた、ディープテックを国家成長戦略の中核に据え、未来を賭けた“本気”を見せています。
2022年を「スタートアップ創出元年」と定め、投資額を5年間で10倍に増やすという大胆な目標を掲げた「スタートアップ育成5か年計画」。
1,000億円規模の支援事業の開始。
これらはすべて、国を挙げてこの未来への冒険のアクセルを、全力で踏み込んでいることの力強い証です。
では、なぜ今、これほどまでの熱狂が生まれているのでしょうか?
その答えは、単一の技術革新にあるのではありません。
AI
バイオテクノロジー
先端コンピューティング
ロボティクス…
これまでそれぞれの物語を生きてきたヒーローたちが、今、この時代に“奇跡の交差点”で出会い、互いの能力を融合させ始めたからなんですよね。
ある分野の進歩が、他の分野の進歩を劇的に加速させる。
ディープテック・ベンチャーの96%が、少なくとも2つ以上の技術を組み合わせて活用しているというデータもあります!
「96% of deep tech ventures use at least two technologies, and 66% use more than one advanced technology」
(ディープテック・ベンチャーの96%が少なくとも2つの技術を使用し、66%が複数の先端技術を使用している)
異分野の才能が掛け合わされることで生まれる、予測不能な化学反応。
これこそが、前例のないスピードとスケールでイノベーションが生まれている、現代の“心臓部”なのです!
そして、これだけ市場が急成長しているということは、当然ながら人材獲得競争も激化します。
特に、研究開発職だけでなく、事業をグロースさせるビジネスサイドの人材をどう採用するかが、企業さまの成長の鍵を握ります。
3. 物語の主人公たち―未来を実装する、国内外の冒険者たちを紹介します!
言葉だけでは、この興奮は伝わりきらないかもしれません。
社会課題解決という、あまりにも巨大な壁に挑む、国内外の「冒険者」たち。
彼らが紡ぐ、未来の物語をご紹介します!
3-1. クリーンエネルギー&サステナビリティ

国内事例:京都フュージョニアリング会社の、人類の夢『地上に太陽』を創る挑戦者たち。
京都大学発のこのチームは、未来のエネルギー「核融合」の実現に不可欠な技術を開発しています。安全かつクリーンで、ほぼ無限のエネルギーを供給し、世界のエネルギー問題を根底から解決することを目指しています。海外事例:Climeworks社の人類が過去に排出してしまった“過ち”を、物理的に消し去る現代の錬金術師。
スイスを拠点とする彼らは、大気中のCO2を直接回収し、地中深くに永久に封じ込める技術のパイオニアです。気候変動に対する、最も直接的で、最も誠実な解決策の一つと言えるでしょう。
3-2. バイオテクノロジー&ヘルスケア

国内事例:AMI株式会社の、AIを搭載した『超聴診器』で、医療格差に光を当てる開拓者。
専門医が不足する地域でも、AIが心疾患の診断をアシストします。テクノロジーの力で、どこに住んでいても最高の医療を受けられる未来を創っています。海外事例:Synthace社の、創薬のスピードを劇的に加速させ、未来の命を救う研究室の革命家。
手作業だらけだった創薬やバイオ研究の実験プロセスを自動化し、新しい治療法が生まれるまでの時間を劇的に短縮させています。
3-3. 宇宙&フロンティア

国内事例:株式会社Synspectiveの、宇宙から地球を見守る“千里眼”で、災害から人々の暮らしを守る現代の守護神。
彼らの小型SAR衛星は、天候や昼夜に左右されず地表を観測し、豪雨による浸水被害などをリアルタイムで把握。防災・減災の最前線で活躍しています。海外事例:SpaceX社の、宇宙への道を『庶民の高速道路』に変え、人類の活動領域を星々へと広げた革命家。
ロケットの再利用という常識外れの挑戦を成功させ、宇宙利用のコストを劇的に破壊。新たな宇宙経済圏の扉を、文字通りこじ開けました。
3-4. AI&ロボティクス

国内事例:Telexistence株式会社の、深刻化する日本の労働力不足という課題に、テクノロジーで真正面から向き合う実践者。
コンビニの商品陳列といった、私たちの日常を支える現場を、遠隔操作やAIロボットが担う未来を実装しています。海外事例:1X Technologies社の、人間と共に働き、世界から『人手不足』という言葉を無くそうとする、次世代のパートナー。
OpenAIが出資するこの企業さまは、安全なヒューマノイドロボットを開発し、世界的な労働力不足を補う「潤沢な労働力」となることを目指しています。
これらのとてつもない冒険者たちの物語 には、一つの“歴史的な大転換”が起きています。
過去20年間のIT革命が、主にソフトウェアやインターネット、すなわち「ビット(情報)」という“画面の中”の革命だったのに対し、ディープテックは、新素材、新エネルギー、新しい生命といった、「アトム(原子)」、つまり私たちが呼吸し、触れ、生きる、この“物理世界そのもの”への革命なのです。
…と、少しカッコつけました(笑)。
つまり、こういうことです。
これまでのIT革命が「社会のOSをアップデートする」ことだったとしたら、ディープテックは「地球そのもののハードウェアを交換・増強する」ような挑戦をしている、ということです。
そして、未来の仕事地図が、全く新しい大陸を描き始めていることを意味しています。
そのインパクトは、もはや画面の中には収まりきりません。
私たちが飲む水、食べるもの、そして愛する人たちが暮らす街のあり方そのものを、より良く、より確かに変えていく。
ディープテックとは、そういう“触れることができる未来”を創る物語なのです。
そして、こうした企業さまでは、従来のスキルセットだけでなく、『未知の課題を楽しむマインド』を持つ人材が不可欠です。従来の採用手法ではそのポテンシャルを見抜くことがかなり難しくなってしまうのが実態です。
4. さいごに
少々長くなってしまうので、今回はここまで。
いかがでしたでしょうか?
次回のnoteでは、「結局、ディープテック領域の採用はどうすればいいのか?」をメインにポテンシャライト視点で紹介させていただきます!
少し専門的なお話が多くなりましたが、とにかく、ディープテックは今現在、アツい。アツすぎる市場です!
ディープテックの物語は、技術の話であると同時に、「誰がそれを実装するのか」という“人の話”でもあります。
いま世界中で、科学の最前線に挑む企業さまが増えていますが、その裏には、技術だけではなく「想い」や「組織」を支える人たちが必ずいます。
私たちは、その「人と技術が交わる場所」を、採用の力で支えていきたい。
それが、ディープテックという人類の挑戦を、現実に変えていく第一歩になると信じています。
それではまた次回のnoteでお会いしましょう!
▼採用戦略でお悩みの企業さまへ
ポテンシャライトでは、未来を創る挑戦者たちの組織づくりを支援しています。
「専門人材が採用できない」
「事業計画に合わせた採用戦略を立てたい」
そんなお悩みをお持ちの人事・経営者の皆さま、まずはお気軽にご相談ください。
著者:
HRパートナー ミネナホ
2022年12月より株式会社ポテンシャライトでHRパートナーとして採用戦略〜オペレーション業務など、幅広く採用支援を経験。特に、ビジネス / エンジニア問わずスカウト採用に強みを持ち、求職者さまごとにカスタマイズした1to1文章の作成を得意とする。
