[組織ブログ Ver.85] 人生を揺るがすくらいの失敗は必須経験になるのではないか?
「自分の人生を揺るがすくらい、自分の価値観が変わるくらいの葛藤・ネガティブな体験をどれぐらいしているのか?」
このような話を最近外部ですることが多いです。最近感じているのは、「成功体験」も非常に重要だと思うのですが、「大失敗をした体験」の重要度が人や組織にとって非常に重要度が上がってきているように思います。それはなぜ思ったのか?について本ブログに記載していきたいと思います。
0. OpenAI VS Geminiに見る構図について
Gemini 3がリリースされましたね。これまでオープンAIが優勢と見られていた中で、一気にGeminiが追いかけてきて、そしてGeminiが優勢になったと僕個人的には感じています。
本ブログではOpenAIとGeminiの対比の話をすることが目的ではないため、簡単な説明に留めておきたいと思うのですが、おそらくAIに詳しくない方からすると、OpenAI、つまりChatGPTの知名度の方がGeminiよりも高いのではないかと思っています。ただ、僕個人的な意見としては、ChatGPTよりもGeminiの方があらゆるポイントにおいて精度が高く、使いやすくなりました。ちなみに僕は2023年頃からAIに触れることが非常に多くなってきたのですが、GeminiよりChatGPTを推奨して好んでおりました。
この出来事は、2025年の10月に発生した出来事で、そんな中でOpenAIの社長からこのような発言が出ました。
非常に危機感がある、そしてスピーディーな宣言だと思うのですが、この記事、そしてこの事象を少し見る角度を変えると、
「つい最近までのある領域においての王者が、一夜にして追い詰められている」
そんな感覚が山根の頭にはよぎりました。
何を申し上げたいかと言うと、「昨日までうまくいっていたことが、今日突然ものすごくうまくいかなくなることが頻発する」
そんな時代に入ってきたように思います。その1つのフックになってるのはAIだと思います。AIの登場によって令和に入ってから変化や変容を求められる時代の中で、さらに変化や変容が必然になってきました。
つまり、僕らにとっての当たり前が、当たり前ではなくなる。そして、これまでの成功体験が、一夜にして、すべて崩れ去るような、そんな感覚を僕らは体験する頻度やスピード感が非常に速くなってきてるということです。
1.もはや成功体験だけでは、生きていけなくなってきた
僕個人が体験した背景の話からさせてください。
直近で僕がコミュニケーションを取らせていただく企業さまは、たまたま少し歴史があるベンチャー企業さまが多かったです。2020年以降に設立していると言うよりは、2000年代に設立したベンチャー企業や、2010年代に設立をしたベンチャー企業。おそらく皆さんもお名前は1度は耳にされたことがあるかと思うような企業さまで、ただ少しネガティブな言い方をすると最近鳴りを潜めてしまっているというか。そういう気がするとお話をすることが多かったのです。
僕は2008年から人材業に携わっていますが、僕からすると当時のメルカリのようなそんな勢いがあった企業さまではあります。そういった企業さまとコミュニケーションを取る中で、お話をお伺いする中で、感じたことがあったのですが、
「目を覆いたくなるような失敗体験」
をご経験されていらっしゃるなぁということです。
お話をしている感覚で言うと、いわゆる前のめり感があるスタートアップ企業とはまた別の雰囲気をまとっています。そして、冷静と情熱が同居してるというか、おそらく過去はビジネスの世界において無双をしていらっしゃったのではないかという雰囲気を出しながらも、きちんと自分自身の非も認めてるようなそんな感覚があります。
おそらく彼らにとっては大きな挫折体験なんだと思います。ただ、この挫折というものが大きければ大きいほど、人は強くなりますというチープな表現をしたいわけではないのですが、昨今のこのAIの時代において、キラキラしたポジティブな成功ストーリーだけが重要なのか?と言われると、そんなこともない時代に差し掛かっているように思います。なぜならば、自分たちが信じてうまくいくと思っていた戦略や事業が一夜にして、無惨に崩れ去るスピード感とペースやサイクルがとてつもなく早くなってるように思えるからです。つまり、うまくいかなくなる方が普通な時代が今後訪れるのではないかと思っています。
そのため、ビジネスマンにとって、そして組織にとってうまくいかなかった問題をどの程度取り扱った経験があるのか?そしてうまくいかなかったときに、大体の人が取るのは「闘争」と「逃走」だと僕は思っています。少し説明させてください。
1-1. 闘争について
ここで言う闘争とは、誰かと戦うということではなく、自分自身が正解だと思っていること自体を主張し続けるようなそんな感じの闘争です。
もちろん自分自身の意思を貫き通す事は非常に重要ですし、それが自分自身にとってのポリシーであれば貫き通すのは良いかと思うのですが、それによって致命的な要因となってうまくいかなくなってしまうということもあり得るのではないかと思っています。つまり、様々な事象に対して、ファイティングポーズを取るのをやめようという話ではなく、「自分が正しいんだ」という主張をし続けるような戦い、そんなイメージでしょうか。
そのため、いつまでたっても目の前の現実から脱皮することができず、自分の正しさの主張をし続けてしまう、そんな感覚です。
1-2. 逃走
こちらわかりやすいですね。つまり、目を覆いたくなるようなネガティブな体験が発生すると、基本的にその事象から逃げたくなるのは人間の本能だと思います。
特に、これまでものすごく多くの時間をかけていたことがうまくいかなかったという体験をしたこともある方もいらっしゃるのではないかと思うのですが、これは事業やプロダクトについても言えますし、組織や人間関係についても同じことが言えるかと思います。イメージしやすい話で言うと、上司と部下の関係性や組織の崩壊、そして夫婦関係や彼氏と彼女の関係性も同じことが言えるかもしれませんね。ここまで温めてきてうまくいっていたと思っていたものが、何かあるきっかけ、事象によって無惨に崩れ落ちるようなそんな感覚。さすがに今まで頑張ってきたんですけれども、心が折れて逃げたくなるような瞬間は誰しも経験があるのではないでしょうか。
これが発生すると「自分が選んだ道を正当化する」ということを人間は選択肢として取り続ける傾向があると思っています。僕もそうです。僕は前職で取締役でしたが、退任をして今の会社を立ち上げており、自分の選択が正解だったという理由を話すのが個人的にはすごく上手だと思っています。これは、今創業してから8年経って感じていることなのですが、これを振り返ると、僕は「自分の選択肢を正当化するための理由をとにかくたくさん探していた」という感覚があったりします。
何が言いたいかと言うと、本ブログの冒頭にも記載しておりますが、何かしらうまくいかない経験があったときに、
「うまくいかなかったその環境は仕方なかったんだ」
という理由をハリボテのようにどんどん塗り、それを固めて自分を正当化して生きていく事はできるかと思うんです。けれども、それだと昨今のこの変化や変容を求められる時代において通用しなくなってしまうんだろうなぁと思っています。
2. これから誰しも失敗と喪失を体験する時代になる
今まさにAIの影響によってとてつもなくビジネスインパクトが大きい企業さまもあるのではないかと思います。そのビジネスインパクトとはポジティブにもネガティブにも両方の意味を持ちます。
ビジネスが上手な方は、このAIのパラダイムにしっかりと乗っかって売り上げを作り続けていらっしゃるかと思うのですが、ある程度組織規模が大きい企業は、そう簡単に既存の事業をピポットしたり、大きく入れ替えたり、そして組織は生き物ですから、簡単に根底的な仕組みやカルチャーを変容させる事は難しいのではないかと思っています。(僕も四苦八苦してるところではあります)。
そんな中で、遅かれ早かれ、どのような会社も失敗と喪失を体験することになります。これは会社という集団もそうですし、個人やチームという単位でも同じようなことが起きるのではないかと思っています。ただ、そのような目を覆いたくなるような体験を目の前にした際に、僕ら人間は3つの選択肢があるのです。それは、
・闘争をするか
・逃走をするか
・自分が変わるか
この3つです。自分が変わるか?と言う選択肢は前述していないのですが、これを言い換えると、
「その失敗や喪失を許し、受け入れて、そしてそのきっかけを自分自身に対して変容する機会と捉え、自分のOSをアップデートできるのか?言い換えると、自分のOSに1つ、新しい自分の枠組みの外の体験を追加することができるのか?」
そんな感じのイメージです。
さて、皆さん、今後どんな時代になっていくのか?おそらく僕ら人間はうまくいかないこと、そして大切にしていたことを失うようなそんな体験を誰しも、どこかのタイミングでするのではないかと思います。そのような自分にとってネガティブな体験が訪れてしまった際に、どうしても盲目になってしまい、
「自分が悪くないんだ」
「自分は頑張ったけれども、相手や組織が変わってくれなかった」
という、闘争と逃走をどうしてもしてしまうかと思います。限りなく難しいと思うのですが、そういった事象が訪れたときに本ブログにたどり着いていただけると非常に嬉しく思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
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