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娘のフランス語力をChatGPTに分析してもらった結果|現地校半年分のプリントをAI分析してみた

「海外の現地校に入った子どもの語学力、今はどれくらい??」

教育移住や海外生活に関心がある方なら、常に気になるテーマではないでしょうか。

我が家の小学生の娘はフランスの公立小学校に通い始めて約10か月(夏休み、秋休み、クリスマス休暇とあるので実際に登校しているのはもっと短いです)です。

9月からはじまった新学年CE2も前期の授業が終了したので、学校のプリント(作文課題)をChatGPTに見てもらい、フランス語力の変化を分析してもらうことにしました

・2025年9月〜2026年2月までの約半年間の中で3枚のプリントを選ぶ
・写真を撮ってChatGPTに貼り付ける
・作文力や先生に指摘された間違いを分析してもらう

という、とても簡単な分析です。

結論から言うと、思った以上に語学力の現在地を把握することができました。これは助かる!

同じように海外移住をしているお子さんがいる方向けに、うちの事例をまとめてみます。興味がある方はぜひAIチェックやってみてください。

我が家の属性や教育の記録は上記の記事でまとめています。

我が家の前提を簡単に

まず、我が家の状況を簡単に説明します。

• 日本語が母語の家庭
• 娘は日本で育ち、家庭内の会話は日本語
• ただし英語には幼少期から触れており、英語の読み書きもある程度できる状態
• その上で、フランスに移住し、フランスの公立小学校に編入
• 学校ではフランス語が基本(当然ながら周囲の子はネイティブ)
• 外国人向け支援(UOE2A)も受けながら通学。通学時間の約10%
•.    CE1の年に編入、CE2に進級。CE1との混合クラスに在籍

フランス語はほぼゼロだったのですが、英語という“言語学習の経験”はすでにある状態でフランス語に飛び込んだ形です。

フランス語は理解できないものの、英語の読み書きはできますし、時制や動詞活用などの概念も理解できている状態でのスタートでした。

AI分析に使ったもの:学校の「作文プリント」

今回、ChatGPTに見てもらったのは、学校で定期的に出る作文課題のプリントです。

形式はおおむねこうです。

• 週のテーマがあり(例:初登校、市場、鳩など)
• その週に学んだ単語(名詞・動詞・形容詞・つなぎ言葉)が提示される
• 絵を見て、その単語を使って短い物語を書く
• 先生が赤ペンで直す
• 直された文章をノートに清書する

この「先生の赤ペン」が非常に貴重で、どこがまだ不安定で、どこがもう安定しているかが見えます。 

とは言え僕には指摘のポイントや娘の理解度は分からないので、今回はこのプリントの写真をAIに読み込ませて、どのように読解力や作文力が上がっているかをみてもらいました。

その結果がこちらです↓

ChatGPTの分析:9月→冬で何が変わったか

① 初期(9月頃:CE2開始):文の形は分かっているが、運用が揺れる

🔎 特徴

  • 文は短い単文中心

  • 主語+動詞+場所(dans la classe)などの基本構造

  • 冠詞や前置詞のミスが多い

  • 動詞活用の一致(arrivent など)がまだ不安定

  • 「souhaite la bienvenue」など、表現は知っているが文法が揺れる段階

レベル分析

  • 典型的なCE1〜CE2初期の外国人児童レベル

  • 文構造は理解しているが、

    • 性数一致

    • 冠詞

    • 前置詞
      がまだ安定していない

👉 語彙は覚えているが、運用がまだ不安定な段階

娘は夏休みまでの2ヶ月間クラスでひとり別メニュー(筆記体の練習、読み方の練習)をしていました。9月から通常授業に参加なのでそりゃ不安定だし出来ないよね。という感じです。

② 中盤(秋):複合表現に挑戦し始め、文章が安定してくる

🔎 変化

  • 「proposent d’aller」など複合動詞に挑戦

  • 「Les élèves invitent les parents」など目的語構造が安定

  • 文の組み立てがスムーズ

  • 先生の修正は減っている

レベル分析

  • CE2中盤レベルに到達

  • 文構造の理解が明確に伸びている

  • 主語と動詞の一致が安定してきている

👉 「書き方」が分かってきた段階
 
書き方が分かるまで2ヶ月くらい?家では宿題とDuolingoしかフランス語学習はしていないのですが、1日8時間学校にいると伸びるようです。

③ 現在(冬):短文ではなく“物語”になっている

ここが大きなポイントです。

🔎 変化

  • 複数文を自然につなげている

  • 過去形(a trouvé)を正しく使えている

  • 「au bord de l’étang」など前置詞表現が自然

  • 形容詞を使い分けている(joli, blessé など)

  • ストーリー構成ができている

レベル分析

これは明らかに伸びています。

✔ 文法が“使える状態”になっている
✔ 物語の組み立てができる
✔ CE2中盤〜終盤レベル

👉️外国人としてではなく、普通にクラスの真ん中〜やや上くらいの力があります(A2完成〜B1初期の入口)

これはちょっと評価が良すぎる気がしますが、前期の成績表でもほとんどの項目が「学年目標に到達」という評価でした。もともと娘は物語を書くのが好きなので、それをフランス語でもやっているのかな?と思います。


AI分析の詳細

AIがどういう部分をみて分析をしているのかというログを貼っておきます↓

1.文の長さの変化

9月の段階では、ほとんどが「主語+動詞+補語」の単文でした。

例:
・子どもたちは教室に入ります
・先生は歓迎します

というように、一文完結型が中心です。

ところが冬のプリントでは、

・状況説明
・出来事
・その結果

という流れが一続きで書かれています。

単文の羅列ではなく、意味のつながった複数文になっています。これは語彙量の増加というより、「文章構造の理解」が進んでいる証拠と分析できます。


2.文法修正の量の変化

初期のプリントでは、赤ペン修正が多く入っています。

特に修正が集中していたのは:

  • 冠詞(le / la / les)

  • 前置詞(à / dans / au など)

  • 動詞の語尾変化

  • 性数一致

これは外国人児童に典型的なつまずきポイントです。

一方、冬のプリントでは、修正の数自体が減っています。完全にゼロではありませんが、

  • 文の骨格が大きく崩れる修正はない

  • 部分的な調整のみ

という状態になっています。「文法を知っている段階から、文法を運用できる段階に移行している」と評価できます。


3.時制の扱い

初期は現在形中心でした。
しかし冬のプリントでは、過去形が自然に使われています。

例:
「〜を見つけた」
「〜を助けた」

時制が正しく使えるようになるのは、語順や動詞活用の理解が進んだ証拠です。単語を並べている段階では、時制のコントロールは難しいため、これは明確な発達ポイントといえます。


4.前置詞表現の自然さ

フランス語学習で難しいのが前置詞です。

初期は「なんとなく」選んでいる印象でしたが、冬の文章では、

・〜のそばで
・〜の中で
・〜の上に

といった空間表現が自然になっています。プリント上で自然に使えているということは、文章構築の精度が上がっていると読み取れます。


5.形容詞の使い方

初期は事実描写中心でした。しかし現在の文章では、

・きれいな
・けがをした
・小さな

など、形容詞が入っています。

これは文章に情報量が増えていることを意味します。単語数が増えただけでなく、「描写」が加わっている点が特徴的です。


6.物語構成の出現

最大の変化はここです。

冬のプリントでは、

① 状況設定
② 出来事
③ 結果

という三段構成が成立しています。単文の積み重ねではなく、「ストーリー」になっています。これは、

短文練習の段階から、物語生成の段階に移行している

と整理することができます。これはCE2として重要な到達点だと評価できます。

CEFRレベルの推定だと、

  • 初期:A2前半

  • 中盤:A2後半

  • 現在:A2完成〜B1初期入口

と分析することができます。

まとめ:AI分析で語学力の現在地点を把握しよう

僕ら夫婦はフランス語力がないため、娘のプリントをみても「なんとなく理解できてそうだな」「先生の修正が減ってきたな」みたいなことを推し量ることしかできません。

しかし、プリントの写真を撮ってAIに分析してもらうことで、

  • 単文 → 複数文

  • 現在形中心 → 時制運用

  • 文法揺れ → 文法安定

  • 描写なし → 描写あり

  • 文の羅列 → 物語構成

といった成長の軌跡を知ることができました。

外国で暮らすお子さんがいらっしゃる方は、同じようにAI分析をしてもらうことで語学力の現在地を知ることができて良いと思います。

うちも引き続き、プリントを読み込ませて分析してもらおうと思っています。

阪口ユウキ