【渡仏から1年🇫🇷】春休み家族旅行が、結果的に英語の総まとめになった話
*こちらの記事は、娘のフランス語学習記録のまとめ記事です。時系列のまとめはこちらのページに掲載しています。
*2025年4月に南フランスのエクサンプロヴァンスに家族で移住。娘は当時8歳/フランスではCE1の学年で編入。フランス語はほぼ0からスタートしています。2025年5-6月がCE1、新学期(9月)からCE2に進級しています。
フランスに来て1年。娘の学校生活の中心は、もちろんフランス語です。
平日はフランスの公立小学校に通い、授業も先生とのやり取りも、学校で聞こえてくる言葉はフランス語。ただ、家での娯楽はずっと英語が多めでした。
・Netflix
・ディズニープラス
・Audible
等々。フランス語の学校で一日を過ごしたあと、家でまでフランス語を聞きたい気分にはならないようで、動画や音声は英語を選ぶことが多かったです。(ジブリやセーラームーンなど、日本のアニメは日本語で観ていますが、それ以外はだいたい英語で観ています)
日本語は家族の会話と読書。
フランス語は学校。
英語は娯楽。
そんな感じで、娘の中で3言語の役割が分かれていました。フランス語圏で暮らしつつ、英語と日本語も学んでいる子は珍しいと思うので、この1年の記録をまとめていきます。
英語スクールをやめて、多読へシフト
娘は幼少期から英語の習い事を続け、渡仏後もしばらくはオンラインで英語スクールの授業を受けていました。
ただ、フランスの学校に通いながら、さらに英語のレッスンを受けるのは娘にとってかなり負荷だったようです。
フランス語で学校生活を送るだけでも十分大変だと思うので、渡仏から数ヶ月で英語スクールは一旦やめることにしました。
その代わりに始めたのが、英語の多読です。
簡単なレベルの本を、アプリで大量に読む。難しい本を頑張って読むというより、読める本をどんどん読むという感じです。

結果、9月から英語の多読を始めて、3ヶ月ほどで600冊くらい読みました。
冊数だけ見ると多いですが、簡単なレベルの本も多く含まれています。
マジック・ツリーハウスを繰り返し読む
簡単な多読と並行してはじめたのが「マジック・ツリーハウス」です。英語圏の子どもが絵本から児童書へ移る時期によく読むチャプターブックです。
全部で28冊。
最初は1冊読むのに1週間くらいかかっていました。マジック・ツリーハウスのオーディブルも購入したのですが、最初の3ヶ月は嫌がっていました。
ただ英語のスクールも辞めたので、娯楽とは別に少しでも読書力を高めて欲しかったので、休みの日には1冊読んでもらうことにしました。
600冊読んだあとも、毎月10〜15冊分くらいは、マジック・ツリーハウスだけはキープ。そうしているうちに、オーディブルにも慣れ、本も1冊5〜15分程度で読めるようになりました。だんだん楽しくなったそうです!
そのうち暗記をして、マジック・ツリーハウス風のオリジナル本を作っていました。
春休みはディズニーランド・パリとロンドンへ

春休みには、家族でディズニーランド・パリを経由して、ロンドンへ行きました。
最初から「英語学習のための旅行」として計画したわけではありませんが、結果的には、この旅行がかなり大きな英語ブーストになりました。
フランスに来て初めて、英語圏で英語を浴びる
英語圏への旅行自体はこれまでもありましたが、フランスに来てからは今回が初めてでした。
普段の学校生活はフランス語。街で聞こえる言葉も、基本的にはフランス語です。
家ではNetflixやディズニープラス、Audibleなどで英語に触れていましたが、外の世界で英語が普通に使われている環境に入るのは久しぶりでした。
ロンドンでは、ホテルでも、街でも、劇場でも、本屋さんでも英語。
娘は日本で生まれ育ち、英語が生活の中で当たり前に使われる環境にいたわけではありません。
それでも、フランスで1年近く過ごしたあとだったからか、「英語で生活できるの、ラク!」と言っていました。フランス語の中で学校生活を送ってきたことで、いつの間にか英語に対する心理的ハードルも下がっていたのかもしれません。
1週間で6作品。生の舞台を観続ける

ロンドンでは、1週間で6作品の舞台を観ました。
今回観たのは「オペラ座の怪人」「ウィキッド」「マチルダ」「ヘラクレス」「トトロ」「マンマ・ミーア」です。
娘はロンドンに行く前からミュージカルにはまっていて、家でも曲を聴いたり、映像を観たりしていましたが、こんなに毎日喜んで観てくれるとは。
娘としても「英語で観劇できる」というのは楽しく、自信にもなったようです。僕らは英語が得意ではないので、観客と同じタイミングで笑っている娘を見て、いつの間にか英語の物語を自然に受け取れるようになっていたんだな、と感じました。
Matildaを観たあと、本が欲しいと言った
今回の旅でいちばん変化を感じたのは、ミュージカル『Matilda』でした。劇場の売店で娘が「本が欲しい」と言いました。
これまで、分厚い英語の本にはあまり手を出したがりませんでした。マジック・ツリーハウスを読み終わったあとも、長い本や文字が多い本はまだ嫌と言っていました。
でも、舞台で物語の世界に入ったあと、その本を自分でも読みたいと思ったようです。

買ってみると、読めました。
しかも、ちゃんと1冊読み切りました!
9月に多読を始めた頃は、マジック・ツリーハウス1冊に1週間くらいかかっていたのに、4月のロンドン旅では、Matildaのような分厚い本を自分から手に取り、読み切るとは。
これは親として、かなり驚くと共に、「多読を頑張ってよかった」「本人が読みたいと言い出すまで待っててよかった」と思う出来事でした。
「楽しい」と、読める本の幅が広がる

Matildaを読み切ったあと、旅の後半には本屋さんにも行きました。
そこで娘が選んだのは、舞台で観た『My Neighbour Totoro』。それから『Charlie and the Chocolate Factory』や『Annie』。
どれも、娘にとって物語や舞台とつながっている本です。英語のレベルがどうかより、「これを読みたい」という気持ちで選んでいます。
最初の英語の多読をはじめてから約2年。この変化は嬉しかったです。
多読の蓄積が、旅でつながった

振り返ると、9月からの多読はかなり地味な積み重ねでした。その時点では、劇的な変化が見えるわけではありませんでした。
でも、春休みのロンドン旅で、これまでの蓄積が一気につながったように見えました。
フランスに来る前は、フランスで暮らすことで英語が伸びるとはあまり思っていませんでした。
学校はフランス語。街で聞こえる言葉もフランス語。英語はむしろ、後回しになるのではないかと思っていました。
でも、フランス語の中で毎日学校生活を送るようになったからこそ、娘にとって英語は「分かる言語」「ラクな言語」になっていったように見えます。
フランスで困った時に助けになるのも英語でした。
英語スクールをやめる時は悩みましたが、娘にとっては、レッスンとして続けるより、動画、Audible、多読、ミュージカル、旅、本屋さんの中で、好きなものとつなげて残しておく方が合っていたのかもしれません。
おうち英語は効果が見えにくいのですが、続けていて良かった!と思うロンドン旅になりました。
今回の流れをChatGPTにも整理してもらいました
わが家では、英語やフランス語の学習について、日々ChatGPTにも相談しています。今回もこのブログを書いたあと、ここまでの流れをChatGPTに読み込ませて、
「娘が、簡単な多読本だけでなく、年齢相応に近い英語の児童書も読めるようになってきたのは、何が良かったの?」
と相談してみました。
すると、こんなふうに整理してくれました。娘が英語の本を読めるようになってきた理由は、ひとつではなく、
・簡単な本を大量に読む
・マジック・ツリーハウスを繰り返し読む
・Audibleや動画で英語に触れ続ける
・英語スクールをやめて負荷を下げる
・英語を好きな物語やミュージカルと結びつける
・読みたいと思うタイミングまで待つ
この組み合わせだったのではないか、とのこと。
特に大事だったのは、難しい本を無理に読ませたのではなく、読める本を大量に読んで、好きなシリーズを繰り返し、最後に本人の「読みたい」が出てきたこと。
親がやったことは、「英語を勉強として押し込む」よりも、英語が生活の中に残る環境を作り、読める本を用意し、好きな世界とつながる機会を作ったことだと整理してくれました。
英語スクールをやめた時は不安もありましたが、こうして読書が楽しめる子になりよかったと思っています。
阪口ユウキ
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