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counselor_eri
本屋できづいたこと
本屋で本を眺めているときに、ふと、世の中は頭が正常に働くこと、判断が適切に出来ることが前提で動いているんだなと、感じた。
自己啓発系だけでなくて、専門書も、小説もそうで、メンタルが不調な時は、恐ろしく頭が働かないのでほとんど読むことが出来ない。自分の状態を客観的に把握することなんて不可能に近い。簡単な計算問題すらも、解くことが出来ない。
それは、常人より頭を使う将棋のプロでもかわりはない。
将棋棋士の先崎学九段の体験が描かれた、漫画版『うつ病九段』(2020年4月:河井克夫 文芸春秋)にも、普段なら30分で解けてしまう9手詰の詰将棋の本が解けずに、もっと簡単なものでも、普段の10倍も時間がかかったというエピソードが書いてある。それがとても心に残っていた。
プロの棋士でもそういう風になるんだなと。普通の人からしたら、どんな高性能のコンピューターを積んでいるんだろうと思うような人でも、バランスを崩してしまうと、とたんに思うように機能を発揮することが出来ない。
それでも先崎さんは、自分を取り戻すために、詰将棋を解いていた。解き終わった時には、ほのかな達成感も覚えたそうだ。
著者の先崎さんは、今もプロ棋士として活躍している。
そのことが、私も含め多くの人の希望になるんじゃないかな。
