#13 親友のようなパパに「虚しさ」を突きつけられて、狂った自分に気づかされたという話
笑い合える親友だと思っていた。
けれど彼の口からこぼれたのは、「虚しい」という残酷なひと言。
その瞬間、私の心の盾はガラガラと音を立てて崩れた。
◆ 警戒から始まった出会い
ヤスくんは、トレーダーをしている、私と同じ歳の男性だった。
背が低いことがコンプレックスで、性格も外見も悪くないのに、どこか自信がなさそう。
数年前、奥さんの浮気が原因で離婚。
そのせいで、少し女性不信になっていたらしい。
普通の恋愛はもういい。
刹那的な関係を求めて、この世界に足を踏み入れた。
◆ 怪しまれるのも慣れっこ
初対面の時、ヤスくんは私を見てこう思ったそうだ。
「美人局じゃないの?」
……まあ、疑われても仕方ない。
けれど、そんな疑いもすぐに消えたとか。
(この頃になると、男性からの警戒心を解くのは、私の得意技になっていた。→この発言、傲慢か?)
◆ 似た者同士の親友関係
話せば話すほど、似ているところが多かった。
自信がないところ。
人間不信なところ。
そして、人間観察がやたら鋭いところ。
(人見知り出身あるある)
気づけば、ご飯に行ったり、ドライブしたり。
ホテルに行っても、エッチそっちのけで6時間くらい話し込むこともあった。
◆ 自然なセックスと安心感
どんなダークサイドな話をしても、ヤスくんはゲラゲラ笑って受け止めてくれる。
お互いの印象は「いい奴」。
親友みたいな関係に近づいていった。
セックスも、不思議なほど自然だった。
「与え合おう」という気持ちがベースにあるから、力んだりしない。
お互いリラックスして、自分に集中できる。
やっぱり、人は裸になると本性が出る。
その中で解放される安心感があった。
◆ 虚しさという現実
順調だと思っていた、ある日。
「もうゆいちゃんと会うのはやめようと思う」
「お金を払うことに、虚しさを感じるんだよ…」
ポツリとそう言われた。
私はうろたえた。
…え?嘘でしょ?
すっかり、お金を受け取ることに抵抗なんてなくなっていた。
むしろ“お金があるからフラットな関係”とさえ思っていたのに。
……私の独りよがり?
「幸せを与えてる」と思っていたのに、実際は“虚しさ”をプレゼントしていただけ?
◆ 狂っているのは、私?
でも本音を言えば。
お金をもらわないセックスは、なんだか奪われてる気がした。
逆に、お金をもらうことで、やっと自分の価値を確かめられる気がした。
私はずっと、お金を「心の盾」だと思っていた。
払ってもらえば、誰にも傷つけられない。
そうやって自分を守ってきたけれど――
その盾は、気づけば私の心まで空っぽにしていた。
本当に欲しかったのは、お金で買える安心感じゃない。
誰にも頼らずに、自分の中に持てる揺るぎない「安心」だった。
それって、狂ってるの?
それとも、普通なの?
頭の中はぐちゃぐちゃになった。
お金で守ったつもりの心は、いつからこんなに空洞になっていたんだろう。
ヤスくんと別れて、私はふと思った。
――もう、パパ活もそろそろ終わりかな。
◆ 最後に
「お金があるからこそ安心できる関係」と思っていたのに、相手にとっては「お金があるから虚しい関係」だった。
人との距離感って、こんなにもすれ違うものなんだと痛感した。
📝共感フレーズ
お金で守れるのは境界線だけ。
心までは、けっして守れない。
次回予告
次に登場するのは、こーすけ。
元・野球少年のピュアすぎる20代。
ニコニコ笑顔に母性をくすぐられつつ、ズレまくりのやりとりに私のツッコミが止まらない――そんなドタバタ関係が始まる。
📚 『はじめてのパパ』シリーズの続きはここから――
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「40代女性のリアル」、これからも綴っていきます。
