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#14 純情すぎる年下パパに母性が爆発して、パパ活をやめたという話

純情すぎる年下パパ、こーすけ。
会話は噛み合わないのに、なぜか一緒にいると癒される。
母性が爆発しすぎて、気づけば私は“割り切り”を手放していた――。
生きづらさや孤独を抱えていた私が、心を解かれていったきっかけは、あまりにもピュアすぎる野球少年だった。


↑ヤスくんとの物語はこちら


◆ 出会いはコンビニ駐車場

ヤスくんという大事な親友をなくして意気消沈していた頃、次に現れたのが「こーすけ」という20代後半の男の子だった。

印刷会社で営業をしている、どこにでもいそうなサラリーマン。
けれど、妙に素朴で、まっすぐすぎる。

いつもニコニコしていて、私が何を言っても「わかんなーい」と返す。

……いや、バカなのか?
それとも、バカのふりをしてるのか?

その判別だけで、何度ため息をついたかわからない。

けれど、話を聞けば、中学で石巻に転校して甲子園にまで出場したという、ガチの野球少年だったらしい。
見た目のぽわんとした雰囲気からは想像もできない。


◆ 母性スイッチ、入ります

ある日、「大人の関係で会いたいです!」と連絡が来た。

27歳かぁ……。
正直、若さ特有の“勢い重視パワープレイ男子”にはもう疲れていたので、一抹の不安を抱えつつ会ってみることに。

当日、彼は自宅近くのコンビニ駐車場まで迎えに来てくれた。
ホテル直行かと思いきや、
「まずはお話ししてみたいです」と公園へ。

ベンチに腰を下ろし、スタバの紅茶を片手に犬の散歩を眺める。
……え、これデートじゃない?
平和すぎるんだけど。

そして沈黙のあと、私が切り出した。
「……で、どうする?」

するとこーすけ、瞳をキラッキラに輝かせてこう言った。
「ゆいさんと、エッチしたいです!」

……なんだその直球。 

しかも、純粋すぎて反則だろ。
母性、完全に発動。

が、その日の彼は緊張のあまり、見事に“できませんでした”。
「ごめんなさい……」としゅんとする姿に、母性二回戦突入。かわいい奴め♡

翌週、ようやくフィニッシュに成功したのだった。


◆ LINE爆撃と疑似恋愛

こーすけは、その後毎日LINEを送りつけてきた。
朝の「おはよう」から夜の「おやすみ」まで。私が既読スルーしてもお構いなし。

……え、私たちって、付き合ってたっけ?
自分のスマホに流れ込む通知を見て、何度も自問した。

最初は「うざい」と思っていたやり取りも、気づけば楽しみにしている自分がいた。

おまけに「普通にデートしたいです!」と誘われ、映画館や水族館へ。

会話は相変わらず噛み合わないけれど、不思議と癒される時間だった。


◆ お金の壁と、揺れる心

ある日、彼がきまり悪そうに告白してきた。
「会いたいけど、もうお金が続かないよ……」

(心が痛い…)
 
そりゃそうだ。
どう見ても仕事ができるタイプじゃないし、業界的にも厳しそう。
無理をさせていたのは明らかだった。

当時の私は、人間関係でもう傷つきたくなかった。
擬似恋愛をしている方がよっぽど楽。

だからこそ、彼の純粋さに触れるうちに、私の歪んだ心はじわじわ解けていった。
強がってできる女を演じるのも、こーすけの前では通用しない。

純粋な心を前にすると、人はもう嘘をつけなくなる。


◆ そして、終わりの始まり

「割り切りの関係はもうやめよう」

そうして私たちは、正式に“お付き合い”を始めた。
その日を境に、私は大人の関係だけのパパ活をやめたのだった。


📝共感フレーズ

誰かの純粋さに触れたとき、
人は意外なほど簡単に、守っていた鎧を外してしまう。


◆ 次回予告

年下パパに母性が爆発して“割り切り”を手放した私。
でも、その選択の裏側には、誰にも言えなかった過去がある。

幼少期から積み重なった恐怖、孤独、そして「傷つけられる前に戦う」しかなかった日々。
なぜ私が普通の恋愛を信じられなかったのか――その理由を、次回は少しだけ振り返ります。15話は、私の原点の物語。


📚 『はじめてのパパ』シリーズの続きはここから――
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