何者でもなくていい。50代から始まるサポート型自分らしい働き方論
こんにちは。50代応援キャリアコンサルタントのとなきちです。
今日は、専門家の私ではなく、これまでの経験を積み重ねてきた60才の私としての、ごく個人的な「気づき」のお話をさせてください。
先日、ある会のプロフィールシートを作成する機会がありました。その作業を通じて、改めて自分自身とじっくり向き合ってみて、ハッとさせられたことがあったのです。
シート作成の過程で見えてきた、私自身の「本当の価値観」と、これからの人生をどう生きたいか。肩の力を抜いて、率直にお話ししたいと思います。
プロフィールシートで見つけた、心と響き合う本当の自分
プロフィール作成では、ハッシュタグを使って自分の価値観や経験を整理する、というものでした。その時、ごく自然に心から出てきた答えに、私自身が一番驚きました。
「私は自分でビジネスをしたいわけではない」
キャリアコンサルタントという仕事柄、そして今の世の中の流れもあり、どこかで「何か大きなビジネスを」「自分で仕組みを作り出さなきゃ」と、漠然としたプレッシャーを感じていたのかもしれません。
でも、立ち止まって自分の過去を丁寧に振り返ってみると、全く違う景色が見えてきたのです。
私が一番イキイキと輝いていたのは、いつも「誰かをサポートしている時」でした。
サポートこそが、心から楽しい私の「居場所」だった
思い出してみると、私が最も充実感を感じ、夢中になっていたのは
その人が一歩踏み出せるよう、うまく後押しして段取りを組む時
先々に気を配りながら、全体を心地よく見渡している時
相手が最高のパフォーマンスを発揮できる「場」を整えている時
そう、私は、スポットライトを浴びるよりも、サポート役として誰かを支えている時が、心から楽しく、自分らしくいられることを再認識したのです。
今、「起業家精神」「リーダーシップ」「独立」といった言葉が華やかに語られます。私もどこかでその波に乗らなければ、と思っていた。でも、本当の私は、誰かの成功を陰で支え、その喜びを分かち合うことに生きがいを感じる人間だった。これでいいんだ、と心から思えました。
「何者でもない私」を受け入れる、穏やかな勇気
この大切な気づきと共に、もう一つ、心の奥底から湧き上がってきた言葉があります。
「何者でもない私だけど、大丈夫。今、私はちゃんとここにいる」
50代を経て、ようやくこの言葉を心から言えるようになりました。

20代、30代の頃は「何者かにならなければ」という焦りが常にありました。40代では「まだ間に合う!何か可能性を見つけなきゃ」と、前のめりに走り続けていました。
でも、50代から60代へと向かう今「何者でもない私」を丸ごと受け入れることができるようになったのです。
これは「諦め」とは違います。むしろ、外からの評価や期待という重荷から解放された、本当の意味での「心の自由」を手に入れた状態なのではないかと感じています。
20年間、淡々と続けたブログが教えてくれたこと
私は20年間、ブログを続けています。
日々の出来事を綴るだけでなく、自然や風景から得た小さな気づきを一つ一つ言葉にし、写真と共に心を込めて文章にする。この創造的な時間が、私にとって何より心地よかった。
20年の継続。改めて考えてみると、これも一つの特技と言えるかもしれません。
私たちはつい、華々しい成功や目立つ成果を求めがちです。でも「淡々と続けること」の持つ、静かで確かな価値を、もっと大切にしてもいいのではないでしょうか。継続こそが、最も私らしく、確実に自分を育ててくれた方法だったのだと、今、強く感じています。
10年スパンで考える、人生のゆたかさ
人生を考える上で、私にはもう一つ大切にしている軸があります。
「10年前の自分と今、そして今から10年後」
この長期的な視点で、人生を眺めることです。
10年前の私と比べて、今の私はどう成長できているだろうか
今の私から10年後、どんな穏やかな自分でいたいか
短期的な成果に一喜一憂せず、長期的な成長と変化を信じる。これが、今の私が身につけた、人生とのゆったりとした向き合い方です。
穏やかな日常の中にある、本当の価値
そして最後に見えてきたのは、特別なことではない、こんな願いでした。
「日常の中にある小さな幸せを大切に、何気ない仕事を、穏やかに続ける私でいたい」
大きな成功や、目に見える利益よりも、日常の中にある「心の充実」を大切にしたい。誰のためでもなく、自分に素直に自由に生きることが、今の私が心から求めているものです。
キャリアコンサルタントとしての、新しい寄り添い方
この一連の気づきは、私のキャリアコンサルタントとしての活動にも、生きてきます。
これまで以上に、同世代のクライアントの方々に、心から伝えたいことがあります。
あなたらしい生き方に、誰かの決めた「正解」はないということ。
「何者かになる」ことよりも「ありのままの自分らしくいる」ことの価値。
サポート役も、地道な継続も、穏やかな日常も、すべてが素晴らしい選択だということ。
人生の前半戦は「なりたい自分」を追いかける時期だったかもしれません。でも、後半戦は「ありのままの自分」を大切にする時期なのかもしれないですね。
それは決して、何かを諦めることではありません。自分らしさを受け入れ、自分なりのペースで価値を提供し続けること。これが、私たち50代からの、新しいキャリアの形なのではないでしょうか。
これからの私へ、そして同世代のあなたへ
今、私は心から穏やかです。
「何者でもない私」だからこそ、そっと寄り添い、力を引き出すサポートができる。
20年続けたブログのように、コツコツと続けることに、確かな価値がある。
10年後を見据えながら、今日という穏やかな一日を大切に生きていく。
これが、今の私が選んだ、心豊かな生き方です。
もし同世代の方で、これからの生き方に少し立ち止まっている方がいらしたら、ぜひ一度お話ししませんか。「何者でもない私たち」だからこそ見えてくる、深く、穏やかな豊かさが、きっとあるはずです。
