「時を超える絆」第1章: 目覚め
-----〈あらすじ〉-----
翔太と仲間たちが時間を止める力を持ち、その力を通じて絆を深めながら謎に立ち向かう。
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神奈川県の片隅にある普通の高校、東雲高校。2年生の桜井 翔太(さくらい しょうた)は、普通の高校生として普通の日々を過ごしていた。友人たちとの他愛もない会話、部活動、そして勉強。その中で特別なことなど何もなかった。
しかし、翔太の平凡な日常はある日突然、全く別のものに変わった。
ある朝、目覚めると翔太の部屋は異様な静けさに包まれていた。時計の針がぴたりと止まっている。外から聞こえるはずの鳥のさえずりや車の音も消えている。何かがおかしいと感じた翔太は、急いで部屋を出た。
家の中も同じだった。両親や弟がいるはずのリビングも、まるで時間が止まっているかのように静まり返っていた。翔太は窓を開け、外を見た。人々は通りを行き交い、車は走っている。しかし、全てがまるでスローモーションのように動いていた。
「何だ、これは…」
翔太は恐る恐る外に出た。触れるものすべてが、彼の手に触れた瞬間、普通の速さで動き出す。しかし手を離すとまたスローモーションに戻る。彼は混乱しながらも学校へ向かった。
校門をくぐると、いつも通りの光景が広がっていた。ただ、周囲の生徒たちの動きが異常に遅い。翔太は自分が何か特別な力を手に入れたことを確信した。
授業中もその状況は続いた。翔太は手にしたペンを動かすと、そのペンだけが普通の速さで動く。教室中がスローモーションで動いている中、彼だけが普通の時間の流れにいる。
放課後、翔太は親友の相原 涼(あいはら りょう)に打ち明けることにした。涼は、翔太の話を真剣に聞いてくれた。
「それ、本当に信じられないけど…翔太が言うなら、何かあるんだろうな。」
涼はそう言って、翔太の手を握った。その瞬間、涼も普通の速さで動き出した。
「本当に…時間が止まってる…?」
翔太と涼は驚きと興奮を胸に、どうすればこの力を使いこなせるのか、そしてこの力が何のために存在するのかを考え始めた。
翌日、二人は学校の屋上に集まった。翔太の力を試すため、いくつかの実験を行うことにした。涼は翔太の手を握ることで時間の流れを共有できることがわかった。だが、その力の範囲や制限についてはまだ謎が多かった。
「この力、どう使えばいいんだろうな…」
翔太は呟いた。涼は考え込んだ末に言った。
「もしかしたら、この力は何か特別な使命のために与えられたものかもしれないよ。とにかく、もっと試してみよう。」
こうして、二人は新たな力の謎を解き明かす旅に乗り出すこととなった。彼らの冒険は始まったばかりだった。
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