「ラストコロンビア」の真実。なぜ90年代のプロケッズは伝説となり高騰するのか?#PR
スニーカー好きが集まると、必ず「あの頃の、あの国の生産モデルは良かった」という話になります。 コンバースなら「USA製」、アディダスなら「フランス製」。
では、我らがPRO-Keds(プロケッズ)における聖杯(ホーリー・グレイル)をご存知でしょうか? それが「ラストコロンビア」です。
前回の記事で少し触れましたが、今回はこの伝説について深掘りします。 ただ昔を懐かしむだけの記事ではありません。「伝説を知った上で、あえて今、新品を買う」という賢い大人の選択についてお話しさせてください。
1. 藤原ヒロシ氏と「ラストコロンビア」神話
時計の針を1990年代中頃に戻しましょう。 当時、PRO-Kedsの代表モデル「ロイヤルプラス」の一部は、南米コロンビアの工場で生産されていました。
この「コロンビア製」を一躍伝説にした立役者が、前回も触れた藤原ヒロシ氏です。
生産拠点がアジアへ移管される過渡期において、彼が雑誌の誌面でコロンビア製モデルを紹介したこと。これがきっかけとなり、日本国内のスニーカーフリークの間で「最後のコロンビア製=ラストコロンビア」という通称が爆発的に広まったと言われています。
「もう二度と手に入らない本物の質感がそこにある」 インターネットもSNSもない時代、雑誌の数行のテキストが持つ影響力は絶大でした。当時のストリートヘッズたちは血眼になって靴屋を巡ったものです。

2. マニアを狂わせる「コロンビア製」の正体
では、なぜそこまで騒がれるのか? デッドストック市場で高値で取引されるヴィンテージには、ファンを惹きつけてやまない「独特の空気感」があります。
① 攻撃的な「トゥ」の形状 多くのファンが指摘するのが、つま先(トゥキャップ)の形状です。 現行品と比べて小ぶりで、どこか鋭角に尖っているような印象を受ける個体が多い。スニーカーなのに、どこかドレスシューズのような色気を感じさせるシルエットです。
② 荒々しい「スエード」の質感 現代の整ったスエードとは違い、当時のものは毛足が長く、良い意味で「雑」で「ワイルド」な風合いを持つものが見受けられます。これが履き込むほどに毛羽立ち、ジーンズのような極上のエイジングを見せてくれるのです。
③ 独特の重みとラバーの変色 手に取るとズシリと重い。そして、経年変化でソールがクリーム色に変色していく。 この「不器用なまでの武骨さ」こそが、ラストコロンビアが愛される理由です。
3. それでも私が「現行モデル」を推す理由
ここまで読んで、「やっぱりヴィンテージを探そうかな」と思ったあなた。 ちょっと待ってください。
私はプロケッズ愛好家として、今あえて「現行の新品(ロイヤルプラス)」を強くおすすめします。 理由はシンプル。現在のPRO-Kedsが、「過去最高レベルのコスパと機能性」にアップデートされているからです。
理由①:現代の技術「Vibramソール」の実装 ここがヴィンテージとは決定的に違います。 現在のロイヤルプラス(スエードモデル)のアウトソールには、登山靴などでも有名な**「Vibram(ビブラム)」社製のソール**が採用されているものがあります。 ヴィンテージの「重くて硬い」履き心地とは決別し、グリップ力と耐久性が格段に向上しています。「修行」せずに履ける、これは大事なことです。

理由②:シルエットが「先祖返り」している 一時期の復刻モデルは少しボテッとしていましたが、近年のモデルはラストコロンビアを彷彿とさせる「シュッとしたシルエット」への回帰を感じさせます。十分に色気があります。
理由③:圧倒的なコストパフォーマンス ここが一番言いたい。 コンバースの「Addict」や「TimeLine」といったヴィンテージ復刻ラインが2〜3万円する時代です。 そんな中、本革スエードを使って、Vibramソールまで積んで、定価15,000円前後(税込15,400円など)。
正直、今のスニーカー市場において、これほど「歴史・品質・価格」のバランスがバグっている(褒め言葉)スニーカーは他にないと思います。
4. 次回予告:最大の難関「サイズ感」について
「伝説のコロンビア製もいいけど、ガシガシ履き潰せる現行品が最強じゃない?」 そう思っていただけたなら、書き手冥利に尽きます。
ですが、ここで一つだけ注意点があります。 購入ボタンを押す前に、これだけは知っておいてほしい。
PRO-Kedsのサイズ感は、コンバースやVANSとはちょっと違う「独特のクセ」があります。 (ラストコロンビアのDNAを受け継いでいるからこそ、縦長なんですよね……)
というわけで次回は、 『PRO-Keds ロイヤルプラス徹底レビュー|サイズ感はコンバースと比較してどう?』 をお届けします。
私が持っているコンバース・オールスターと履き比べながら、「失敗しないサイズ選びの方程式」を導き出します。 ぜひ、フォローしてお待ちください!
