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人生はRPG。早期退職は「強くてニューゲーム」

人生における経験値はどんどん蓄積され、その積み重ねが基礎となって、セカンドライフを彩るのだと思うようになりました。

この経験値は数値化できるものではありませんが、その大小がセカンドライフの新しい可能性とリンクしている気がします。今日はそんな「人生とRPG」について考えてみます。



ロールプレイングゲーム(RPG)

学生時代、ドラゴンクエストなどのロールプレイングゲーム(RPG)に夢中になりました。 勇者として荒野に放り出されたゲーム開始直後は無力で、経験値(EX: Experience)は「1」の状態。一番弱いスライムを倒すのが精一杯な戦力です。

しかし、多数のスライムを叩き続けることで、経験値は確実に蓄積されていきます。レベルが上がれば強力な武器を装備でき、頑丈な鎧を身にまとい、未知のエリアに進むことができます。やがては魔王のようなボスキャラとも対等に戦えるようになります。

これがRPGのルールですが、50代で早期退職を経てセカンドライフを歩む中で、「人生の仕組みもこれと同じではないか」と、自分の体験から強く感じるようになりました。


HPは減っても、経験値は裏切らない

人生をRPGに例えるとき、人には二つのパラメータが存在します。一つは「HP:ライフ」、もう一つは「EX:経験値」です。

EX(Experience Points):経験値
HP(Hit Points):体力、生命力、忍耐力

HP(ヒットポイント)は、敵から大きなダメージを受ければ、時にはHPがゼロになり、RPGだと死んでしまいます。会社員生活だと、ストレスや、メンタルを病んだり、ひどいと休職で「戦闘不能」になることがありますね。

RPGだと、宿屋で休んだり、回復の呪文を唱えることで復活します。実生活でも、時間の経過やストレス発散などで元に戻りますね。HPとは常に増減し、不安定なものってことです。

しかし、もう一つのパラメータである「EX:経験値」は、絶対に減ることがありません。

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉がありますが、RPGの理論で言えば、これは非常に理にかなっています。苦労とは、まさに高効率な経験値稼ぎのプロセスそのものだからです。

どんなにHPが削られ、ボロボロになったとしても、その過程で得たEX:経験値は、基礎ステータスとして確実に積み上がっています。人生というゲームにおいて、この「決して減らない資産」を持っているかどうかが、その後のステージ攻略を大きく左右すると考えています。

「スポーツ基礎力」と「仕事の基礎力」

この「EX:経験値=基礎力」という概念を、スポーツに例えてみます。

例えば、クラスにリレー選手のような足が速い子がいましたよね。彼らは、一度も野球をやったことがなくても、バットを振らせればヒットを打ち、守備でもフライをキャッチすることができます。サッカーをやらせても、すぐにフィールドで走り回り、ゴールを決めたりしますよね。

これは、彼らが特定の競技の技術を知っているからではなく、心肺機能や筋力、体のバランスといった「スポーツ基礎力」のレベルが高いからでしょう。

特定のルールは後から覚えれば済みます。しかし、基礎力がある人は、新しい競技に転向しても、習得スピードが段違いに早いのはわかりやすい例だと思います。

私が企業の中途者採用の面接官をしたことがあります。採用するにあたり、人事部は、この目に見えない基礎力のことを「将来性(ポテンシャル)」と呼んでいた気がします。

技術を持った即戦力としてのスキルも大切ですが、それ以上に「困難を乗り越えた経験値がどれだけあるか」を見ていたのです。なぜなら、経験値=基礎力が高い人材は、未知のトラブルに直面しても、過去の経験を応用して突破する力を持っているからです。


早期退職は「強くてニューゲーム」

私は50代で早期退職し、会社員というレールから降りる決断をしました。 これは人生における大きなライフチェンジであり、ある意味では全く新しいゲームのスタートです。

人生のセカンドライフは、すでにEXをかなり持った状態で始めることができます。いわゆる『強くてニューゲーム』の状態です。

この3年間、周囲から「意外だな〜」と言われる様々な新しいことに挑戦してきました。友人たちから、 「まこさんって、びっくりするような色んなことに挑戦するよね」 「初めてのことなのに、なんでそんなにすぐ出来ちゃうの?」などと言われます。

彼らの目には、私が特別な才能を持っているように映るのかもしれません。しかし、自己分析するなら、特別なスキルを持っているわけではありません。私はただ、会社員時代にがむしゃらに働いて貯めた「EX:経験値」を使って、新しいエリアで、新しい武器を振り回しているだけなのです。

下記記事にも書いたように、過去の経験をもとに同じ職種にしがみつく必要はありません。重要なのは、職種ではなく「基礎力」を次に活用することです。

記事アドレス↓
資格や経験を活かした「王道」セカンドライフでいいのか?


会社員として泥臭く働き、理不尽な要求に耐え、複雑な人間関係を調整してきた長い経験があります。プロジェクトを遂行する上で身に付けた問題解決能力など、それらはすべて、私の社会人スキルの基礎パラメータを高い数値まで上げてくれていました。

だからこそ、未経験の分野であっても、「あ、この感覚は過去の仕事と類似しているぞ」といった具合に、過去の応用でクリアできてしまうのです。

通常、新しいRPGを始めるときは、EXは1から始めます。しかし、人生においてのセカンドライフは、始める時にすでにEXをかなり持った状態で始めることができるんです。

お金と知識と経験を持ったまま二十歳には戻れませんが、セカンドライフは、すべてを維持したままで、新しいゲームがスタートできるんです。

私のセカンドライフが順調な滑り出しなのは、EX:経験値=基礎力を持った状態で移行したからだと考えると、こじつけのような解釈ですが納得しています。


経験値の差が「生きやすさ」の差になる

一方で、この基礎力の差が、人生の後半戦で残酷なほど明確に現れるシーンにも遭遇します。

先日、noteの記事で触れた「めんどくさいでしょ」と自分の価値観を押し付けてきた男性の話を思い出します。 彼は新しいことに対して極めて消極的で、否定から入るタイプの方でした。厳しい言い方になりますが、彼は50代にして、「EX:1ポイント」しかないようです。

記事リンク↓
それは「共感ハラ」です。頼んでもいないのに同意を求めてくる人について

おそらく彼は、これまでの人生でスライム以上の敵と戦うことを避けてきたのかもしれません。経験値が低いまま50歳台になってしまったプレイヤーは、新しいダンジョン(=新しい価値観や挑戦)を前にすると、恐怖や面倒臭さが先に立ち、動けなくなってしまいます。

それに対して、私は自分が絶対的なポイント数が高いとは思いませんが、相対的に見て修羅場をくぐってきた数という経験値だけは蓄積されていると思っています。

「初めてのことでも、死ぬわけじゃないし、なんとかなるだろう」 そう思えるのは、性格の差ではなく、過去にクリアしてきたEXポイントの蓄積が背中を押してくれるからなのです。

コンフォートゾーンを突破して、魔法使いになる

セカンドライフに入ってからの3年間を振り返ると、コンフォートゾーンを突破し続けてきたように思います。

会社員時代は、仕事という一つの武器しか持っていませんでした。しかし、退職をきっかけにその武器を手放した時、私に残っていたのは、体に染み付いた膨大な経験値でした。

その経験値を元手に、今は好き勝手に行動しています。 興味が湧けばすぐに手を出し、面白そうだと思えば首を突っ込んでいます。かっこよく言えば、基礎力を活かした可能性の開花なんですが、単純に「衝動的な多趣味」というやつですよ、私にとっては。

今まで「忙しいから」「自分には無理だから」と機会損失していた数々の冒険があるはずです。それらが今、伏線回収のように人生を彩り始めているのかもしれません。

初めて挑戦することには失敗や間違いもありますが、基礎力が高いと成功率が上がり、習得も早いです。その好循環が、今の充実感を生んでいるのでしょう。

人生のこれまでの戦いで得た経験値は、決して自分を裏切りません。その基礎力がある限り、私たちは50代でも60代でも、多分ですが70代でも、80代でも楽しめるんだと思います。竹内まりやさん『人生の扉』をギターで弾きながら、そんな風に感じました。

初めて行う経験によって、見たことのない景色を見に行くことができるのです。まるで魔法使いになったみたいです。

2つのパラメータ「EX」と「HP」の話をしてきましたが、実は、3つ目のパラメータとして「MP(マジックポイント)」もあるのではないかと思い始めました。

このMPを使って私が持っているスキルが誰かの役に立つならば、「貢献」という名の魔法を使って提供していきたい。ソーシャルインベスターとして、そう願っています。

まだまだ私の知らない世界がいっぱいありそうです。自分の積み上げてきた基礎力を信じて、これからも小さな冒険と挑戦を続けていこうと思います。

今回引用した記事リンク↓


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まこさん NPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で里親支援を続けています。 子どもたちの教育資金に活用させていただきます。あなたのチップをお届けします。ご協力お願いします! ホームページ→ https://daredemohero.com