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第1話『パラレルコネクター』ファンタジー小説部門


#創作大賞2026

あらすじ   本文 約70,000文字
 あなたの手元にある、その装置を見てほしい。
『パラレルコネクター・ジルコニア』
 それは今、別の並行世界にいる彼らとあなたをつないでいる。
 三つの並行世界が衝突に向かっている。
 秘密を背負ったまま世界を救おうとする男と、命で世界を救う宿命を背負った少女が、滅亡を止めようとしている。
 あなたと共に……
 あなたの声は彼らに届かない。でも彼らはあなたがそこにいることを信じて疑わない。
 あなたがこの物語を読み続けることが、世界を救う。
 あなたはもう、彼らの仲間だ。

『パラレルコネクター・ジルコニア』 作:PJ

第一話

≪前文≫
 『この世界は誰かの見ている夢』
 これは誰しもが一度は夢想することですね。
 あるいはこの世界が、何者が創造し観測している仮想の世界だとしたら?
 その仮想世界に生きる存在は、その創造者を神と呼ぶのかもしれない。
 もしこの宇宙に限りがあるのであれば、その外には一体何があるのでしょう?
 もし人が異なる時空・世界線を越えつながった時、双方はどんな関係性を持つのでしょう?

 この物語は『この文字の向こうに広がる並行世界にいる彼らと、いま私の声を聞いているアナタの物語』です。
 彼らにはアナタの姿は見えず声は聞こえません。
 でも彼らはアナタがそこにいることを信じて疑わないのです。
 そう、それは信仰のように。
 彼らはアナタに話しかけ、打ち明け、時には相談し、進む道を決断していきます。
 アナタはただそれを受け入れればいい。
 アナタは観測者でありながら、当事者なのです。
 アナタがその声を聞くことを放棄すれば、そこで彼らとアナタの物語は終わります。
 私は願う。
 どんなことがあろうと最後まで彼らを見守り、彼らと共にあって欲しいと。
 
 ここは二一世紀。
 それぞれ違う並行世界に生きるアナタと彼らは、『ある装置』でつながることになります。
 
 
 
≪序章≫
 やあ、こんにちは。
 おぬしが今、手にしているそれは『パラレルコネクター・ジルコニア』だ。
 並行世界を超えて、おぬしと彼らをつなぐ装置だと思ってくれればいい。
 難しいことは向こうの連中が教えてくれる。
 ただ一つだけ覚えておいてくれ。
 おぬしがこれを手放した瞬間に、世界は終わる。
 そう、全ての世界だ。
 ん? ワシか?
 ワシは……そうだなあ。今はチジンとだけ言っておこう。チ・ジ・ンだ。
 ほら、感じてみろ。
 おぬしはもう、向こう側と繋がろうとしている。
 万有引力のように、引き合う力がもうここにある。
 あとはおぬしが、繋がり続けるだけだ。
 それだけで、おぬしは彼らと共に、世界を救う。
 さあ共に……世界を……
 …………
 ……
 
 
* * *

第2話につづく


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